高輪中学校 2026年度 A 理科入試解説|大問別の考え方と解き直し

2026年10月29日

SUSUMU JUKU / 2026 EXAM REVIEW

答えの先に、解ける理由を。

高輪中学校・2026年度 A 理科

曲がった棒のつり合い、中和、河岸段丘、消化酵素の4題です。式の暗記だけでなく、図の水平距離や表の反応量を自分で取り出す練習につなげます。

このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。

第1問|曲がった棒のつり合い

この大問で学ぶこと

力の向きに直角な距離で、棒自身の重さも計算する

力の向きに直角な距離で、棒自身の重さも計算するために、問題の条件を根拠と結び付けて整理します。

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

解くときの着眼点:条件を図や表に書き込み、変えたものと変えていないものを区別します。

(1)|重さのない棒

10g

  1. 左のおもりのモーメントは20×8=160。右は支点から16cmなので、160÷16=10gです。棒が斜めでも、鉛直に引く力に対して使う距離は水平距離です。

間違えやすい点:答えだけでなく、図・条件・式の対応を問題冊子で確認しましょう。

(2)|同じ重さのおもりを加える

左端に15g

  1. 90gのおもりは左右それぞれの棒の真ん中にあり、水平距離は左3cm、右4cmです。右回りの超過分は90×4−90×3=90。左端の水平距離6cmで割り、90÷6=15gです。

間違えやすい点:答えだけでなく、図・条件・式の対応を問題冊子で確認しましょう。

(3)|棒の重さを含める

2g

  1. 左の棒10cmは重さ10gで重心の水平距離4cm。右の棒20cmは重さ20gで重心は10cmです。
  2. 25gのおもりを含む左回りは25×8+10×4=240、右回りは棒の20×10=200。右端のおもりは(240−200)÷20=2gです。

間違えやすい点:答えだけでなく、図・条件・式の対応を問題冊子で確認しましょう。

(4)|重い曲がった棒

左端に10g

  1. 左右の棒はそれぞれ10cmなので、重さは80gずつです。重心の水平距離は左4cm、右5cm。右回りの超過は80×5−80×4=80。左端の水平距離8cmで割り、10gをつるします。

間違えやすい点:答えだけでなく、図・条件・式の対応を問題冊子で確認しましょう。

(5)|床から離れる瞬間

105g

  1. 棒を70gずつの2つのおもりに置き換え、床に接するDを支点にします。重心までの水平距離は5cmと10cm。
  2. ばねばかりの力をFとすると、10F=70×5+70×10。したがってF=105gです。

間違えやすい点:答えだけでなく、図・条件・式の対応を問題冊子で確認しましょう。

(6)|傾いたあとのばねばかり

65g

  1. DE=10cmで高さ8cmなので、DからEまでの水平距離は6cm。直角に曲がるEFの水平距離は8cmです。ばねばかりはDから水平に14cmの場所にあります。
  2. DEの重心の水平距離は3cm、EFの重心は6+4=10cm。つり合いより14F=70×3+70×10=910、F=65gです。

間違えやすい点:棒に沿った長さを、そのままモーメントの距離に使わないこと。

第2問|中和とアルミニウム

この大問で学ぶこと

気体が出ない1本から、酸とアルカリの対応量を決める

気体が出ない1本から、酸とアルカリの対応量を決めるために、問題の条件を根拠と結び付けて整理します。

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

解くときの着眼点:条件を図や表に書き込み、変えたものと変えていないものを区別します。

(1)〜(4)|気体・集め方・中和

(1)ウ (2)イ (3)中和 (4)E

  1. アルミニウムと塩酸、アルミニウムと水酸化ナトリウム水溶液から生じるのは水素です。水に溶けにくいので水上置換で集められ、火を近づけるとポンと音がします。
  2. Eだけは気体が生じずアルミニウムも溶けません。塩酸6.0mLと水酸化ナトリウム水溶液4.0mLがちょうど中和したと分かります。

間違えやすい点:答えだけでなく、図・条件・式の対応を問題冊子で確認しましょう。

(5)・(6)|中和の組合せ

(5)22.5mL (6)BとH・CとG・DとF

  1. 塩酸:水酸化ナトリウム水溶液=6:4=3:2。15mLに必要な塩酸は15×3÷2=22.5mLです。
  2. 2本を混ぜると塩酸は12mLになるため、水酸化ナトリウム水溶液は8mL必要です。1+7、2+6、3+5の組を選びます。

間違えやすい点:答えだけでなく、図・条件・式の対応を問題冊子で確認しましょう。

(7)|アルミニウムをすべて溶かす塩酸

1.5mL

  1. Dでは水酸化ナトリウム水溶液3mLが塩酸4.5mLを中和するため、塩酸は6−4.5=1.5mL余ります。
  2. 実験2でアルミニウム0.027gがすべて溶け、実験3で追加のアルミニウムは全く溶けません。したがって0.027gをちょうど溶かす塩酸は1.5mLです。

間違えやすい点:答えだけでなく、図・条件・式の対応を問題冊子で確認しましょう。

(8)|中和後に出る水素

13.44mL

  1. 水酸化ナトリウム水溶液3.6mLが中和する塩酸は3.6×3÷2=5.4mL。余る塩酸は6−5.4=0.6mLです。
  2. アルミニウム0.027gを溶かす塩酸が1.5mLなので、残った塩酸ではその0.6÷1.5=0.4倍だけ反応します。水素は33.6×0.4=13.44mLです。

間違えやすい点:最初の塩酸6mLではなく、中和後に余る0.6mLを使います。

第3問|河岸段丘と土地の変化

この大問で学ぶこと

海面の変化と土地の変化を、相対的な高さで捉える

海面の変化と土地の変化を、相対的な高さで捉えるために、問題の条件を根拠と結び付けて整理します。

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

解くときの着眼点:条件を図や表に書き込み、変えたものと変えていないものを区別します。

(1)・(2)|侵食と隆起

(1)エ (2)ア

  1. 海面に対して土地が高くなると川の流速が増し、下向きの侵食が進みます。「相対的に高くなる」は海面が下がる場合や、土地が上昇する場合にも起こります。

間違えやすい点:答えだけでなく、図・条件・式の対応を問題冊子で確認しましょう。

(3)〜(5)|侵食地形の区別

(3)イ・オ (4)リアス海岸 (5)イ

  1. 河岸段丘は川の侵食・堆積に関係する地形です。扇状地・三角州のような主に堆積による地形とは分けます。
  2. 海に近い土地が沈むと谷へ海水が入り、リアス海岸になります。図1のA・Bは河床と段丘面の高さを対応させて選びます。

間違えやすい点:答えだけでなく、図・条件・式の対応を問題冊子で確認しましょう。

(6)・(7)|段丘の順序と水田

(6)ウ (7)雪解け水が多く、高い段丘面にも水を供給できるため

  1. 河口に近い下流から、溶岩層、水面、各段丘、木炭の位置関係を順に追います。地層の上下と新旧を混同しないようにします。
  2. 高い段丘面は川から水を引き上げる必要があります。十日町周辺は豪雪地帯で雪解け水が豊富なため、水田に必要な水を確保できます。

間違えやすい点:答えだけでなく、図・条件・式の対応を問題冊子で確認しましょう。

第4問|消化酵素の反応

この大問で学ぶこと

反応の速さと、最終的にできる量を分ける

反応の速さと、最終的にできる量を分けるために、問題の条件を根拠と結び付けて整理します。

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

解くときの着眼点:条件を図や表に書き込み、変えたものと変えていないものを区別します。

(1)〜(3)|酵素のはたらき

(1)①ペプシン・②リパーゼ (2)イ (3)イ

  1. ペプシンはタンパク質、リパーゼは脂肪に作用します。アクチニジンやブロメラインもタンパク質を分解します。
  2. 生の果物に含まれる酵素を加熱で失活させるため、ゼリーに入れる前に火を通します。酵素が熱に強いからではありません。

間違えやすい点:答えだけでなく、図・条件・式の対応を問題冊子で確認しましょう。

(4)・(5)|表の空欄と上限

(4)a=2.0、b=0.6 (5)3.0mg

  1. 基質を2倍にすると、同じ酵素量では最初の速さは変わらず、生成物の上限が2倍になります。酵素を2倍にすると初期の速さが2倍になり、基質量が同じなら上限は変わりません。
  2. 表2の8秒では上限2.0mg。表3の1秒は0.6mgです。基質が3倍なら上限も3倍で3.0mgです。

間違えやすい点:答えだけでなく、図・条件・式の対応を問題冊子で確認しましょう。

(6)|グラフの形

原点から(3と1/3秒、3.0mg)まで直線、その後8秒まで3.0mgで水平

  1. 酵素が3倍になるため、初期の速さは0.3×3=0.9mg/秒。基質が3倍なので上限は3.0mgです。
  2. 上限までの時間は3÷0.9=3と1/3秒。3秒では2.7mg、4秒ではすでに3.0mgです。原点とこの折れ曲がりの点を結び、その後を水平に引きます。

間違えやすい点:3秒で3.0mgにしないこと。速さと上限を別に求めます。

解き直しの進め方

つり合いは水平距離、中和は過不足、酵素は速さと上限を区別して解き直します。

段階取り組むこと確認すること
1|原因を分ける間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分けるどこで手が止まったかを言葉にする
2|解説を閉じる自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか
3|時間を空ける日を改め、類題と合わせて再挑戦する条件が変わっても使える考え方になったか

志望校の過去問を、次の学習計画へ

点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。

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