共立女子中学校2026年2月1日 算数全問解説|面積比・整数・動点グラフ

2026年10月27日

SUSUMU JUKU / 2026 EXAM REVIEW

答えの先に、解ける理由を。

共立女子中学校・2026年度 2月1日入試 算数

計算と基本小問に加え、平行線を使う面積比、積の中の2の個数、行列の人数、動点と面積グラフを扱う6大問です。公式問題と模範解答を確認し、答えを得るまでの手順と、間違えやすい判断を整理しました。問題冊子を手元に置いてご利用ください。

このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。

第1問|計算

この大問で学ぶこと

分数に直す工夫と、まとめる工夫

小数をすべて同じ方法で処理する必要はありません。分数にすると約分しやすい部分と、共通の数を掛けているためまとめやすい部分を見分け、式の形に合った計算を選びます。

解き直しの到達点計算が短くなる変形を選び、符号とかっこの範囲を保てるか。

解くときの着眼点:小数を分数に直す場面と、共通の数でまとめる場面を見分けます。

①

答え:23/120

  1. 0.625=5/8なので、かっこの中は5/8+1/2=9/8。これに1/9を掛けると1/8です。
  2. 中かっこは1/5-1/8=3/40。1と2/7で割ることは7/9を掛けることなので、3/40×7/9=7/120。最後に1/4-7/120=23/120です。

間違えやすい点:中かっこ全体の割り算を先に計算します。最初の1/4から引く範囲を確認しましょう。

②

答え:36

  1. 0.96を掛ける2項は(7.3+4.7)×0.96=12×0.96=11.52です。
  2. 20.4を掛ける2項は(5.4-4.2)×20.4=1.2×20.4=24.48。合わせて36です。

間違えやすい点:分配法則でまとめるとき、後半の引き算を足し算に変えないよう注意します。

第2問|食塩水・植木算・平均・犬の動く範囲

この大問で学ぶこと

保存される量と、数える範囲を決める

水を加えても変わらない食塩量、木の場所を除いた花の位置、人数を反映した合計点など、各小問の基準を整理します。犬の動ける範囲では、角を回るたびに残るひもの長さを確かめます。

解き直しの到達点全体と部分のどちらを数えたか、答えまでの引き算の意味を説明できるか。

解くときの着眼点:変わらない量と、数える範囲を先に決めます。

①

答え:90g

  1. 水を加えても食塩の量は変わらず、150×0.08=12gです。
  2. 5%になる食塩水全体は12÷0.05=240g。加える水は240-150=90gです。

間違えやすい点:240gは完成した食塩水全体です。加えた水の重さを答えるため元の150gを引きます。

②

答え:228株

  1. 池の周りの木と木の間は120÷10=12区間です。1区間10mを0.5m間隔に分けると20個の間隔があります。
  2. 両端は木なので、花は1区間に20-1=19株。19×12=228株です。

間違えやすい点:円周全体を0.5mで割った240か所には木の位置も含まれます。木12本の位置を除いても228株と確認できます。

③

答え:59点

  1. 男子は40人、女子は20人なので、全員の合計点は60×40+51×20=3420点です。
  2. 1組は30人で平均55点なので1650点。2組の合計は3420-1650=1770点、平均は1770÷30=59点です。

間違えやすい点:男子と女子は人数が違うため、60点と51点の単純平均は使えません。

④

答え:43.96m²

  1. Aを中心に直接動ける範囲は、半径4mの円の3/4です。面積は4×4×3.14×3/4=37.68m²です。
  2. ひもが隣の角に回り込むと、残りの長さは4-2=2m。半径2mの円の1/4が2つ加わり、2×2×3.14×1/4×2=6.28m²です。
  3. 合計は37.68+6.28=43.96m²。2辺を回り込むとひもが残らないので、その先に面積は加わりません。

間違えやすい点:角を曲がるたびに、ひもが辺に沿って使われる長さを引きます。

第3問|平行四辺形と線分比・面積比

この大問で学ぶこと

平行線から、見えない線分比を取り出す

平行四辺形の性質と相似を使うと、交点が辺を分ける比が分かります。別々に求めた比は同じ全体にそろえてから差を取り、最後に高さが共通の三角形の面積比へ渡します。

解き直しの到達点線分の差を取る前に基準をそろえ、面積比を使う高さも確認できるか。

解くときの着眼点:平行線でできる相似と、同じ高さの三角形を使います。

①

答え:1:2

  1. ABとFEが平行なので、四角形ABEFは平行四辺形です。AF=BEであり、BE:EC=1:2です。
  2. 三角形AFHとCEHは、AFとECが平行なので相似。AH:HC=AF:EC=1:2です。

間違えやすい点:図形全体の対角線の交点ではないため、HをACの中点としないようにします。

②

答え:5:4:6

  1. 三角形ADGとCEGは、ADとECが平行なので相似です。AD=BCよりAD:EC=3:2、したがってAG:GC=3:2です。
  2. ACを15と置くと、AH=5、AG=9、GC=6。HG=9-5=4なので、AH:HG:GC=5:4:6です。

間違えやすい点:求めるのはAGではなくHGです。比を同じAC全体の長さでそろえてから引きます。

③

答え:8cm²

  1. 三角形AECの面積は、平行四辺形全体の1/2にEC:BC=2:3を掛け、90×1/2×2/3=30cm²です。
  2. 三角形EHCはAECとACに対する高さが同じなので、30×HC/AC=30×10/15=20cm²。
  3. 三角形EGHはEHCと同じ高さで、底辺HG:HC=4:10。面積は20×4/10=8cm²です。

間違えやすい点:線分比を面積比に使う前に、比較する2つの三角形の高さが同じか確認します。

第4問|積を2で割れる回数

この大問で学ぶこと

大きな積を、因数の個数に置き換える

積を実際に計算する代わりに、2をいくつ含むかを数えます。偶数に含まれる最初の2、4の倍数に含まれる追加の2というように段階を分けると、大きい整数にも同じ方法を使えます。

解き直しの到達点倍数を重ねて数える意味と、奇数を掛けても回数が変わらない理由を説明できるか。

解くときの着眼点:大きな積を実際に計算せず、2・4・8・16の倍数を数えます。

①

答え:7

  1. 1から8までの積には、偶数2・4・6・8からまず2が4個含まれます。
  2. 4の倍数4・8にはさらに2が1個ずつ、8にはさらに1個。合計4+2+1=7個です。

間違えやすい点:8は2を3個含むので、偶数の個数だけを数えて終わらないようにします。

②

答え:9

  1. 9は奇数なので、8までの積に9を掛けても、2で割れる回数は増えません。したがって9も7回です。
  2. 10を掛けると2の因数が増えて8回になり、その後は減りません。最大は9です。

間違えやすい点:回数が同じになる最大の整数を問われています。8そのものを答えないようにします。

③

答え:18

  1. 21以下の2の倍数は10個、4の倍数は5個、8の倍数は2個、16の倍数は1個です。
  2. それぞれで追加される2を数え、10+5+2+1=18。これを途中の計算式として示せます。

間違えやすい点:4の倍数を2の倍数にも含めるのは、同じ数の中の別の2を数えるためです。重複の誤りではありません。

第5問|受付の行列と人数の増減

この大問で学ぶこと

列が減る速さと、受付の速さを区別する

受付が進んでも、新しく並ぶ人がいると列の減り方は遅くなります。初めの人数をなくす速さと、実際に受付する速さを分けることが要点です。必要な窓口数は整数なので、最後の切り上げまで確認します。

解き直しの到達点1分ごとの入場・受付・列の減少を表にし、必要な窓口数を判断できるか。

解くときの着眼点:受付した人数と、列が減る人数を分けます。

あ・い・う

答え:あ=54、い=8、う=4

  1. 18分間に新たに加わる人は3×18=54人。受付した人数は初めの90人を足した144人です。
  2. 2か所合計では毎分144÷18=8人、1か所では8÷2=4人を受け付けます。

間違えやすい点:90÷18は列の減少速度です。受付そのものの速度ではありません。

え・お

答え:え=9、お=10

  1. 3か所なら受付は毎分4×3=12人。毎分3人加わるので、列は12-3=9人ずつ減ります。
  2. 初めの90人をなくすには90÷9=10分かかります。

間違えやすい点:受付口の数を増やしても、新たに加わる人の毎分3人はそのまま引きます。

か・き・く

答え:か=5、き=9、く=36

  1. 144人の列を10分以内になくすには、毎分14.4人以上減らす必要があります。毎分3人加わるので、受付能力は毎分17.4人以上必要です。
  2. 1か所毎分4人なので17.4÷4=4.35か所以上、整数に切り上げて5か所です。
  3. 実際に毎分5人加わると、毎分4×5-5=15人ずつ減ります。144÷15=9.6分=9分36秒です。

間違えやすい点:受付口は整数に切り上げます。0.6分は60秒の0.6倍で36秒です。

第6問|台形上の動点と面積グラフ

この大問で学ぶこと

グラフの折れ点を、動点の位置へ戻す

面積の増減が切り替わるのは、点が端へ着いて進む向きを変えるときです。どちらの点が折り返したかを判断してから、底辺や高さを求めます。平行になる時刻も、時間帯ごとに式を分けて探します。

解き直しの到達点各時間帯の点の位置を示し、求めた時刻がその時間帯に入るか確認できるか。

解くときの着眼点:グラフの折れ曲がりを、P・Qが端に着く時刻と対応させます。

①

答え:AD=36cm、BC=42cm

  1. Pは毎秒2cmで36秒かけて往復するので、AD=2×36÷2=36cmです。PがDに着くのは18秒後です。
  2. Qの速さが毎秒3cm、Pが毎秒2cmなので、グラフの最初の増加から減少への切り替わりは、QがCで折り返す時です。次の折れ曲がりがPの18秒後、28秒後の減少から増加への切り替わりがQのB到着に対応します。
  3. Qの往復に28秒かかるので、BC=3×28÷2=42cmです。

間違えやすい点:28秒後の折れ曲がりをPの折り返しとしないよう、Pの折り返しは18秒と先に求めます。

②

答え:936cm²

  1. 28秒後はQがBに戻り、PはDから10秒戻っています。AP=36-2×10=16cmです。
  2. このとき囲まれる部分は底辺AP=16cm、高さABの三角形で、面積192cm²。AB=192×2÷16=24cmです。
  3. 台形全体は(36+42)×24÷2=936cm²です。

間違えやすい点:Q=Bのときも、APの長さは0ではありません。囲まれる部分が三角形になることを確認します。

③

答え:16.8秒後と31.2秒後

  1. ABとPQが平行になる条件は、APとBQの長さが等しくなることです。QがCから戻り、PがDに向かう14~18秒では、AP=2t、BQ=84-3t。2t=84-3tよりt=16.8秒です。
  2. 28~36秒では、Pが戻るのでAP=72-2t、QはBから進むのでBQ=3t-84。72-2t=3t-84よりt=31.2秒です。
  3. 0~14秒ではAP=2t、BQ=3tなので出発後に一致しません。18~28秒で等しいとするとt=12となり、その時間帯の外なので不適当です。

間違えやすい点:出発時はP=A、Q=Bで直線PQがABと重なります。求める2回は出発後に別の位置で平行になる時刻です。

解き直しの進め方

第1・2問の計算と基本小問を解き直してから、第3問の比、第4問の因数の数え方へ進みます。第5問は増える人数と処理人数を表にし、第6問は0・14・18・28・36秒の位置を整理してからグラフを読み直しましょう。これは進塾の復習順の提案です。

段階取り組むこと確認すること
1|原因を分ける間違えた問題を、条件の読み違い・着眼点・計算に分けるどこで手が止まったかを言葉にする
2|解説を閉じる自分で図や式を作り直す同じ答えが出るだけでなく、式の理由を説明できるか
3|時間を空ける日を改め、類題と合わせて再挑戦する条件が変わっても使える考え方になったか

志望校の過去問を、次の学習計画へ

点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・途中式・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。

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