2026年10月28日
SUSUMU JUKU / 2025 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
淑徳与野中学校・2025年度 第1回 社会
2025年度第1回の社会を、歴史人口学・三重県・政治経済の3大問から解説します。重要設問では資料から分かる範囲を示し、過度な一般化や因果関係の飛躍を避ける読み方をまとめます。
このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。
第1問|歴史人口学と民衆の生活
この大問で学ぶこと
新しい資料の見方を、歴史知識へ結びつける
博物館での会話から、文化財・情報伝達・教育・江戸時代の人口へ展開します。本文の研究上の見方と、設問の基本知識を区別して読みます。
解くときの着眼点:史料から分かることと、本文が示す仮説を分ける。
問1・問2・問4|発見と保護・防災
青森県、文化財保護法(ウ)、ハザードマップ。
- 遮光器土偶と青森県を結びつける。1949年の法隆寺金堂壁画の焼損と、翌1950年の文化財保護法を前後関係で整理する。
- 想定される災害や危険を示す地図をハザードマップと呼ぶ。
間違えやすい点:発見された場所、制定年、制度の目的を一組で覚える。
問5・問6|空海と人口史料
誤りはア。史料は宗門改帳(宗旨人別改帳、イ)。
- 空海が唐へ渡ったのは平安初期で、奈良時代初期という箇所が誤り。
- 江戸の宗教と住民登録に関わる帳簿を、現代の住民基本台帳や土地を記す検地帳と区別する。
間違えやすい点:史料名を選ぶ際は、何を誰について記録したものかを考える。
問7|二毛作と人口増加への対応
麦。Aオ、Bイ。
- 米の後に麦を作る二毛作を、温暖な西南日本の条件と結ぶ。
- 本文は人口増加への産業奨励や藩政改革という筋道を示す。選択肢は、その会話の因果関係に沿って判断する。
間違えやすい点:人口の増減だけで明治維新の全原因を説明したと一般化しない。
第2問|三重県の観光・漁業・工業
この大問で学ぶこと
地域の産業を、文化とデータの両面で見る
松阪の商業、志摩の養殖、鳥羽の地形図と観光、公害を扱います。地図・統計・インタビューのうち、どの資料を使うかを設問ごとに確かめます。
解くときの着眼点:表の比率と、地図の位置関係を根拠にする。
問1〜問3|海岸と商業・養殖
リアス、問2ア、真珠(ウ)。
- 入り組んだ湾内の穏やかな海を養殖と結びつける。
- 松阪木綿の藍色と、江戸の商業の発展を本文から読む。長崎・愛媛・三重の生産比率は真珠の手掛かりになる。
間違えやすい点:「三重が最多」と思い込まず、示された統計の順位と割合を確認する。
問4|地形図と漁業・観光
地形図の誤りはエ。仕事は海女、手段は「英語を使う」。
- 縮尺2万5千分の1なら9cmは2250m。方角や地図記号を一つずつ確認する。
- 仕事のカードから潜水する海女を特定し、乗船客の国別割合から英語での案内を考える。
間違えやすい点:外国人なら誰でも英語が通じるという断定ではなく、資料から考えるこの設問の手段。
問6・問7|公害と気候
イタイイタイ病・富山県(ア)。津市の雨温図はエ。
- 神通川流域とカドミウムという二つの語から、四日市ぜんそくではなくイタイイタイ病を選ぶ。
- 津は太平洋側の気候で、温度と降水量の季節変化を照合する。
間違えやすい点:文章の題材が四日市でも、設問が別の公害病を扱っていることがある。
第3問|女性の社会進出と政治・経済
この大問で学ぶこと
グラフの変化と、変化の理由を分ける
司法・選挙・地方自治・雇用の資料を使い、何が読み取れるかを考えます。一時点のグラフから過去の変化や因果関係まで断定しないことが重要です。
解くときの着眼点:資料が直接示す事実と推測を区別する。
問1|女性の職業と裁判
①ウ(国会議員)、②イ。
- 日本で女性が国会議員になった1946年と、女性初の弁護士が登場する戦前の時期を比べる。
- 違憲審査は最高裁判所だけでなく下級裁判所も行う。最高裁は終審としての役割をもつ。
間違えやすい点:最終判断をする機関と、その権限を唯一持つ機関を混同しない。
問2|選挙資料と地方自治
①エ、②ウ。
- 候補者の言葉の頻度や地域別得票率だけから、有権者の居住歴や投票理由までは確定できない。
- 解職請求に続く住民投票では、設問にある「有権者の3分の2以上」という条件が不適切。
間違えやすい点:文字の大きさは頻度であり、政策の効果や支持者の動機を直接表すものではない。
問3|行政機関・経済指標・資料の限界
厚生労働省、国内総生産、③エ。
- GDPは一定期間に国内で生み出された付加価値を表す。順位の記述は問題が指定する2023年の情報として読む。
- 女性役職者の割合は細かな増減も確認する。2023年の年齢別就業率の図だけでは、割合が変わった原因まで証明できない。
間違えやすい点:「増え続ける」という全期間の断定や、「〜だから」という因果の断定を点検する。
解き直しの進め方
資料を見たら「直接分かること」と「追加の情報が必要なこと」を分けましょう。地理や歴史の基本知識に加え、推測の根拠が十分かを点検する練習が大切です。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。
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