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海城中学校2020年第1回 算数全問解説|三等分の交点・プール・8時間時計・傾く容器

2026年10月28日

SUSUMU JUKU / 2020 EXAM REVIEW

答えの先に、解ける理由を。

海城中学校・2020年度 第1回 算数

全6大問を、答え・途中式・条件の読み取りから解説します。計算・濃度・角の二等分と等積、異なるカードで作る3桁の整数、三等分点と交点の面積、50mプールでのすれ違い、1日8時間・1時間40分の時計、傾けた容器と3点を通る水面を扱い、各大問の学習テーマと解き直しのポイントも整理します。

このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。

第1問|計算・濃度・角の二等分と等積

この大問で学ぶこと

図の共通部分を外し、必要な量だけを求める

割合は元の全体を確認し、等積の図形は共通部分を足して見通しのよい形へ戻します。角の二等分は半分の角に名前を付けましょう。

解き直しの到達点計算の単位と、図形の共通部分を説明できるか。

解くときの着眼点:分数、食塩の量、同じ面積を比べます。

(1)

答え:5

  1. かっこの前半は(3-2/5)÷3と1/3=13/5×3/10=39/50です。
  2. 後半は1/2×7/8÷25/16=7/25=14/50。合計53/50です。
  3. 5と3/10÷53/50=53/10×50/53=5です。

間違えやすい点:帯分数を仮分数へ直してから割り算をします。

(2)

答え:30g

  1. 食塩水2種類は合計100-10=90g。全て20%なら食塩18gですが、必要なのは15gです。
  2. 20%を10%へ1g置き換えると食塩が0.1g減るので、10%の量は(18-15)÷0.1=30gです。

間違えやすい点:水10gには食塩がなく、2種類の食塩水は合計90gです。

(3)

答え:76度

  1. 底の左右の半分の角をx・yとします。内部の三角形からx+y=180-128=52度です。
  2. 外側の三角形の底角の和は2x+2y=104度なので、ア=180-104=76度です。

間違えやすい点:128度が外側の三角形の内角ではありません。

(4)

答え:4/9

  1. 赤5、白3とすると、赤の残りは5×1/3=5/3です。
  2. 白も5/3残るので、取り除いたのは3-5/3=4/3。白全体に対する割合は4/3÷3=4/9です。

間違えやすい点:赤と白で元の全体の個数が異なります。

(5)

答え:0.86cm

  1. アとイに共通の白い部分を足すと、四角形ABPDと扇形ADCの面積が等しくなります。
  2. 扇形は2²×3.14÷4=3.14cm²。四角形ABPDは正方形4cm²から三角形DPCを引いた形です。
  3. 三角形DPCの面積はPC×2÷2=PCなので、PC=4-3.14=0.86cmです。

間違えやすい点:扇形の面積を正方形全体と比較せず、四角形ABPDと比べます。

第2問|異なるカードで作る3桁の整数

この大問で学ぶこと

全部を書かずに、順位と倍数の条件を数える

同じカードは再使用できません。3の倍数は各桁の和で判定し、余りが異なる3種類から1枚ずつ選ぶと整理できます。

解き直しの到達点選ぶ組と並べる順番を分け、順位の残りを追えるか。

解くときの着眼点:百の位・十の位で、大きい順のまとまりを作ります。

(1)

答え:120個

  1. 百の位は6択、十の位は残り5択、一の位は残り4択です。
  2. 6×5×4=120個です。

間違えやすい点:同じ数字を2回使う数は作れません。

(2)

答え:435

  1. 百の位が6と5の数は各20個で、ここまで40個。50番目は百の位4の10番目です。
  2. 十の位を6・5とする数が各4個なので8個。その次の十の位3の並びは436、435、432、431です。
  3. 2番目の435が全体の50番目です。

間違えやすい点:50番目から前の40個を引き、残り10番目を調べます。

(3)

答え:48個

  1. 3で割った余りで{3,6}、{1,4}、{2,5}に分けます。和が3の倍数になる3枚は、各組から1枚ずつ選びます。
  2. 選ぶ方法は2×2×2=8通り、各組の並べ方は3×2×1=6通りです。
  3. 8×6=48個です。

間違えやすい点:同じ余り3枚という場合は、各組2枚しかないのでありません。

第3問|三等分点と交点の面積

この大問で学ぶこと

小さい三角形を基準に、残る四角形を引き算する

EHはBCに平行、EF・DG・ACも平行です。点の三等分からPとQの中点関係、SとRの相似関係を順に求めます。

解き直しの到達点同じ高さの面積比と相似の面積比を使い分けられるか。

解くときの着眼点:平行線で中点と1:2の相似を作ります。

(1)

答え:2/9倍

  1. EHはBCの2/3、FからEHまでの高さはAからBCまでの高さの1/3です。
  2. 三角形HEFの面積は全体の2/3×1/3=2/9倍です。

間違えやすい点:底辺と高さが両方変わるので、2つの割合を掛けます。

(2)

答え:2/27倍

  1. HはICの中点、HSとGCは平行なので、SはIGの中点でHS=GC/2です。GC=FGだからHS:FG=1:2です。
  2. RSHとRGFは相似なのでHR:RF=1:2。したがってFR/FH=2/3です。
  3. HFGは全体のFG/BC×高さの比=1/3×1/3=1/9。RFGはその2/3で2/27倍です。

間違えやすい点:HR:RFを求めた後、面積へ使うのはFR:FH=2:3です。

(3)

答え:1/27倍

  1. EはBDの中点でEPはBGに平行なのでEP=BG/2=BC/3です。EH=2BC/3よりPはEHの中点。PQとEFが平行なのでQはFHの中点です。
  2. PHFはHEFの1/2で全体の1/9。PQFはPHFの1/2で1/18です。
  3. RSHとRFGの相似比は1:2なのでRSHはRFGの1/4、全体の1/54です。
  4. 四角形PQRS=PHF-PQF-RSH=1/9-1/18-1/54=1/27倍です。

間違えやすい点:引くのはPQFとRSHの2つです。交点の小さな図形だけを直接比べる必要はありません。

第4問|50mプールでのすれ違い

この大問で学ぶこと

出会いの間隔と、速さの比をつなぐ

同じ側から出発し、最初のすれ違いまでの合計距離は100mです。次のすれ違いまでに増える合計も100m。最後はBだけ速さが変わります。

解き直しの到達点折り返しの位置と、最後の50mの所要時間を分けられるか。

解くときの着眼点:折り返しを含む2人の合計距離を使います。

(1)

答え:40秒後

  1. 最初のすれ違いまで、2人の合計距離は50mの往復分100mです。
  2. そこから双方が1回ずつターンして次に会うまでにも、合計100m進みます。40秒で100mなので合計の速さは毎秒2.5mです。
  3. 最初に会うまでも100÷2.5=40秒です。

間違えやすい点:同じ側から出発しているため、初回の合計距離は50mではありません。

(2)

答え:10分20秒

  1. Aが800m進む間にBは750mなので、速さはA:B=16:15です。
  2. Aの速さは2.5×16/31=40/31m/秒。800÷40/31=620秒です。
  3. 620秒=10分20秒です。

間違えやすい点:50mの片道の速さではなく、一定の速さで泳いだ道のり全体から比を求めます。

(3)

答え:11分22秒

  1. Bの元の速さは2.5×15/31=75/62m/秒。最後はその2/3で25/31m/秒です。
  2. 最後の50mは50÷25/31=62秒かかります。
  3. 750mの時点は620秒なので、620+62=682秒=11分22秒です。

間違えやすい点:最後の50mを元の速さのまま計算しません。

第5問|1日8時間・1時間40分の時計

この大問で学ぶこと

ふだんの時計の公式を使わず、相対角を追う

長針は40分で1周、短針は320分で1周します。地球の時計と速さが違うので、1分6度・0.5度という数値は使えません。

解き直しの到達点角の大小と、次にその角になる向きを判断できるか。

解くときの着眼点:この星の1分に進む角度から求め直します。

(1)

答え:117度

  1. 長針は毎分360÷40=9度、短針は毎分360÷320=9/8度です。
  2. 3時32分の長針は288度、短針は(3×40+32)×9/8=171度です。
  3. 差288-171=117度で、180度より小さいので117度です。

間違えやすい点:3時を180分に直さず、この星の120分に直します。

(2)

答え:14回

  1. 2本の相対速度は9-9/8=63/8度/分です。
  2. 1日320分で相対角は2520度=7周変わり、1周ごとに90度・270度の2回直角になります。
  3. 7×2=14回です。

間違えやすい点:1時間に必ず2回として8倍すると、端の時刻で重複します。

(3)

答え:208/9(23と1/9)分後

  1. 4時16分では長針144度、短針(4×40+16)×9/8=198度で、長針が54度遅れています。
  2. これから長針が追いつき、その後128度先行するまで182度の差を縮めます。
  3. 182÷63/8=1456/63=208/9分後です。

間違えやすい点:今から角の差は一度0へ縮まります。128-54だけを割ってはいけません。

第6問|傾けた容器と3点を通る水面

この大問で学ぶこと

容器の高さではなく、水の断面を取り出す

同じ容器でも、水面が通る3点が変わると三角柱や三角すい台になります。外へ延長した相似な三角すいを使うと複雑な断面を整理できます。

解き直しの到達点水面が通る点と、底面との交線を説明できるか。

解くときの着眼点:水面を含む平面を延長して立体を見やすくします。

(1)

答え:168cm³

  1. B・C・Hを通る水面は、左側面ではBとEを結びます。水の左側の断面FBEは底辺FE=7cm・高さFB=8cmの直角三角形で、幅6cmの三角柱になります。
  2. 体積は7×8÷2×6=168cm³です。

間違えやすい点:元の容器全体の平均の高さ9cmを掛ける問題ではありません。

(2)

答え:210cm³

  1. 水面ABGは、底面に垂直な4辺上でFから8cm、Gから0cm、Hから2cm、Eから10cmの高さにあります。
  2. まず前側の高さ8→0の三角柱を考えると168cm³。その上に、前から奥へ高さ0→2cmと増える三角柱42cm³が加わります。
  3. 168+6×7×2÷2=210cm³です。

間違えやすい点:Gで水面が底へ達しても、H側には高さ2cmの水が残ります。

(3)

答え:170.8cm³

  1. ABの直線とEFの延長の交点をTとします。前後7cmで高さが8→10cmと2cm増えるので、Bから高さ0まで戻るには7×8/2=28cm、Tから奥の面までは35cmです。
  2. 水面と底面の交線を前面でLとします。奥の水の断面EAHと前のFBLは相似で、高さ8:10=4:5。FL=6×4/5=4.8cmです。
  3. 水は大きい三角すいT-EAHから小さい三角すいT-FBLを除いた形です。
  4. 体積は(6×10÷2)×35÷3-(4.8×8÷2)×28÷3=350-179.2=170.8cm³です。

間違えやすい点:Tは容器の外にある補助点です。延長して作った小さい三角すいを引き忘れないようにします。

解き直しの進め方

カードは順位の区切り、交点は中点と相似、時計は1分の角度、容器は水面を延長した立体を自分で作り直しましょう。

段階取り組むこと確認すること
1|原因を分ける間違えた問題を、条件の読み違い・着眼点・計算に分けるどこで手が止まったかを言葉にする
2|解説を閉じる自分で図や式を作り直す同じ答えが出るだけでなく、式の理由を説明できるか
3|時間を空ける日を改め、類題と合わせて再挑戦する条件が変わっても使える考え方になったか

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