武蔵中学校 2025年度 国語入試解説|大問別の考え方と解き直し

2026年10月27日

SUSUMU JUKU / 2025 EXAM REVIEW

答えの先に、解ける理由を。

武蔵中学校・2025年度 2月1日入試 国語

2025年度の武蔵中学校国語では、飼育係と動物の関係を描く文章から、観察と推測の違いを読み取ります。記述では、飼育係の態度を単に「動物に優しい」とまとめず、どの言動にどのような理解が表れているかを説明します。

このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。

第1問|飼育係の言葉と、動物への理解

この大問で学ぶこと

見た事実と、相手の心の推測を分ける

飼育係の経験は深くても、動物の気持ちは完全には断定できません。幸田文の文章は、動物を人間の尺度だけで捉えない姿勢と、相手の立場で考える働きの両方を描いています。

解き直しの到達点「事実」「推測」「推測の根拠」を区別した記述を書く。

解くときの着眼点:「事実」「推測」「推測の根拠」を区別した記述を書く。

問一|語句の意味

A イ/B エ/C エ。

  1. 「たしなめられる」は注意を与えられること。「もんどりうつ」は体がひっくり返るように動くことです。
  2. 本文中の行動や反応へ置き換え、意味がつながるか確かめます。

間違えやすい点:見慣れない語を、音の印象だけで選ばないこと。

問二|目立たない飼育係を訪ねる意味

(1)動物園では動物が主役で、飼育係自身は客の注目を求めないこと。(2)だからこそ、動物との経験を飾らず聞かせてもらえると考えた。

  1. 指示語の内容は、筆者の感想ではなく、その直前の状況へ戻して特定します。
  2. 後半は、飼育係の態度と、筆者が話を聞きたい理由をつなげます。

間違えやすい点:「飼育係をもっと有名にしたい」という、本文にない目的を加えないこと。

問三|「と思う」に表れる姿勢

自分の経験で確かめた事実と、動物の心についての推測を混同せず、推測であることを明示して語る姿勢。

  1. 学問する人との共通点は、知識の多さより、確かなことと確かでないことを分ける態度です。
  2. 動物を知り尽くしたと決め付けない慎重さを、語尾の働きと結び付けます。

間違えやすい点:自信がないから曖昧にしている、だけでは不十分です。

問四・問五|人間を映す行動、かなしい手

問四:人がつばを吐きかけたことをチンパンジーがまねており、人間の品性を映す行為だから。問五:イ。

  1. 問四では直接つばを吐いた相手と、その行動のもとを作った相手を分けます。
  2. 問五は「適当でない」選択肢を選ぶ問いです。飼育係がいつも恐れているという説明は、親密な関係を描く本文と合いません。

間違えやすい点:否定形の設問を読み落とし、正しい説明を選ばないこと。

問六|攻撃と防御を区別する

飼育係の立腹を自分への怒りと受け取ったゴリラが、恐怖のため身を守ろうとして指をかんだのではないか、という推測。

  1. 人間が怒っていた本来の原因と、動物が受け取った意味は同じとは限りません。
  2. 「怒られたと感じる→怖くなる→身を守る」という動物側の経路を説明します。
  3. 筆者も断定していないため、答案でも推測としての位置付けを残します。

間違えやすい点:ゴリラが意地悪や復讐でかんだ、と意図を決め付けないこと。

問七|ビルの淋しさが分かった理由

長年世話をしてきた飼育係が動物の身になって考えられたため、外へ出てもなじみの相手や行き場がなく、心細いビルの姿を理解できた。

  1. 外へ出たという事実だけなら、自由を喜んでいるとも読めそうです。そこで後ろ姿と、知った相手がいない状況を合わせます。
  2. 飼育係との日々の関係があるからこそ、見た姿から心情を推し量れたことを書きます。
事実から心情へ
観察・状況読み取ること
檻の外を歩く外に出た事実
知った顔も行く先もない心細さを推測する根拠
なじみの飼育係と帰る継続した関係の意味

間違えやすい点:「外は危険だったから」と、安全面の話だけで説明しないこと。

第2問|漢字

この大問で学ぶこと

似た読みの語を、文脈で選ぶ

漢字は語のまとまりと意味を合わせて確かめます。

解き直しの到達点一語ずつ短い用例を作って覚える。

解くときの着眼点:一語ずつ短い用例を作って覚える。

漢字①~⑧

①破竹 ②汽笛 ③画策 ④劇薬 ⑤裁量 ⑥暖冬 ⑦代謝 ⑧肥。

  1. 「破竹の勢い」「新陳代謝」のように熟語のまとまりで覚えます。
  2. 「裁量」は自分の判断で扱える範囲、「画策」は計画をめぐらすこととして、用例に合う字を選びます。

間違えやすい点:「目を肥やす」は経験を通して鑑賞する力を高める表現です。

解き直しの進め方

問三・六・七を、事実と推測の欄に分けて整理します。断定してよい部分と、根拠を添えて推測する部分の違いを意識して書き直しましょう。

段階取り組むこと確認すること
1|原因を分ける間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分けるどこで手が止まったかを言葉にする
2|解説を閉じる自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか
3|時間を空ける日を改め、類題と合わせて再挑戦する条件が変わっても使える考え方になったか

志望校の過去問を、次の学習計画へ

点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。

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