高輪中学校 2025年度 A 理科入試解説|大問別の考え方と解き直し

2026年10月29日

SUSUMU JUKU / 2025 EXAM REVIEW

答えの先に、解ける理由を。

高輪中学校・2025年度 A 理科

A入試の4大問は自転車、気体、台風、植物です。輪じくのつり合い、反応による体積減少、雨量の単位換算など、図表を数式へ置き換える手順を詳しく確認します。

このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。

第1問|輪じくと自転車

この大問で学ぶこと

回転数・移動距離・力のつり合いを順に求める

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

(1)〜(3)|回転と速さ

(1)B (2)20回転 (3)毎秒5.4m

  1. 輪じくは同じ角度を回るため、大きな輪側と小さな輪側では同じ力でつり合いません。図1では小輪に付いたBが重くなります。
  2. 車輪1の半径10cm、車輪2は5cmなので、ペダル10回転で後輪は20回転。後輪の半径30cm、円周率3より、1回転で180cm進みます。
  3. 2秒でペダル3回転なら後輪6回転、180×6÷2=540cm/秒=5.4m/秒です。

(4)・(5)|伝わる力

(4)60kg (5)10kg

  1. クランクの長さ20cm、車輪1の半径10cmより、30×20=チェーンの力×10。チェーンの力は60kgです。
  2. 車輪2の半径5cm、後輪30cmなので、地面を押す力は60×5÷30=10kgです。

(6)〜(8)|大きさとギア比

(6)こぐ力ア・速さア (7)6cm (8)①エ・②ア

  1. 同じ条件で後輪そのものの半径を大きくすると、必要なこぐ力も、1回転で進む距離も大きくなります。後輪と後ろの歯車を混同しないようにします。
  2. 速さを5.4m/秒から4.5m/秒へ落とすには、車輪2を5×5.4÷4.5=6cmにします。
  3. 平地で速く走るなら前を大きく後ろを小さく、坂で軽くこぐなら前を小さく後ろを大きくします。

第2問|気体の性質と燃焼

この大問で学ぶこと

反応比と、液体になって消える体積を区別する

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

(1)〜(3)|気体の判別

(1)①カ・⑥ク・⑧オ (2)ウ (3)石灰石

  1. 黄緑色で刺激臭がある①は塩素、赤色リトマス紙を青くする⑥はアンモニア、腐卵臭をもつ⑧は硫化水素です。
  2. 塩素は黄緑色で、二酸化炭素を発生させるには塩酸へ石灰石を加えます。

(4)|残る水素のグラフ

酸素0・1・2・3・4mLに対し、水素6・4・2・0・0mL

  1. 水素:酸素=2:1で反応します。酸素を1mL加えるごとに水素は2mL減ります。
  2. 酸素3mLで水素を使い切り、その後は水素が0mLのままです。縦軸は残る水素であり、余った酸素を足した気体全体ではありません。

(5)・(6)|混合気体の成分

(5)酸素12mL (6)窒素26mL

  1. 酸素の追加量12mLのとき気体は26mLで最小になり、その後は余る酸素の分だけ増えます。
  2. 水素を全て反応させる酸素は12mLなので、水素は24mL。最初の50mLから引き、窒素は26mLです。

(7)|水素とメタンの混合

メタン4mL

  1. 水素1mLと酸素0.5mLが反応すると、気体は1.5mL減ります。メタン1mLと酸素2mLでは二酸化炭素1mLが残るため、気体は2mL減ります。
  2. 20mL全てが水素なら減少は30mL。実際は32mLなので、差2mLを1mL当たり0.5mLの差で割り、メタンは4mLです。

第3問|台風と雨量

この大問で学ぶこと

風の回転と移動方向、面積・深さ・体積を分ける

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

(1)〜(5)|風と台風の性質

(1)ウ (2)右 (3)イ (4)フェーン現象 (5)イ・エ

  1. 北半球の台風は反時計回りに吹き込み、進行方向の右側では移動による風が加わり強くなります。
  2. 台風の中心が南西から北東へ通ると、地点の風向がどう変わるかを渦の位置と対応させます。山を越えて高温で乾いた風になるのはフェーン現象です。
  3. 台風の大きさは強い風の吹く範囲で判断し、番号は年ごとに付け直されます。台風は高気圧ではありません。

(6)|降った雨の体積

524000倍

  1. 雨量300mm=0.3m、面積786km²=786000000m²なので、雨の体積は235800000m³です。
  2. プールの容積は25×12×1.5=450m³。235800000÷450=524000倍です。

(7)|予報円が小さくなる利点

解答例:影響を受ける地域を絞り込み、適切な防災対策を取りやすくなるため。

  1. 予報円は台風の大きさを表す円ではなく、将来の中心位置の予測の幅を表します。精度の向上が地域ごとの備えにつながると説明します。

第4問|植物の分類

この大問で学ぶこと

共通する特徴から枝分かれを順に絞る

解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。

(1)・(2)|維管束と子房

(1)あ:道管・い:師管 (2)ウ

  1. 根から吸い上げた水が通る道管と、葉でできた養分が通る師管がまとまって維管束になります。
  2. 種子になるのは胚珠で、子房は受精後に果実へ変わります。子房を種子の胚乳としたウが誤りです。

(3)・(4)|裸子植物と胞子植物

(3)Dイチョウ・Eワラビ・Fゼニゴケ・Gワカメ (4)Cオニユリ

  1. 維管束の有無、種子を作るか、子房があるか、水中で生活するかの条件を順に照合します。
  2. 子房のない種子植物がイチョウ、維管束のある胞子植物がワラビ、維管束のない陸上植物がゼニゴケです。平行脈をもつ被子植物はオニユリです。

(5)|アブラナとカボチャを分ける

イ・エ

  1. どちらも双子葉類なので子葉の枚数では区別できません。花弁が離れているか合わさっているか、同じ花におしべとめしべがあるかで区別します。
  2. アブラナは離弁花・両性花、カボチャは花弁が合わさり、雄花と雌花が分かれます。

解き直しの進め方

回転数と力の比は逆向き、気体は反応後に何が残るか、植物は共通点の後に違いを探します。台風の予報円と風の範囲も分けて説明できるようにしましょう。

段階取り組むこと確認すること
1|原因を分ける間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分けるどこで手が止まったかを言葉にする
2|解説を閉じる自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか
3|時間を空ける日を改め、類題と合わせて再挑戦する条件が変わっても使える考え方になったか

志望校の過去問を、次の学習計画へ

点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。

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