2026年10月28日
SUSUMU JUKU / 2024 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
巣鴨中学校・2024年度 第Ⅰ期 理科
2024年度第Ⅰ期の理科を、4大問の重要設問と考え方から解説します。鳥・回路・防災・気体の問題を通じ、知識を使う場面と資料から判断する場面を整理します。
このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。
第1問|鳥のからだと都市の生態系
この大問で学ぶこと
分類の知識を、生物どうしの関係へつなぐ
鳥の特徴と循環器のしくみに加え、都市の食物連鎖とカラスの個体数の変化を読み取る大問です。用語を答える力と、本文の数値を割合に直す力を使い分けます。
解くときの着眼点:特徴・関係・割合を、根拠とともに説明する。
問1・問2|鳥とヒトに共通するしくみ
問1:ア・イ。問2:セキツイ動物/イ/エ/弁・血液の逆流を防ぐ/恒温動物。
- 鳥は羽毛と殻のある卵をもち、肺で呼吸する。飛べない鳥もいるので「すべて」という条件を点検する。
- 心臓は2心房2心室。弁は流れの向きを保ち、心臓の収縮と組み合わせて血液を送る。
間違えやすい点:鳥のつばさはヒトの腕に相当する。図の曲がる位置だけでなく、骨のつながり方でひじを判断する。
問6|食物連鎖とミツバチ
食物連鎖。ミツバチの特徴はウ。
- 植物の花からミツバチ、ツバメ、カラスへと、食べる・食べられる関係をたどる。
- ミツバチはダンスでえさの位置を仲間に伝える。完全変態で、脚は胸に3対ある。
間違えやすい点:食物連鎖の矢印を描く場合は「食べられるもの→食べるもの」で統一する。
問7|減少率と対策の説明
減少率は約76%。対策例:ごみ集積所にネットをかけ、カラスがごみを食べられないようにする。
- 減少数は36416−8699=27717羽。
- 27717÷36416×100=約76.1%。指定に従い整数にする。
間違えやすい点:残った割合の約24%と取り違えない。記述は道具名に加え、それが何を防ぐかまで書く。
第2問|スイッチで変わる電気回路
この大問で学ぶこと
電池の向きと抵抗を整理する
多数のスイッチがある回路でも、閉じた経路だけを取り出せば基本の直列・並列回路に戻せます。電池が助け合う向きか打ち消す向きかを先に確認します。
解くときの着眼点:スイッチごとに有効な電池と豆電球を描き直す。
問1・問2|基準の回路と比較する
問1:ウ。問2:1.0倍。
- A・Eでは豆電球1個と電池1個を基準にする。D・Eでは同じ向きに働く電池が2個となり、dが明るくなる。
- A・B・EではAとBが並列になる。理想電池という本問の条件では、aにかかる電圧は変わらない。
間違えやすい点:並列の枝を増やすと電池全体の電流は増えるが、aの電流まで必ず増えるわけではない。
問3・問4|電池の打ち消しと明るさ
問3:E。問4:E→H→F→G。
- C・Eでは電池の起電力が打ち消し合い、cには電流が流れない。
- Dと各右側の枝をつないだ回路を一つずつ描く。豆電球1個の抵抗をR、電池1個をVとするとdの電流はEが2V/R、Hが3V/(2R)、Fが4V/(3R)、GがV/(2R)。
間違えやすい点:電池の個数だけで明るさを決めず、直列につながる豆電球の抵抗も数える。
問5・問6|電池を流れる電流
問5:エ。問6:イ。
- D・Hでは合計3個分の電圧が豆電球2個にかかり、基準の1.5倍の電流になる。
- 問6では電池①を通る電流が各枝の電流の合計になることを使う。各豆電球の明るさと、電池全体の消耗の速さを区別する。
間違えやすい点:設問が問うのは電池①の電流。別の枝にある電池の消耗と混同しない。
第3問|関東大震災と防災資料
この大問で学ぶこと
地震の規模と被害の資料を分けて読む
地震の知識に、日時・プレート・統計・気象条件を組み合わせた大問です。震度とマグニチュードを混同せず、資料の項目名から判断することが重要です。
解くときの着眼点:地震の規模、各地点のゆれ、被害の原因を分ける。
問1|日時・エネルギー・震度
9月1日。エネルギーは約32倍。震度は0から7までの10段階。
- マグニチュードが1増えるときの倍率を同じ数で2回かけると1000になる。約31.6×31.6≒1000なので整数で32倍。
- 震度5と6はそれぞれ弱・強に分かれるため、0〜7の8段階ではなく10段階になる。
間違えやすい点:「2大きいと1000倍」から、1000÷2とは計算しない。
問2・問3|防災地図とプレート
ハザードマップ。A:北アメリカプレート、C:フィリピン海プレート。
- ハザードマップは地域で想定される災害や危険度を示す。
- 本問の図では相模トラフをはさむ2枚を確認し、地図上の位置とプレート名を対応させる。
間違えやすい点:地図上の記号A・Cは、この問題の図に対応する。記号だけを暗記しない。
問4|被害の表と自然災害伝承碑
(1)ア、(2)エ、(3)③千葉県・④埼玉県、(4)オ。
- 火災・津波・倒壊など原因別の欄を見て、地域の地形や市街地の状況と結びつける。
- 地図記号は自然災害伝承碑。過去の被害を後世に伝える石碑等を示す。
間違えやすい点:問(2)は誤りを選ぶ。鎌倉大仏を覆う建物の話を1923年の被害に結びつけない。
第4問|気体の性質とアンモニアの噴水
この大問で学ぶこと
性質を組み合わせ、現象の原因を説明する
気体の識別は一つの性質だけでは決まりません。水溶液の性質、におい、燃焼のようすを重ねて絞り込み、噴水現象を溶解と圧力の変化で説明します。
解くときの着眼点:気体の識別と、体積・質量の計算を根拠付きで行う。
問1〜問3|気体を絞る
A:二酸化炭素、B:塩化水素。確認方法:湿らせた赤色リトマス紙をフラスコの口に近づけ、青くなるか調べる。
- BTB液が黄色になる気体のうち、刺激臭と漂白作用の有無から塩化水素・塩素を区別する。
- アンモニアは水に溶けるとアルカリ性を示すので、湿らせた赤色リトマス紙が青くなる。
間違えやすい点:においを直接吸い込んで確かめる方法を解答にしない。
問4|気体の質量
0.20g。
- 290mL=0.290L。空気なら1.2×0.290=0.348g。
- 同体積のアンモニアは0.348×0.58=0.20184g。小数第3位を四捨五入する。
間違えやすい点:mLをLへ直し、同じ体積の空気との比を使う。
問5・問6|噴水と温度による体積変化
問5:水に溶けやすい/大気圧/赤。問6:600mL。
- アンモニアが溶けると内部の圧力が低下し、外の大気圧に押されて水が入る。水溶液はアルカリ性になる。
- 体積の比は(273+87):(273+27)=360:300。500×360÷300=600mL。
間違えやすい点:500mLを0℃の体積として扱わない。27℃の体積であることを確認する。
解き直しの進め方
数値計算では基準量と単位を記し、回路はスイッチの組み合わせごとに描き直しましょう。記述は「性質→起きる変化」の順に説明して、用語だけの答案から進めます。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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