大宮開成中学校 2025年度 第1回 理科入試解説|大問別の考え方と対策

2026年10月28日

SUSUMU JUKU / 2025 EXAM REVIEW

答えの先に、解ける理由を。

大宮開成中学校・2025年度 第1回 理科

2025年度第1回の理科を、微生物・密度・太陽・中和の重要設問から解説します。表の小さな差や実験で新しく示された性質を読み、覚えた知識を条件に合わせて使う練習をします。

掲載範囲:大問別の重要設問・考え方解説。全小問の解答集ではありません。
このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。

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第1問|微生物による分解と水の浄化

この大問で学ぶこと

複数の試薬の結果を時間順につなぐ

デンプン・糖・二酸化炭素の変化を、3種類の試薬で追跡します。焼いた土との比較で微生物の働きを考え、河川や下水処理のしくみへ応用します。

解き直しの到達点試薬が調べる物質を対応させ、変化の順を説明する。

解くときの着眼点:試薬が調べる物質を対応させ、変化の順を説明する。

問1〜問3|対照実験の意味

エ、エ、ウ。

  1. モグラは分解者の例として挙げるダンゴムシ等と区別する。ラップは外からの微生物の混入を防ぐ。
  2. ヨウ素液・ベネジクト液・石灰水の結果を、デンプン→小さい糖→二酸化炭素等という時間の順に読む。

間違えやすい点:糖が一度検出されたからといって、10日後も残っているとは限らない。

問4〜問7|浄化とプランクトンの増殖

問4イ、問5ア。現象は赤潮・アオコ。影響はア・ウ・エ。

  1. 有機物の流入後に細菌が増えて酸素を消費し、その後の光合成等で酸素量が回復する過程を本文からたどる。
  2. 過剰な増殖では光が届きにくくなり、死骸の分解で酸素が消費されるなどの影響がある。

間違えやすい点:光合成で酸素を出すから増殖が常に魚に有利、とは結論づけない。

問8|下水処理の工程

ウ。微生物を含む泥を加え、空気を送り込む。

  1. 分解を担う微生物を加え、その呼吸に必要な酸素を供給する。
  2. 実験の「焼いた土」と対比すると、加熱して微生物を失わせる選択肢が合わないと分かる。

間違えやすい点:泥だけ、空気だけではなく、二つの操作の目的を区別する。

第2問|密度とガリレオ温度計

この大問で学ぶこと

ごく小さな密度差で浮き沈みを判断する

水の密度が温度で変わるという表を使い、物体の密度と比較します。丸める桁を減らしすぎると大小関係が消えてしまう点に注意します。

解き直しの到達点物体と水の密度を同じ単位・桁で比べる。

解くときの着眼点:物体と水の密度を同じ単位・桁で比べる。

問1・問2|AとBの浮き沈み

イ。15℃ではAが沈み、Bが浮く(イ)。

  1. Aの体積50cm³より密度49.96÷50=0.9992。Bの体積20cm³より19.97÷20=0.9985。
  2. 15℃の水0.9991と比較すると、Aは大きく、Bは小さい。

間違えやすい点:0.999などに早く丸めず、表の桁数を保つ。

問3|接着した物体

エ。

  1. 全体の重さは49.96+19.97=69.93g、体積70cm³。平均密度は0.999g/cm³。
  2. 15℃の水0.9991より小さいので、組み合わせた物体は浮く。水面は、押しのける水の重さが全体の重さと等しくなる位置に来る。

間違えやすい点:沈むAが下にあるというだけで、全体も沈むとは判断しない。

問4〜問6|温度と沈む球

問4ウ。上から1番目はD、3番目はC。温度は19℃(ウ)。

  1. 密度の小さい順はD=0.9982、B=0.9985、C=0.9988、A=0.9992。
  2. 水温が上がり水の密度が小さくなるにつれ、密度が大きい球から沈む。19℃の水0.9984との大小で図4を確認する。

間違えやすい点:球の文字の順ではなく、計算した密度の順に並べ直す。

第3問|透明半球と太陽の動き

この大問で学ぶこと

弧の長さを角度と対応させる

太陽の位置を記録する実験から、南中高度、場所や季節による違いを考えます。時計による方角の推定は、問題で示された近似と南中時刻の仮定に従います。

解き直しの到達点観測者・方位・高度を図の中で区別する。

解くときの着眼点:観測者・方位・高度を図の中で区別する。

問1〜問3|半球上の記録

Oは観測者(エ)、東はD、南中高度55度。

  1. ペン先の影が中心Oに重なる点が、観測者から見た太陽の方向を表す。
  2. 半円弧ACの36cmが180度。CHの11cmが高度の角なので180×11÷36=55度。

間違えやすい点:弧の長さをそのまま角度にしない。半円全体を基準に換算する。

問4・問5|場所と季節

札幌では低くなり曲線の長さは変わらない(カ)。冬至の高度は31.6度(ア)。

  1. 同じ春分では北の地点ほど南中高度が低い。一方、春分の太陽の道筋は半周で、同じ大きさの半球ならその長さは変わらない。
  2. 冬至は春分より23.4度低いので55−23.4=31.6度。

間違えやすい点:高度が低くなれば曲線の長さも必ず短くなる、とは限らない。

問6・問7|時計で方角を推定する

オ、ウ。

  1. 短針は1時間30度、太陽の日周運動は1時間15度という本問のモデルを使う。9時から南中まで3時間なら45度。
  2. 短針と12の方向のなす角の半分を用い、午前・午後で南側の向きを確かめる。

間違えやすい点:これは問題の仮定に基づくおおよその方法。太陽の方位角が常に毎時15度で変化するという厳密な法則ではない。

第4問|酢酸と水酸化ナトリウムの中和

この大問で学ぶこと

中和した後も中性とは限らない

蒸発後の固体の増え方と、生成した塩の性質を調べた実験を使います。基本問題の塩酸との中和をそのまま当てはめず、与えられた表を根拠に考えます。

解き直しの到達点反応してできた固体と、余った固体を分ける。

解くときの着眼点:反応してできた固体と、余った固体を分ける。

問1〜問3|反応が終わる点と濃度

問1ウ、問2E・F、濃度1%。

  1. 固体の増加は水溶液10cm³当たり0.205gから、40cm³以降は0.1gになる。ここから40cm³で酢酸が尽きると読む。
  2. 余った水酸化ナトリウムは水溶液10gに0.1gなので1%。

間違えやすい点:酢酸は加熱すると残らないという実験1の条件を使う。

問4|ちょうど反応したとき

酢酸0.6g、水酸化ナトリウム0.4g、酢酸ナトリウム0.82g、水0.18g、アルカリ性。

  1. 酢酸は10×0.06=0.6g。相手は40×0.01=0.4g。生成する水は0.6+0.4−0.82=0.18g。
  2. 実験2で酢酸ナトリウム水溶液のBTBが青色なので、ちょうど反応してもアルカリ性。

間違えやすい点:「中和=必ず中性」という思い込みを、実験結果で修正する。

問5|量を変えて計算する

1.63g。

  1. 酢酸水溶液15cm³は基準の1.5倍なので、反応に必要な水酸化ナトリウム水溶液は60cm³。酢酸ナトリウムは0.82×1.5=1.23g。
  2. 100−60=40cm³分の水酸化ナトリウム0.4gが余る。固体は1.23+0.4=1.63g。

間違えやすい点:生成した塩だけで終えず、未反応の水酸化ナトリウムも足す。

解き直しの進め方

結果を先に暗記せず、表のどの数値から判断したかを指し示して説明しましょう。密度の桁、中和後の残留物、透明半球の方位を、別々に確かめることが得点の安定につながります。

段階取り組むこと確認すること
1|原因を分ける間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分けるどこで手が止まったかを言葉にする
2|解説を閉じる自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか
3|時間を空ける日を改め、類題と合わせて再挑戦する条件が変わっても使える考え方になったか

志望校の過去問を、次の学習計画へ

点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。

記事カテゴリ: 大宮開成中学校対策

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