高輪中学校 2024年度 A 理科入試解説|大問別の考え方と解き直し

2026年10月29日

SUSUMU JUKU / 2024 EXAM REVIEW

答えの先に、解ける理由を。

高輪中学校・2024年度 A 理科

A入試の4大問は、回路、化学反応、宇宙、生物調査です。複雑な図を簡単な関係へ直すこと、表から必要量を決めること、実験や調査の前提を読むことに注目します。

このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。

第1問|立体に組まれた回路

この大問で学ぶこと

導線の形をほどき、電位が等しい点を対応させる

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

(1)〜(3)|同じ回路を見抜く

(1)ア・ウ (2)ア・エ (3)い>あ=う

  1. 導線の曲がり方ではなく、どの電球の両端が同じ点へつながるかで回路を判断します。
  2. あとうの枝に流れる電流が合流していを流れるため、いが最も明るく、あとうは同じ明るさです。

(4)・(5)|三角形の回路

(4)き (5)く>お=か=け=こ

  1. 対称な場所の電位が等しければ、その間にある電球へ電流は流れません。立体的な図でも対称な点を探して平面へ整理します。
  2. 電球の数だけで明るさを比べず、光らない枝を除いてから、残った並列・直列のつながりを追います。

(6)・(7)|立方体の回路

(6)た・ち (7)す=せ=て=な>さ=に>し=そ=つ=と

  1. 電池の両端から等しい条件の経路を対応させ、電流が分かれる点と合流する点を整理します。
  2. た・ちは両端の電位が等しく電流が流れません。残る電球も対称性で同じ明るさの組にまとめてから大小を比較します。

第2問|炭酸カルシウムと塩酸

この大問で学ぶこと

表の比例区間と頭打ちから、反応に必要な量を求める

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

(1)〜(4)|気体と反応

(1)ア (2)イ (3)しない (4)ウ

  1. 二酸化炭素は水に溶けると酸性を示し、水上置換・下方置換で集められます。上方置換は空気より軽い気体に向きます。
  2. クエン酸水溶液は酸性、重曹水溶液はアルカリ性なので、同じ「水溶液」でも炭酸カルシウムへ同じ働きをするとは限りません。石こうは炭酸カルシウムとは別の物質です。

(5)|必要な塩酸の体積

50mL

  1. 塩酸20mLで89.6mL、40mLで179.2mLの二酸化炭素が生じます。十分な塩酸を加えた上限は224.0mLです。
  2. 塩酸の必要量は20×224÷89.6=50mLです。反応の上限に達した60mLをそのまま必要量にしません。

(6)|チョーク中の成分

0.8g

  1. 純粋な炭酸カルシウム1gでは二酸化炭素224mL、チョーク1gでは179.2mL。炭酸カルシウムの量は179.2÷224=0.8gです。

(7)|混合したときの発生量

89.6mL

  1. チョーク0.2g中の炭酸カルシウムは0.16g。純物質0.34gと合わせて0.50gです。
  2. 一方、塩酸20mLが反応できる炭酸カルシウムは0.4gなので、塩酸が不足します。気体の発生量は0.4×224=89.6mLです。

第3問|国際宇宙ステーション

この大問で学ぶこと

公転・地球の自転・光の条件を分ける

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

(1)〜(3)|名称・速さ・位置

(1)ウ(ISS) (2)時速27200km (3)A22.5・B西

  1. 地球中心からの距離は6400+400=6800km、1周は6800×2×3=40800km。90分=1.5時間なので、時速40800÷1.5=27200kmです。
  2. 1周の間に地球は360×1.5÷24=22.5度自転します。そのため地上から見た軌道の位置は少しずつ西へずれます。

(4)・(5)|太陽光で見える天体

(4)ア・イ (5)イ

  1. 月と木星は自分で光らず太陽光を反射します。太陽系外の恒星の光とは違います。
  2. 観測者の周りは暗い一方、上空のステーションには日光が当たる条件が必要です。観測者もステーションも地球の影に入ると見えません。

(6)|無重力環境を確かめる実験

解答例:ろうそくを燃やし、炎の形や空気の動きを観察する。

  1. 地上では温かい空気が上昇し対流しますが、微小重力環境では同じ上向きの対流が起こりにくくなります。
  2. 重力の方向と無関係な結果しか出ない実験ではなく、重力が現象へ影響する実験を選びます。

第4問|生物の分類と標識再捕

この大問で学ぶこと

見た目の類似と、共通の由来を区別する

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

(1)〜(5)|分類と相似器官

(1)モグラ:ウ、ゴキブリ:エ (2)ウ (3)③ウ・④ア (4)イ (5)ウ

  1. モグラは哺乳類、ゴキブリは昆虫類です。モグラの前脚とケラの前脚は、由来は違っても土を掘る似た働きをします。
  2. トンボやカゲロウには水中で過ごす幼虫期があります。生息場所や食べ物と、分類上の仲間は分けて整理しましょう。

(6)|個体数の推定

900匹

  1. 初回に50匹へ目印を付け、2回目に捕まえた90匹中5匹に目印があります。目印の割合は5/90なので、全体は50÷(5/90)=900匹です。

(7)|目印が目立つとき

ウ(多くなる)

  1. 目立つ目印の付いた個体が捕食されると、再捕した集団に占める目印付きの割合が小さくなります。
  2. 最初に目印を付けた50匹は変わらないものとして計算するため、割合の減少により全体数を過大に推定してしまいます。

解き直しの進め方

回路は接続点、反応は不足する物質、宇宙は時間と位置、生物調査は目印の割合を整理します。式だけでなく、その式が成り立つ条件を確認しましょう。

段階取り組むこと確認すること
1|原因を分ける間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分けるどこで手が止まったかを言葉にする
2|解説を閉じる自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか
3|時間を空ける日を改め、類題と合わせて再挑戦する条件が変わっても使える考え方になったか

志望校の過去問を、次の学習計画へ

点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。

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