2026年10月28日
SUSUMU JUKU / 2023 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
共立女子中学校・2023年度 2月1日入試 算数
全6大問を解説します。割合と時間、ひし形の面積、分母ごとの分数列、速さの違う時計、排水のある水そうを順に整理します。
第1問|分数・小数の計算
この大問で学ぶこと
計算量を減らす形へ、式を書き換える
順序を守ることに加え、0.625を5/8へ直す、3.14の倍数をくくるといった工夫が使えます。途中式を整え、約分を先に行いましょう。
解くときの着眼点:小数を分数へ直し、共通因数をまとめます。
①
答え:4/9
- 1-0.625=3/8なので、3/8×8/9-1/7=1/3-1/7=4/21です。
- 4/21÷3/7=4/21×7/3=4/9です。
間違えやすい点:最後は3/7で割るため、7/3をかけます。
②
答え:62.8
- 31.4×0.3=3.14×3、1.57×16=3.14×8、6.28×3=3.14×6です。
- 全体を3.14×(3+8+3+6)=3.14×20=62.8とまとめます。
間違えやすい点:4つの積を別々に筆算する前に、同じ3.14を見つけます。
第2問|濃度・時間・給水・折り返し
この大問で学ぶこと
比の変化と、時間の増減を対応させる
食塩水の移動は全食塩量が一定、通学は同じ距離です。折り返しでは折り目を軸に角が等しくなることを使い、図のどの角を求めるかまで確かめます。
解くときの着眼点:変わらない食塩量や距離を基準にします。
①
答え:16%
- 初めの食塩はAが60g、Bが30gで合計90g。移動後の比5:4よりAは50g、Bは40gです。
- AからBへ移った食塩10gは、20%食塩水50gに当たります。Bは250gの食塩水に食塩40gなので、40÷250×100=16%です。
間違えやすい点:移した食塩10gを、移した食塩水の重さとして使いません。
②
答え:7時12分
- 普段の所要時間をt分とすると、雨の日は速さが3/5なので時間は5t/3分です。
- 5分早く出て3分遅く着くため、所要時間は8分増えています。5t/3-t=8よりt=12分です。
間違えやすい点:求めるのは雨の日の到着ではなく、普段の到着時刻です。
③
答え:2時間36分
- 水そう全体を1とすると、Aは1時間に2/9、Bは1/5入れます。2本を使った1時間では19/45入ります。
- Aだけで先に入れた水は1-19/45=26/45。Aだけの時間は26/45÷2/9=13/5時間=2時間36分です。
間違えやすい点:AとBを使った1時間を、求めるA単独の時間へ加えません。
④
答え:46度
- 折り目が水平となす角は112-90=22度です。
- 元の縦の辺を折り返すと、水平線との角は90-2×22=46度になります。図のxはこの角です。
間違えやすい点:折り目と折り返した辺の間の角を、そのままxとして答えません。
第3問|ひし形と内接する長方形
この大問で学ぶこと
辺の比を面積比へ移し、高さの比で長方形を求める
AEHはABDを縮めた三角形です。ひし形は対角線で合同な部分へ分かれ、内側の長方形の上下も対称になるため、細かな辺の長さを出さずに面積が決まります。
解くときの着眼点:頂点Aの小三角形と、ひし形全体の相似を使います。
①
答え:256cm²
- AE:AB=AH:AD=3:8なので、AEHとABDの面積比は9:64です。
- ABDは18×64/9=128cm²。ひし形はその2倍で256cm²です。
間違えやすい点:相似な三角形の面積比は3:8でなく9:64です。
②
答え:120cm²
- AからEHまでの高さを3とすると、Aから対角線BDまでの高さは8です。EHからBDまでの高さは5になります。
- 長方形はBDの上下に対称なので高さは10。三角形AEHと底辺EHが共通で、面積の比は長方形:三角形=10:(3÷2)=20:3です。
- 長方形は18×20/3=120cm²です。
間違えやすい点:長方形の高さはEHからBDまでの2倍です。
第4問|分母ごとに並ぶ分数列
この大問で学ぶこと
グループの個数・位置・和を別々に整理する
k番目は分母k+2で、分子は1〜k+1、その後k〜2です。端の分子1を重複させないことが、個数と位置を正しく数える鍵になります。
解くときの着眼点:各群は1から最大の分子まで進み、2まで戻ります。
あ
答え:10
- k番目のグループは、上りがk+1個、下りがk-1個で、計2k個です。
- 5番目は2×5=10個です。
間違えやすい点:最後に分子1までは戻らないことを、原問題の並びで確認します。
い
答え:6/7
- 5番目の分母は5+2=7、最大の分子は6です。したがって最大値は6/7です。
間違えやすい点:5番目の分母を5として計算しません。
う
答え:5
- 5番目は分子1〜6と5〜2の和を7で割ります。
- 分子の和は21+14=35なので、35÷7=5です。
間違えやすい点:同じ分母のまま分子を足し、最後に割ります。
え
答え:10
- 分母はグループ番号に2を加えたものなので、12-2=10番目のグループです。
間違えやすい点:11/12を約分して別のグループへ移しません。
お
答え:11
- 分子が1、2、…と増える部分で11/12に達するので、群の中では11個目です。
間違えやすい点:分子11が最大なので、折り返し側にもう1つあるとは数えません。
か
答え:101個目
- 前の9グループの個数は2×(1+2+…+9)=2×45=90個です。
- 10番目の11個目なので、90+11=101個目です。
間違えやすい点:前のグループまでの個数と、今のグループ内の順番を足します。
き
答え:101/2(50.5)
- k番目のグループの和はkです。前半k個と後半k個を順に対応させると、分子の和が分母k+2となる組がk個できるためです。
- 最初の9グループの和は45。10番目の11/12までの和は(1+…+11)÷12=66÷12=11/2です。
- 合計45+11/2=101/2です。
間違えやすい点:10番目の群全体を加えず、11/12に達するところで止めます。
第5問|ふつうと速さの違う時計
この大問で学ぶこと
文字盤の見た目でなく、角度の進み方で追う
長針の1周は36分、短針も一般の時計とは違う速さです。重なりは速さの差、長時間後の角は360度の余りを使って求めます。
解くときの着眼点:長針と短針の速さを、それぞれ度/分へ直します。
①
答え:10度
- 0.6時間=36分で360度進むので、長針は360÷36=毎分10度です。
間違えやすい点:0.6時間は60分の0.6倍です。
②
答え:3時間
- 短針は毎分2度なので、1周は360÷2=180分=3時間です。
間違えやすい点:短針の速さは問題で毎分2度と与えられています。
③
答え:45分後
- 2本とも同じ位置から出て同方向へ進み、速さの差は10-2=毎分8度です。
- 長針が短針より360度多く進むまで360÷8=45分です。
間違えやすい点:速さの和でなく、差を使います。
④
答え:80度
- 1時間40分=100分。2本の角度差は8×100=800度です。
- 800から360度を2周分引くと80度。180度以下なのでそのまま80度です。
間違えやすい点:長針だけの角度ではなく、2本の差を求めます。
第6問|仕切りと排水口のある水そう
この大問で学ぶこと
水面が止まる時間から、隣の部屋と排水量を求める
Aの水面の高さだけがグラフになっています。水平区間を給水停止と考えず、仕切りを越えて別の部屋を満たす時間として読みましょう。最後の部屋だけに排水口がある点も重要です。
解くときの着眼点:グラフの水平区間では、別の部屋へ水が入っています。
①
答え:10cm
- 初めの8分でAへ90×8=720cm³入り、水深6cmになります。
- Aの底面積は720÷6=120cm²。奥行12cmなのでa=120÷12=10cmです。
間違えやすい点:初めはAだけに水が入ります。
②
答え:5cm
- 8〜12分の4分間はAの水位が6cmのまま、中央の部屋を高さ6cmまで満たします。
- 体積90×4=360cm³=12×b×6より、b=5cmです。
間違えやすい点:中央の部屋には排水口がないので、この区間で排水量を引きません。
③
答え:あ=20
- 12分後からはAと中央の幅10+5=15cmで水位が上がります。
- 高さ6→10cmの4cm上昇に必要な水量は12×15×4=720cm³。8分かかるので12+8=20分です。
間違えやすい点:この区間でも右端Bの排水口へはまだ水が届きません。
④
答え:毎分18cm³
- 20〜25分の5分間は右端Bを高さ10cmまで満たします。Bに残る水は奥行12×幅3×高さ10=360cm³です。
- 入れた水は90×5=450cm³なので、排水は450-360=90cm³。5分で割り毎分18cm³です。
間違えやすい点:給水90cm³/分を、そのまま水そうに残る量としません。
解き直しの進め方
分数列はグループの始めと終わり、時計は問題独自の速度、水そうは水平区間の行き先を確認します。普段の解法を当てはめる前に、今回の条件を言葉にしましょう。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、条件の読み違い・着眼点・計算に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で図や式を作り直す | 同じ答えが出るだけでなく、式の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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