2026年10月28日
SUSUMU JUKU / 2025 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
大宮開成中学校・2025年度 第1回 社会
2025年度第1回の社会を、防災・歴史資料・政治制度・意見記述の重要設問から解説します。資料の規則や設問の時点を踏まえ、説明に必要な条件を残す方法を示します。
このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。
第1問|自然災害と日本の産業
この大問で学ぶこと
地形・森林・人の営みを関連づける
日本の自然条件と防災を題材に、地理の基礎と林業の課題を問います。背景を説明する記述では、国内と国際という指定された二つの観点を区別します。
解くときの着眼点:名称を答える力と、原因を説明する力を使い分ける。
問1〜問5|災害と地域の特色
プレート、雨温図エ、美濃焼、御嶽山。統計の組み合わせはオ。
- 長野と岐阜にまたがる御嶽山を地図で確認し、美濃焼を岐阜と結びつける。
- 統計Xはにんじん、Yはみかん、Zはキウイフルーツ。上位の県を複数照合して決める。
間違えやすい点:一つの県が上位というだけで特産物を確定せず、表全体の組み合わせを見る。
問6|河川の位置
四万十川。三大急流は球磨川→富士川→最上川。
- 高知の四万十川と、九州・中部・東北の三大急流を区別する。
- 「西から」の条件に従い、各河川の位置を白地図に置く。
間違えやすい点:知っている3本を答えるだけでなく、指定された順序を守る。
問7・問8|森林と担い手
森林は国土の約3分の2。国内は過疎化・後継者不足、国際的には安価な輸入材との競争。法律は災害対策基本法。
- 従事者が減る背景を、人の年齢や地域の人口の問題と、木材価格をめぐる競争の問題に分ける。
- 同じ「人が減る」を二つの欄に繰り返さず、異なる観点から説明する。
間違えやすい点:設問が求める国内・国際の両方を満たす。
第2問|歴史資料と制度
この大問で学ぶこと
資料の規則を、具体的な数に置き換える
貨幣・班田収授・年代・近現代の人物などを扱います。律令の資料は、一般知識に加えて本文の配分規則を正確に計算する問題です。
解くときの着眼点:資料に書かれた対象年齢と分量を確かめる。
問2・問3|律令と口分田
富本銭、藤原不比等、誤りはエ。律は刑罰、令は政治・行政等のきまり。
- 男子2人に各2段、女子3人に各4/3段、5歳の子には与えないので合計8段。
- 女子の4/3段は1段120歩。6歳になった直後に全員へ即配るのではなく、資料に示す6年ごとの班給という条件も読む。
間違えやすい点:割合の「3分の1を減らす」は2×2/3。2÷3ではない。
問4〜問7|年代と制度名
問4ウ、後醍醐天皇、参勤交代、戊辰戦争。
- 田村麻呂の征夷大将軍任命、遣唐使停止、保元の乱、壇ノ浦の順に置く。
- 建武の新政、江戸期の大名統制、明治維新の戦いを、それぞれ別の時代として整理する。
間違えやすい点:3番目だけを見つける場合も、残りの出来事を含めて順序を検算する。
問9・問10|人物と文章
平塚らいてうと文章X(ア)。湯川秀樹。
- 女性の解放を訴えた雑誌『青鞜』の文章を平塚らいてうに結びつける。
- 「天は人の上に…」の文章は福沢諭吉。湯川秀樹は日本人初のノーベル物理学賞受賞者。
間違えやすい点:同じ女性参政権に関わる人物でも、市川房枝と平塚らいてうの業績を分ける。
第3問|三権分立と財政
この大問で学ぶこと
言葉を正すことで制度の理解を確かめる
三権の相互関係、国民審査、税と財政を扱います。似た制度名の違いや、税を負担する人と納める人の違いを明確にします。
解くときの着眼点:制度の主体と役割を、図の矢印へ対応させる。
A問1・問2|三権の関係
問1エ。A国会、B裁判所、C内閣。
- 衆議院の解散や最高裁判所長官の指名を行う側から、内閣を特定する。
- 国会による弾劾裁判、裁判所による違憲審査、国会による不信任決議を矢印の向きで確認する。
間違えやすい点:機関の場所を先に決めてから、権限の名称を当てはめる。
A問3|誤った用語を直す
Xは国民審査。Yは圧力団体。
- 最高裁判所裁判官を審査する制度は国民審査。憲法改正に関する国民投票と区別する。
- 特定の利益や目標のため政治に働きかける団体は圧力団体で、自治体のことではない。
間違えやすい点:似た「国民」という語でも、対象と目的が異なる。
B問2〜問5|税と世代の負担
消費税はC。税を負担する人と納める人が同じなのは直接税。問4エ、問5ア。
- 1989年導入という条件から消費税の線を読む。
- 本文の文脈では国債の返済等を通じた将来世代の負担を選ぶ。Aは所得税で、2024年6月の定額減税を扱う。
間違えやすい点:財政赤字の影響を一つに一般化せず、本問が示す選択肢と文脈で判断する。
第4問|電子決済と現金
この大問で学ぶこと
便利さだけでなく、使える条件を比較する
電子決済が普及する中で、現金を持つ利点を50字以内で述べます。双方の特徴を比較し、具体的な場面を挙げることがポイントです。
解くときの着眼点:場面→現金の機能→利点を一文でつなぐ。
問|現金を持つ利点
答案例:停電や通信障害で電子決済が使えないときも、現金を受け付ける店で支払える。
- 災害・停電・通信障害など、電子決済を利用できない場合を挙げる。
- 現金が支払い手段の備えになるという利点につなげる。
間違えやすい点:現金ならどの状況でも必ず使えるとは断定せず、受け付ける店という条件を入れる。
解き直しの進め方
歴史資料は対象者と数値、公民は制度の対象と主体を先に整理しましょう。50字記述では、具体例を一つに絞ると理由と効果が伝わりやすくなります。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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