2026年10月28日
中学受験・算数の学習計画
学校選びを、今週の算数の対策へ。
気になる学校が見つかったら、今の答案から「何を復習するか」を具体的に。点数だけで決めず、解けた問題・止まった問題・時間の使い方を一緒に見直しましょう。

学校比較で教育内容や通学、入試の違いを調べても、「わが子は今日、何を勉強すればよいのか」が決まらないことがあります。比較した情報を、志望校の問題と現在の学習状況に結び付けることが次の一歩です。
この記事は、小4〜小6のお子さまと保護者に向けて、学校の候補を整理する→答案で現在地を見る→失点の原因を分ける→教材へ戻る→別の問題で確かめる手順を紹介します。学年と既習範囲に合わせて使い、未習の問題が解けないことを、そのまま実力不足と決め付けないようにしましょう。
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1. 学校比較の結果を一枚に整理する
最初から学校を一校に決める必要はありません。気になる学校ごとに、本人がよいと感じた点、入試条件、学習面で確認したいことを分けて書きます。
| 項目 | 記録する内容 | 次の確認 |
|---|---|---|
| 学校生活 | 授業、活動、校風、通学など本人が気になった点 | 説明会・見学で実際に確かめる |
| 入試条件 | 受験年度、入試回、科目、試験時間、出願・手続の期限 | 今年度の公式要項で確認する |
| 算数の課題 | 既習範囲で止まった単元と、答案のどこで困ったか | 基礎・考え方・時間の使い方を分ける |
| 今週すること | 使う教材、復習する範囲、確かめる問題 | 本人が取り組める量に絞る |
偏差値や倍率は判断材料の一部です。提供元・年度・入試回などの条件をそろえ、学校生活への希望と学習上の課題を別々に整理しましょう。古い年度の日程や科目は、今の出願条件として使わないようにします。
2. 今の答案から現在地を見る
使うのは、模試、塾のテスト、学校別の過去問など、自分で解いた過程が残る答案です。学校ごとの問題を比べる場合も、年度・入試回・解いた範囲・制限時間・初見か解き直しかを記録してください。
- 解けた:答えだけでなく、図・式・理由を説明できるか。
- 途中で止まった:どこまでは分かり、次に何をしてよいか迷ったか。
- 間違えた:条件の読み違いか、考え方か、計算・単位・答案の不備か。
- 手が回らなかった:未着手なのか、時間があっても難しかったのか。
時間後に解き直す場合は、本番時間内の結果と分けます。先に解説を見た問題は、初見の得点に混ぜないでください。
全範囲の得点を出そうとせず、既習単元の問題や普段の教材で、図・式・条件整理ができるかを確認します。小4・小5で未習範囲が多い答案を、そのまま志望校の合否判定にしないことが大切です。
3. 算数の失点を4つに分ける
| 失点の種類 | 答案に見えること | 最初の復習 |
|---|---|---|
| ① 基本知識・計算 | 公式や単位の意味が曖昧、計算が安定しない | 意味を確認し、短い基本問題で使い直す |
| ② 条件整理・考え方 | 文章から図・表・式に移れない、方針が出ない | 分かっている量と求める量を図に書く |
| ③ 時間の使い方 | 同じ問題で長く止まり、後の問題が未着手 | 大問の区切りで時間を記録し、保留の判断を練習する |
| ④ 読み違い・答案 | 条件、単位、答えるもの、計算の途中を見落とす | どの段階で違ったかを特定し、確認手順を決める |
「ケアレスミス」「図形が苦手」で終わらせず、何を確認すれば防げたかまで言葉にします。一つの問題に複数の原因があっても構いません。まず、同じ種類の失点が繰り返される所から取り組みましょう。
4. 答案から今週の課題を決める例
次は、特定の学校や実在の受験生の実績ではなく、復習の決め方を示す架空の例です。
本人は「図形が分からない」と感じています。答案を見ると、与えられた長さは図に書けていますが、どの部分の面積を求めるかを整理できていませんでした。
- 原因を絞る:面積の公式そのものが使えるかを、短い問題で確認します。使えるなら、条件整理の段階を重点にします。
- 教材へ戻る:使っている教材から、同じ考え方を使う基本問題を選びます。新しい教材を増やす前に、今ある教材で対応できるかを見ます。
- 手順を言葉にする:「求める部分を印で示す→分かる長さを書く→使う関係を考える」のように、本人が説明します。
- 別の問題で確かめる:数字を覚えて解ける同じ問題だけでなく、同じ考え方の未使用問題で図と式を作れるか確認します。
今週の課題は「図形を全部やる」ではなく、「求める部分と条件を整理し、使う関係を説明する」にします。問題数は、解き直しまでできる量に調整してください。
逆に、公式を使う段階で止まるなら、まず基本事項へ戻ります。正解までの方針は立つのに計算で崩れるなら、計算の記録や見直し方を別に整えます。
5. 演習・復習・解き直しを週間計画へ

塾の宿題と学校の課題に加えて、復習をすべて上乗せすると予定が回らなくなることがあります。何を増やすかだけでなく、今週どの課題を優先するかを決めましょう。
| タイミング | 取り組むことの例 | 確認すること |
|---|---|---|
| 答案を受け取った日 | 本人の説明を聞き、重点課題を一つ選ぶ | どこで止まったか分かる |
| 次の学習日 | 対応する基本事項・問題を確認 | 考え方と理由を説明できる |
| 日を空けた復習 | 解説を閉じて解き直す | 自分で図・式・答えを作れる |
| 週末など | 同じ考え方の別の問題で確かめる | 初見でも使えたかを記録する |
| 計画の見直し | 残った課題と翌週することを整理 | 量が多すぎなかったか、復習を省いていないか |
同じ問題を速く解けたことと、初見問題で考え方を使えたことは分けて見ます。正誤だけでなく、図や式を自分で作れたか、説明に迷った所はどこかも残しましょう。
詳しく記録を作る場合は、過去問直しノートの作り方も参考にしてください。
6. 小4・小5・小6で調整すること
小4:基本の理解と、考えた過程を残す習慣
学校別の得点競争を急ぐより、既習範囲で、問題文の条件を整理し、式の理由を説明する練習を大切にします。学校見学で見つけた関心を、学習の目標として言葉にすることもできます。
小5:単元のつながりと、宿題・復習の優先順位
予習シリーズなど使用教材の進度と、理解が不安定な単元を照らし合わせます。解説を読めば分かる問題と、自力で再現できる問題を分け、復習する範囲を絞ります。小5の予習シリーズの進め方も併せてご覧ください。
小6:志望校の問題と基礎の穴を往復する
学校・年度・入試回を分けて演習記録を残し、志望校の問題で止まった原因を教材の単元へ戻して補います。受験日程や併願、体調・移動も含め、無理なく復習できる計画に調整します。
7. 親子でよく迷うこと
過去問の点数が低いと、志望校を変えるべきですか?
一度の点数だけでは決められません。既習範囲、初見かどうか、時間の使い方、他科目、残り期間を合わせて見ます。合格を保証する数値にはせず、志望校と併願校、取り組む課題を相談しましょう。
同じ過去問を何回解けばよいですか?
回数だけを目標にせず、考え方と根拠を自分で説明できるかを確認します。同じ答えを覚えているだけなら、同じ考え方を使う別の問題で確かめましょう。
親が解き方を教えられなくても大丈夫ですか?
正解の手順を全部教えるより、「どこまで分かった?」「どの条件で迷った?」と本人の説明を聞き、分からない所を残す役割もできます。解決できない問題は、答案と途中の考え方を持って塾で確認しましょう。
通っている塾の授業と、個別指導を併用できますか?
使用教材、宿題量、苦手単元、通塾予定を整理してご相談ください。授業と家庭学習の役割が重複しすぎないよう、必要な支援を確認します。
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