2026年10月28日
SUSUMU JUKU / 2024 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
巣鴨中学校・2024年度 第Ⅰ期 社会
2024年度第Ⅰ期の社会を、地形図・資源の歴史・選挙の3大問から解説します。資料で確認できることと背景知識を使うことを分け、短い記述でも根拠が伝わる答案を目指します。
このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。
第1問|自然災害と地形図
この大問で学ぶこと
新旧の地図から、地形改変と災害を読む
天気図、過去と現在の地形図、土地の高さを組み合わせる大問です。地図記号を知っているだけでなく、どこが変化し、その変化にどんな意味があるかを考えます。
解くときの着眼点:図の変化を根拠に、災害や造成の内容を説明する。
問1・問2|フェーンを起こす風
問1:ウ・フェーン現象。問2:ア・オ。
- 北陸で南寄りの風が山を越え、日本海側へ吹き下りる位置関係を確認する。
- 天気図では低気圧や台風の周囲の風向をたどり、北陸に山越えの風が届く配置を選ぶ。
間違えやすい点:季節の名前だけで決めず、その天気図で風がどこから来るかを見る。
問3・問4|土砂災害と対策施設
土石流。施設の説明はエ(砂防ダム)。
- 谷の出口にあった家屋の消失と、上流側に新設された施設を対応させる。
- 砂防ダムは流れ下る土砂を抑える施設で、発電用・水道用のダムとは主目的が異なる。
間違えやすい点:地図記号の暗記に加え、なぜこの位置に施設が必要かまで考える。
問6|造成で何が変わったか
答案例:山を削って傾斜を緩め、宅地を造成した。
- 同地点の等高線の間隔が広がったことから、斜面が緩くなったと読める。
- 地形の変化と宅地造成という目的を結びつけ、30字以内にまとめる。
間違えやすい点:新旧の地図で縮尺と位置をそろえて比較する。地図にない地盤の強さまでは断定しない。
問8・問9|浸水を免れた土地
自然堤防。人工堤防で囲まれた集落は輪中。
- 洪水時の堆積によって河川沿いにできた微高地を自然堤防という。
- 周辺の低湿地より少し高いことが、本文の浸水状況と結びつく。自然の地形と人工の堤防を分けて整理する。
間違えやすい点:自然堤防と輪中は同じ意味ではない。
第2問|鉱物資源と日本の歴史
この大問で学ぶこと
資源を軸に、時代と地域をつなぎ直す
貨幣・銀山・製鉄・電力・戦時経済を、資源の利用という共通の軸で扱います。テーマ史では、各出来事の時代と場所を外さないことが重要です。
解くときの着眼点:資源・生産地・政治や経済の動きを対応させる。
問2・問3|古代の対外関係と貨幣
2番目はイ、4番目はウ。貨幣は和同開珎。
- 高句麗との戦い、仏教公伝、白村江の戦い、天然痘流行の順に整理する。
- 708年の銅の献上と元明天皇の時代から和同開珎につなげる。
間違えやすい点:出来事の文章が長いときも、中心となる固有名詞と時代を抜き出す。
問4〜問8|場所・文化・政策の取り違え
問4エ、問5イ、問6イ、問7ア、問8八幡製鉄所。
- 中尊寺金色堂は奥州藤原氏と平安後期の仏教文化。石見銀山は尼子氏と毛利氏、鳴滝塾は長崎と結びつける。
- 幕末の開国と物価上昇、1901年の八幡製鉄所操業を、時代の前後関係で確認する。
間違えやすい点:人物・場所・時代の一つだけを入れ替えた誤文に注意する。
問9・問10|大戦景気と石油の不足
問9はア。問10答案例:米国の対日石油輸出禁止で、車の燃料の石油を入手しにくくなったため。
- 第一次世界大戦期の日本は連合国側で、アメリカと交戦していたという説明は当たらない。
- 1941年の規制は、輸入石油の不足と木炭等への燃料転換を結びつけて説明する。
間違えやすい点:二つの世界大戦を混同しない。本文の時点に即して理由を書く。
第3問|選挙と政治参加
この大問で学ぶこと
制度の説明を読み、権利と意見の根拠を考える
小数の得票を生む仕組みや、女性の政治参加を題材にした読解問題です。本文から分かる制度と、自分の評価や提案を区別します。
解くときの着眼点:資料の事実を根拠に、立場を明確にした短文を書く。
問1・問2|按分票と白票
問1:イ。問2:エ(白)。
- 同じ姓や名の候補者がいる場合、本文のルールでは得票割合に応じて票を分ける。同数に等分するのではない。
- 候補者名を書かない比例代表選挙でも、政党名が区別できない票が按分の対象になる場合があるため、断定する文を点検する。
間違えやすい点:小数点以下の票があることを、投票者が1票未満しか投じられない制度と解釈しない。
問3・問4|権利と行政機関
参政権(平等権も解答資料に掲載)。問4:総務省。
- 投票によって政治に参加する側面からは参政権、異なる事情の人の意思を尊重する側面からは平等権を考える。
- 選挙結果をまとめた機関は総務省。本文の文脈と結びつけて覚える。
間違えやすい点:本文の後半で使われている語句は使えないという設問の条件を守る。
問6|クオータ制について意見を書く
答案例:賛成。女性候補者を増やし、多様な声を議会に届けるため。
- まず賛成・反対を明示する。
- 候補者割合と当選者割合の図を読み、どの課題を改善したいかを理由にする。本文が示す通り、立場そのものではなく根拠を伴う説明が重要。
間違えやすい点:30字以内。賛成・反対以外の文章も含め、字数を確認する。
解き直しの進め方
地理は同じ地点を新旧の図で比較し、歴史は時代と場所を表にしましょう。公民の意見問題は、賛否のあとに資料に即した理由を一つ入れて書き直します。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
志望校の過去問を、次の学習計画へ
点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。
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