2026年10月28日
SUSUMU JUKU / 2024 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
城北埼玉中学校・2024年度 第1回 理科
2024年度第1回の理科は、体積変化・金属の酸化・生態系・天体の4大問です。重要設問の計算過程を示し、知識を使う前に基準や条件を整理する方法を解説します。
このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。
第1問|空気・水・氷の体積変化
この大問で学ぶこと
温度が変わっても、変わらない量から求める
注射器の体積は空気と水の合計です。温度による気体の体積変化と、水が凍るときの体積変化を別々に求め、最後に合わせます。
解くときの着眼点:重さから水量を確定し、空気の体積を温度ごとに追う。
問1〜問3|水と空気の量
空気30mL、ピストンは下へ、水20mL。
- 容器の重さを引くと水は100−80=20gなので20mL。最初の空気は50−20=30mL。
- 40℃から20℃へ冷やすと空気は縮む。液体の水量を変えずに、合計体積が減ると判断する。
間違えやすい点:本問では空気の重さを無視する。容器全体100gを水の重さにしない。
問4|20℃の空気の体積
約28mL(ウ)。
- 0℃を1とすると100℃が1.37、40℃が1.148、20℃が1.074。
- 30×1.074÷1.148=約28.07mLとなる。
間違えやすい点:40℃から20℃への倍率を1.074としない。それぞれの0℃に対する倍率の比を使う。
問5・問6|凍結後の合計体積
氷21.8mL、合計は約48mL(ア)。
- 水20mLが凍ると20×1.09=21.8mL。
- 0℃の空気は30÷1.148=約26.13mL。合計は約47.93mL。
間違えやすい点:水が膨らんでも空気は冷えて縮む。合計の増減は両方を計算して判断する。
第2問|金属と酸素の結びつき
この大問で学ぶこと
増えた重さを、結びついた酸素として読む
加熱前後の差から酸素量を求めます。反応し残った金属と、反応後の物質全体を区別し、混合物では基準をそろえて比較します。
解くときの着眼点:金属・酸素・酸化物の三つの量を整理する。
問1・問2|反応と質量比
問1:ア。マグネシウム:酸素=3:2、銅:酸素=4:1。
- 加熱で金属に空気中の酸素が結びつくため、残る物質の重さが増える。
- マグネシウムは白い酸化物に、銅は黒い酸化物に変わる。表の加熱後から加熱前を引き、酸素量を求めて比を簡単にする。
間違えやすい点:加熱後の重さを、そのまま酸素の重さとしない。
問3・問4|未反応のマグネシウム
すべて反応すると12g。未反応は2.7g。
- 7.2×5÷3=12g。実際に増えた酸素は10.2−7.2=3g。
- 反応したマグネシウムは3×3÷2=4.5gなので、残りは7.2−4.5=2.7g。
間違えやすい点:12−10.2=1.8gは酸素の不足分であり、未反応の金属量ではない。
問5|混合物の内訳
マグネシウム24g。
- 増えた酸素は50−32=18g。全部銅なら32÷4=8gの酸素が結びつく。
- 金属1gを銅からマグネシウムへ替えると酸素は2/3−1/4=5/12g増える。差10g÷(5/12)=24g。
間違えやすい点:最後に銅8gとマグネシウム24gで、酸素2+16=18gになるか検算する。
第3問|外来生物と生態系
この大問で学ぶこと
生物の特徴と、人による影響を区別する
アカミミガメとアメリカザリガニを題材に、分類・体のつくり・食物連鎖を考えます。制度の説明は2023年の指定を扱った本文の時点に沿って読みます。
解くときの着眼点:生物の性質を具体的な影響や行動につなげる。
問1・問2|名称と分類
条件付特定外来生物。アカミミガメは爬虫類。ザリガニは頭胸部と腹部に分かれ、頭胸部に10本の脚。
- 甲羅をもつカメも肺で呼吸する爬虫類。
- 昆虫の「頭・胸・腹、脚6本」と比較し、甲殻類の体制を区別する。
間違えやすい点:水辺で暮らすことだけで両生類とは判断しない。
問3|本文の規制を読み分ける
イ・ウ・エ。
- 本文では販売・購入、不特定多数への配布、野外へ放すことを区別して読む。
- すでに家庭で飼っている個体を飼い続けることまで一律に禁止された、と解釈しない。
間違えやすい点:これは入試本文の制度理解の解説。現在の個別の手続きの判断を目的とした説明ではない。
問4・問5|環境への影響
問4は(1)ウ・(2)オ。用語は食物連鎖。
- 雑食性や環境への強さ、陸上への移動などが生息域拡大と関わる。
- 池の水を抜くだけですべての個体を除けるとは限らない。「すべて」という範囲に注目する。
間違えやすい点:一種の増減が、餌や競争相手など他の生物にも及ぶことを説明する。
第4問|光の速さ・月と日食
この大問で学ぶこと
往復時間と見かけの大きさを使う
光の速さと距離の計算、天体の位置関係を合わせて扱います。往復の時間を片道に直すこと、直径の比と距離の比を結ぶことがポイントです。
解くときの着眼点:時間・距離・天体の並びを図で整理する。
問1・問2|光の速さと月までの距離
約30万km/秒、月まで約38万km。
- 地球1周は2×3.14×6400=40192km。7.5周で約30万km。
- 往復2.51秒なので片道は2.51÷2秒。30万×2.51÷2=37.65万km。
間違えやすい点:往復の2.51秒を、そのまま片道の時間にしない。
問3〜問5|皆既日食と大きさの比
皆既日食。太陽は西側から欠ける。比の組み合わせはイ・エ。
- 太陽・月・地球の順に並び、月が太陽全体を隠すと皆既日食。
- 地球から見て同じくらいの大きさなら、実際の直径の比は地球からの距離の比とほぼ等しくなる。
間違えやすい点:日食と月食では、地球と月の並びも欠け方も異なる。
問6|太陽の直径を見積もる
地球の約100倍(ア)。
- 太陽光の499秒と月までの片道1.255秒を比べ、距離比は約398倍。
- 月と太陽の見かけの大きさがほぼ等しいので、太陽直径は月の約400倍。地球は月の約4倍なので約100倍。
間違えやすい点:地球の半径と直径を途中で混ぜない。
解き直しの進め方
計算では、加熱前後の差や往復時間など、問題の数値が何を表すかを書き添えましょう。生物では分類の特徴と生活環境を分け、誤文を正しい文へ直して復習します。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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