2026年10月27日
SUSUMU JUKU / 2026 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
海城中学校・2026年度 第1回入試 算数
基本小問から、通過算、数字の積、回転した正方形、白黒の並び、三角すいの切断へ進む6大問です。問題の誘導に沿いながら、同じものを重複して数えない方法や、面積・体積を比で整理する方法を確認します。
第1問|計算・比・損益・分数
この大問で学ぶこと
変わらない量を、計算の軸にする
比が変わる問題でも、変化していない量に注目すれば前後を結べます。損益では基準額、分数では候補の範囲をそろえることが重要です。小問を通じて、数字を入れる前の条件整理を確認します。
解くときの着眼点:変わらない量と、比の基準をそろえます。
(1)
答え:23/32
- 2/3-0.125=13/24。1.3÷13/24=12/5なので、中かっこは12/5-3/2=9/10です。
- 9/10÷16/5=9/32。最後に1-9/32=23/32です。
間違えやすい点:最後の割り算は中かっこ全体に対する計算です。
(2)
答え:3:1:8
- 対角線の交点をOとすると、BO=BDの1/2です。EFは三角形ABCの中点連結線なので、BG=BOの1/2=BDの1/4です。
- 三角形BHFとDHAは相似で、BF:DA=1:2なのでBH:HD=1:2、BH=BDの1/3。BDを12と置くとBG=3、BH=4、HD=8なのでGH=1です。
間違えやすい点:BGとBHの比を別々に求め、BD全体を共通の長さにしてから引きます。
(3)
答え:17個
- 赤玉を2個取り除いた後は、白玉だけが4個増えます。この間、赤玉の数は一定です。
- 3:1を15:5、5:3を15:9とそろえると、白の差4が実際の4個に当たります。赤は15個なので、初めは15+2=17個です。
間違えやすい点:最後に取り除いた赤玉2個を戻します。
(4)
答え:110000円
- 7月の仕入れ総額を①とすると、利益は①×0.1。8月は個数が0.8倍、利益率が0.2なので利益は①×0.16です。
- 利益の差①×0.06=6000より、7月の仕入れ総額は100000円。売上はその1.1倍で110000円です。
間違えやすい点:求めるのは利益でも仕入れ総額でもなく、7月の売上です。
(5)
答え:17/52
- 小さい方の分母をa、大きい方をbとして、正の整数の分母の候補を比べます。a=4なら1/b<1/3-1/4=1/12なので、最大にできるのはb=13、和は17/52です。
- a=5ならbは8以上で最大13/40、a=6ならbは7以上で最大13/42。aが7以上なら最大でも1/7+1/8で、17/52より小さくなります。
- aが1・2・3では、正の1/bを足すと1/3より小さくできません。したがって17/52です。
間違えやすい点:1/3と等しい組ではなく、1/3より小さい中で最大の値を探します。
第2問|列車の長さと追い越し
この大問で学ぶこと
先頭と最後尾を、別の点として追う
電車は長さをもつため、先頭が着く時刻と最後尾が通り過ぎる時刻は一致しません。追い越しも、どの点がどの点へ追いつけば終了なのかを決めると、必要な距離がはっきりします。
解くときの着眼点:先頭と最後尾のどちらを比べるかを先に決めます。
(1)
答え:60m
- 36.8秒で普通列車の先頭は12.5×36.8=460m進みます。
- 最後尾が400m地点にあるので、列車の長さは460-400=60mです。
間違えやすい点:先頭がBに着く時間ではなく、最後尾が通過する時間です。
(2)
答え:1200m
- 快速出発時、普通の先頭は460m先にあります。快速の最後尾はAより140m後ろなので、追いつく必要がある距離は460+140=600mです。
- 速さの差は25-12.5=12.5m/秒。600÷12.5=48秒かかり、その間に快速は25×48=1200m進みます。
間違えやすい点:快速の先頭が追いつくのではなく、快速の最後尾が普通の先頭を追い越す時です。
第3問|4けたの整数と各位の積
この大問で学ぶこと
条件を満たさない方から数える
各位の積に必要な因数があるかを調べる問題です。条件を満たす数字の位置から数えると、複数回使った場合が重なりやすくなります。全体から不足する場合を除くことで、重複を整理します。
解くときの着眼点:全体から条件を満たさないものを除きます。
(1)
答え:625個
- 4つの位それぞれに1~5の5通りを使え、同じ数字も使えます。
- 5×5×5×5=625個です。
間違えやすい点:重複使用が可能なので5×4×3×2ではありません。
(2)
答え:369個
- 積が5の倍数になるには、少なくとも1つの位が5であればよいです。
- 5を使わない整数は4×4×4×4=256個。625-256=369個です。
間違えやすい点:5の位置で場合分けすると、5が複数ある整数を重複して数えやすくなります。
(3)
答え:304個
- 10の倍数には、5に加えて偶数2か4が必要です。5を含む369個から、偶数を含まないものを除きます。
- 1・3・5だけで作る整数は3の4乗=81個。そのうち5もないものは1・3だけの2の4乗=16個。5を含むが偶数のないものは65個です。
- 369-65=304個です。
間違えやすい点:末尾の数字ではなく、各位を掛けた積の条件を考えます。
第4問|中心をそろえた正方形の回転
この大問で学ぶこと
回転しても変わらない距離を使う
正方形の向きが変わっても、中心から各辺までの距離は一定です。その距離と角にできる合同な三角形を使うと、共通部分の周りの長さと面積がつながり、未知の辺を求められます。
解くときの着眼点:中心から各辺までの距離と、合同な角の三角形を利用します。
(1)
答え:1cm
- OからAD、EFへ垂線を下ろします。どちらも正方形の中心から辺までなので4cmです。
- QとOを結ぶと、垂線の足を頂点とする2つの直角三角形は、共通の斜辺OQと辺4cmで合同。Qからそれぞれの垂線の足までの長さは等しくなります。
- ADの中点はAから4cm、AQ=1cmなのでQから中点までは3cm。EFの中点からEまでは4cmなので、EQ=4-3=1cmです。
間違えやすい点:回転した後も、中心から辺までの距離は変わりません。
(2)
答え:16
- 共通部分の八角形は、Oから頂点へ線を引くと8つの三角形に分かれます。各三角形の高さは4cmです。
- 中心をそろえた同じ大きさの正方形なので、隣り合う辺の切り取られ方は対称になり、八角形の8辺はいずれもPQ=アです。
- 面積はア×4÷2×8=ア×16cm²なので、空欄は16です。
間違えやすい点:八角形の角はすべて等しいとは限りませんが、辺の長さと中心からの距離はそろいます。
(3)
答え:24/7(3と3/7)
- 角にできる直角三角形の合同関係から、EFの長さ8cmはEQ=1cm、QP=ア、PF=イに分かれます。したがってア+イ=7です。
- 元の正方形から重ならない角の三角形4つを引くと、八角形の面積は64-4×1×イ÷2=64-2イです。
- (2)の面積16アと等しいので、8ア+イ=32。ア+イ=7との差から7ア=25、ア=25/7。イ=7-25/7=24/7です。
間違えやすい点:イはAPです。ア=PQを求めただけで終わらず、和7から引きます。
第5問|白黒の並びと重複の除外
この大問で学ぶこと
並べ方ではなく、完成した模様を数える
同じ色の連続部分は、複数のブロックの組み合わせで作れる場合があります。材料の分け方で数えると同じ模様を重複しがちです。色が切り替わる位置で区切ると、完成形を一度ずつ数えられます。
解くときの着眼点:ブロックの分け方ではなく、最終的な白黒の並びを数えます。
(1)①・②
答え:①2通り、②1通り
- 6=2ア+3イではイ=0ならア=3、イ=2ならア=0。2通りです。
- 7=2ウ+3エではエ=1、ウ=2の1通りです。
間違えやすい点:0以上なので、片方が0の組も含めます。
(2)①
答え:10通り
- 同じ色が連続する最大のかたまりを1つの『連続部分』と考えると、各部分の長さは2以上です。長さ6では、1部分なら白一色・黒一色の2通り。
- 2部分なら長さは2+4、3+3、4+2の3通りで、最初の色2通りを掛けて6通り。3部分なら2+2+2だけで最初の色2通りです。合計2+6+2=10通りです。
間違えやすい点:一色の長さ6を2+2+2と3+3で別々に数えない方法を使っています。
(2)②
答え:16通り
- 1つの連続部分なら2通り。2部分なら2+5、3+4、4+3、5+2の4通りに、最初の色2通りを掛けて8通りです。
- 3部分なら2+2+3の並べ方3通りに、最初の色2通りを掛けて6通り。合計2+8+6=16通りです。
間違えやすい点:最終的な色の切り替わりで分ければ、同じ模様の重複を避けられます。
第6問|三角すいの切断と体積比
この大問で学ぶこと
切断後の立体を、底面と高さに分解する
切断面が増えると、見た目から体積を比べることが難しくなります。底面を三角形に分け、各点の高さをそろえて考えると、部分ごとの体積比を積み上げられます。すべてを足して全体になるかも確認します。
解くときの着眼点:底面積の比と高さの比を分け、必要な部分だけを計算します。
(1)
答え:160cm³
- AD×BD=80、AD×CD=96、BD×CD=120です。前の2つを掛けて最後で割るとAD²=80×96÷120=64、AD=8cmです。
- BD=80÷8=10cm、CD=96÷8=12cm。底面BCDは60cm²なので、体積は60×8÷3=160cm³です。
間違えやすい点:3つの面積をそのまま足したり掛けたりせず、直角をはさむ辺の積に戻します。
(2)
答え:1:1
- Aを含む立体を、三角すいD-AEH、D-EFG、D-EGHに分けます。E・HがAB・ACの中点なので、最初の体積は全体の1/4です。
- F・GがDB・DCの中点なので三角形DFGの面積はBCDの1/4。Eの高さはAの半分なので、D-EFGの体積は全体の1/8です。
- EFGHは平行四辺形なので、三角形EFGとEGHは等面積。Dからの高さも同じでD-EGHも1/8。合計1/4+1/8+1/8=1/2となり、残りも1/2です。
間違えやすい点:辺の中点を通る切断でも、単に見た目で半分とは決めず、分割して確かめます。
(3)
答え:11:2
- 底面BCDでCFとBGの交点をIとします。F・Gが中点なので、Iは三角形の重心です。2つの切断面の交線はADに平行で、Iの真上のABC上の点をKとするとIK=AD/3です。
- BCを含む立体は三角すいK-BCIです。底面BCIはBCDの1/3、高さもADの1/3なので、体積は全体の1/9=2/18です。
- Aを含む立体の底面はDFIGです。DFIとDIGの2つの三角形に分けると、どちらの面積もBCDの1/6。上面までの高さは、それぞれDでAD、F・GでAD/2、IでAD/3です。
- 三角形の底面上で上面が平面の立体は、底面積×3頂点の高さの平均で求められます。高さの平均は(1+1/2+1/3)÷3=11/18倍です。2つ分を合わせ、元の三角すいとの体積比は2×1/6×11/18×3=11/18。よって11:2です。
間違えやすい点:2枚の平面でできる中間の立体もあるため、ウとエの体積を足して全体とはしません。
解き直しの進め方
前半の比・通過算を確認してから、第3・5問で全体から除く数え方と、連続部分で分ける数え方を使い分けましょう。第4・6問は、補助点の役割と、面積比・高さの比を紙に整理して説明する練習が有効です。復習順は進塾の提案です。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、条件の読み違い・着眼点・計算に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で図や式を作り直す | 同じ答えが出るだけでなく、式の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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