2026年10月28日
SUSUMU JUKU / 2024 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
大宮開成中学校・2024年度 第1回 理科
2024年度第1回の理科を、生態系・ばね・暑さ指数・金属の反応の4大問から解説します。表や本文で定義された量を使い、重要設問の計算過程と判断の根拠を示します。
このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。
第1問|生物の分類と物質循環
この大問で学ぶこと
植物も呼吸することを、循環図で確かめる
分類表と食物連鎖、酸素・二酸化炭素の流れを対応させます。植物・動物・分解者という役割と、鳥類や節足動物といった分類は別の軸です。
解くときの着眼点:分類と役割を分け、気体の矢印を説明する。
問1・問2|分類の基準
セキツイ動物。グループ(い)の説明は7。
- 背骨の有無でセキツイ動物を分ける。スズメとキツネの共通点は、体温をほぼ一定に保つしくみ。
- 「卵か胎生か」など、一方にしか当てはまらない性質は共通の説明に使わない。
間違えやすい点:何のグループを説明する選択肢か、表の対象を先に確認する。
問3〜問7|循環図を読む
Xは酸素、Yは二酸化炭素。ウサギはB、分解者のグループは(か)。
- 植物は光合成で二酸化炭素を取り込み、酸素を放出する。同時に呼吸もする。動物は呼吸で酸素を取り込み、二酸化炭素を出す。
- アオカビやシイタケを含むグループを、死骸などを分解する役割に結びつける。
間違えやすい点:植物は呼吸しない、という誤文を見落とさない。
問8|炭素の移動量の変化
カ。
- 二酸化炭素を取り込む流れと、化石燃料の燃焼で放出する流れを図から探す。
- 本問では取り込む量の減少と、放出量の増加を合わせて考える。
間違えやすい点:図の矢印番号ではなく、何がどこへ移るかを言葉にして覚える。
第2問|ばねの直列・並列と切断
この大問で学ぶこと
自然長と伸びを分けて考える
表からばねの性質を求め、並列・直列・半分に切った場合へ応用します。同じ長さになった二つのばねでも、支えている力が同じとは限りません。
解くときの着眼点:1g当たりの伸びと自然長を先に整理する。
問1〜問4|2本のばねのつなぎ方
自然長8cm、並列では各2cm伸び、同じ伸びはC、直列全長24cm。
- Aは20g増えると2cm伸びるので、1g当たり0.1cm、自然長8cm。
- 並列では40gを各20gずつ支える。直列では各ばねに40gがかかり、各12cm、全長24cm。
間違えやすい点:長さと伸び、2本合計と1本当たりを区別する。
問5〜問7|切ったばね
問5:40g。問6:5cm。問7:23cm。
- CとEの自然長は各9cm、1g当たりの伸びの合計は0.15cm。全長24cmにするには(24−18)÷0.15=40g。
- 半分に切ると自然長も同じ力での伸びも半分。aは4+20×0.05=5cm。60gの直列ではa・b・cの長さ7+10+6=23cm。
間違えやすい点:半分に切ったばねを、同じ力で元と同じだけ伸びるものと扱わない。
問8|長さが等しいばねと棒
おもり60g、右端から20cm。
- a・bとも自然長4cmから2cm伸びる。aの力は40g、bは20gなので合計60g。
- 左端を基準にすると60×(30−X)=20×30。30−X=10、X=20cm。
間違えやすい点:同じ6cmでも、aとbの支える力は異なる。
第3問|暑さ指数と空気中の水蒸気
この大問で学ぶこと
初めての式でも、係数と単位を読めば使える
本文が示す暑さ指数の式と表を使います。ここでは入試問題の資料読解として、温度計の仕組み、湿度、計算結果の区分を確認します。
解くときの着眼点:式へ正しい列の値を代入し、結果を表に戻す。
問1〜問3|熱の伝わり方と蒸発
熱伝導の順はア。湿球温度計の説明はイ。35℃以上の日は猛暑日(ウ)。
- 金属の熱伝導の比較では銀・銅・アルミニウム・鉄の順。
- 湿った布の水が蒸発するとき周囲から熱を奪うので、湿球温度は空気の湿り具合に関係する。
間違えやすい点:「水が直接冷やす」だけでなく、蒸発に伴う熱の移動を説明する。
問4・問5|湿度と指数を計算する
15.3g。最も大きいのはY=34。
- Dの湿度50%なので30.6×0.5=15.3g/m³、1m³中では15.3g。
- X=35×0.1+25×0.7+52×0.2=31.4。Y=34×0.1+32×0.7+41×0.2=34。Z=30×0.1+22×0.7+46×0.2=27.6。
間違えやすい点:指数の計算に湿度の数値を直接代入しない。式に入るのは湿球温度。
問6・問7|気温だけで判定しない
問6エ、問7ウ。
- Dの27.6は、問題の表では25以上28未満の区分になる。
- 湿度が高いと汗が蒸発しにくくなり、熱を放出しにくくなることを本文の説明とつなぐ。
間違えやすい点:この表の設問では、気温が低めだからという理由だけで危険性を低いと決めない。
第4問|金属の酸化と二酸化炭素中の燃焼
この大問で学ぶこと
反応前後の差から、物質の内訳を求める
金属に結びついた酸素の重さを、加熱前後の差で求めます。後半では二酸化炭素中で反応した後に残る酸化物と炭素を区別します。
解くときの着眼点:反応する金属、酸素、残留物を分けて計算する。
問1〜問3|色と反応比
銅は赤色、酸化マグネシウムは白色。重さが増える理由はエ。7.2gのマグネシウムから酸化物12g。
- 金属が酸素と結びつく分だけ重くなる。
- マグネシウム:酸素:酸化物=3:2:5なので、7.2×5÷3=12g。
間違えやすい点:銅の色と酸化銅の黒色を取り違えない。
問4|反応しなかった銅
2.2g。
- 酸素の増加分は3.2−3=0.2g。銅:酸素=4:1より、反応した銅は0.8g。
- 未反応の銅は3−0.8=2.2g。
間違えやすい点:加熱後3.2gには、反応した銅・未反応の銅・酸素が含まれる。
問5〜問7|ドライアイス中の反応
二酸化炭素、黒い粉末は炭素。初めのマグネシウムは3g。
- 残った5.75gから炭素を燃やすと5gになるので、炭素0.75g、酸化マグネシウム5gに分ける。
- 酸化物5gに含まれるマグネシウムは5×3÷5=3g。
間違えやすい点:二酸化炭素はあらゆる燃焼を必ず止めるわけではなく、マグネシウムでは本問の反応が起こる。
解き直しの進め方
ばねは自然長と伸び、化学は金属と酸素を別の欄にしましょう。本文で与えられる新しい式も、何を代入するかと単位を確認すれば、基本計算として扱えます。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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