2026年10月28日
SUSUMU JUKU / 2024 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
大宮開成中学校・2024年度 第1回 社会
2024年度第1回の社会を、地理・歴史・公民・提案記述の重要設問から解説します。複数の資料を比べ、判断の根拠を短く説明するための読み方をまとめます。
このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。
第1問|中部地方の自然と産業
この大問で学ぶこと
地図・統計・写真を、地域の特色で結ぶ
山脈名や県名だけでなく、集落の形、工業の構成比、伝統産業を扱います。資料の見た目と、地域について知っている理由を対応させる大問です。
解くときの着眼点:資料のどの特徴を根拠に地域を選んだか説明する。
問1〜問4|山脈・平野・産業
飛騨・木曽・赤石山脈。平野は砺波。東海工業地域はイ。地場産業、輪島塗。
- 日本アルプスを西から飛騨・木曽・赤石と並べる。砺波平野は家々が散らばる散居村と結びつける。
- 東海は静岡を含む機械工業、輪島塗は石川県の能登半島と対応させる。
間違えやすい点:輸送用機械が多いという理由だけで中京と即断せず、出荷額や他の構成比も見る。
問6・問7|気候と洪水対策
雨温図はア。輪中は集落を洪水から守るため周囲を堤防で囲んだ地域。
- 日本海側の降雪と冬の降水量を雨温図から確認する。
- 低い土地の洪水対策として、囲む施設と守る対象の両方を記述する。
間違えやすい点:輪中を「自然にできた少し高い土地」と説明しない。
問8・問9|県の特徴を結びつける
合掌造りはB・G。問9はアE・イD・ウF。
- 合掌造りの集落を岐阜・富山に結びつける。
- ぶどう・ももと扇状地は山梨、若狭湾のリアス海岸は福井、軽井沢は長野という複数の手掛かりで判断する。
間違えやすい点:県の記号だけでなく、白地図に特色を書き戻す。
第2問|原始から戦後までの歴史資料
この大問で学ぶこと
年代の知識と、資料内の条件を組み合わせる
基本知識、年代整序、関所の地図と税率、戦後外交の資料が含まれます。資料中で示された条件は、知識より先に丁寧に読み取ります。
解くときの着眼点:固有名詞・数字・時代の三つを根拠にする。
問1〜問5|文化と時代の順序
問1エ、三内丸山遺跡、問3ウ、白河天皇、問5ア。
- 渡来人による技術・文化の伝来を古墳時代と結ぶ。国風文化では浄土信仰、院政は白河上皇。
- 東大寺再建、元寇、能の完成、わび茶の順に並べれば3番目を選べる。
間違えやすい点:作者や建築物の名前を、似た文化の項目と入れ替えない。
問6|関所と関銭
ア・エ。
- 地図では港から京都までの経路に関所があるかを見る。
- 3人で海藻を運ぶ税は3×3=9文、馬1匹で鉄を運ぶ税は10文。数量をそろえて比較する。
間違えやすい点:徒歩と馬では税額の単位が違う。「3人」と「1匹」の数も含めて計算する。
問9・問10|明治と戦後の政策
版籍奉還。問10は朝鮮戦争と警察予備隊を結びつける。
- 土地と人民を朝廷へ返す1869年の出来事は版籍奉還。
- 1950年に在日米軍の多くが朝鮮戦争へ動員されたため、警察予備隊の創設という変化を説明する。
間違えやすい点:きっかけだけ、政策名だけで終わらず「なぜ→どう変わった」をセットで書く。
問11・問12|戦後外交の前後関係
エ。法律名はPKO協力法。
- 日ソ共同宣言1956年、日韓基本条約1965年、日中共同声明1972年の順を確認する。
- カンボジア派遣に関わる国際平和協力を、略称PKOと結びつける。
間違えやすい点:共同声明と条約を同じものとして扱わない。
第3問|三権分立とサミット
この大問で学ぶこと
機関の役割と、開催地の地理を整理する
公民Aは三権の相互抑制、公民Bはサミットの年表です。異なる分野の資料でも、誰が何を行うか・どの年の話かを先に確かめることが共通します。
解くときの着眼点:三権の矢印の向きと、開催年を確認する。
A問1〜問3|国会と内閣
ア。ジェンダー、39人。行政の仕事は最高裁判所長官の指名(イ)。
- 国会から行政への抑制は内閣不信任決議、司法への抑制は弾劾裁判。
- 女性が初めて衆議院選挙で投票できた1946年に、女性議員39人が当選した。
間違えやすい点:指名・任命・審査の主体を、一つの言葉だけで入れ替えない。
B問1〜問4|サミットの年表
フランス、開催地の組み合わせウ、2024年の国はイタリア、外れた国はロシア。
- 1975年ランブイエ、2000年沖縄、2008年北海道、2016年三重、2023年広島を順に整理する。
- 年表の空欄を開催年と場所の組で埋める。
間違えやすい点:直近の開催地と、問題が指定する2024年の開催国を混同しない。
第4問|農業従事者の減少への提案
この大問で学ぶこと
課題と対策のつながりが伝わる記述にする
グラフが示す従事者数の減少を踏まえ、具体策を50字以内で提案します。抽象的な願望ではなく、どの障害を取り除くのかを説明します。
解くときの着眼点:取り組みの主体・内容・効果を一つの文にする。
問|新しく農業を始める人を支える
答案例:自治体が移住費や農地の確保を支援し、新たに農業を始める人の負担を減らす。
- グラフから人手不足という課題を読み取る。
- 移住や農地確保の負担を減らす具体策と、それが就農を始めやすくする効果をつなげる。
間違えやすい点:「農業を活性化する」だけでは、何を行うのかが分からない。
解き直しの進め方
資料の単位、時代、対象地域に線を引きましょう。記述は「課題→具体策→効果」の順で組み立て、指定字数に収める練習を行います。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
志望校の過去問を、次の学習計画へ
点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。
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