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海城中学校2018年第1回 算数全問解説|円の内転がり・往復の経路・立体の二重切断

2026年10月28日

SUSUMU JUKU / 2018 EXAM REVIEW

答えの先に、解ける理由を。

海城中学校・2018年度 第1回 算数

全6大問を、答え・途中式・条件の読み取りから解説します。分数・過不足・カード交換・面積比、忘れ物を取りに戻る速さ、約数の和と逆数の和、半径比2:1の円の内転がり、橋の再利用禁止と動く障害物、2枚の切断面と共通部分を扱い、各大問の学習テーマと解き直しのポイントも整理します。

このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。

第1問|分数・過不足・カード交換・面積比

この大問で学ぶこと

交換で戻るカードと、三角形の高さに注目する

交換でもらったお菓子にもカードが入ります。図形は共通の底辺や高さを使い、複雑な四角形を三角形へ分けます。

解き直しの到達点一度だけの交換で終わらせないこと。

解くときの着眼点:同じ量にそろえて差を比べます。

(1)

答え:14と4/9

  1. 7.5-2と1/2=5。0.625=5/8、0.1875=3/16です。
  2. 5/8×5×16/3-20/9=50/3-20/9=130/9です。

間違えやすい点:小数を分数にすると約分できます。

(2)

答え:8人

  1. 1人分の差は16-12=4個、全体の差は8+24=32個です。
  2. 32÷4=8人です。

間違えやすい点:アメは16×8-8=120個、12×8+24=120個です。

(3)①

答え:46個

  1. 400円で40個買います。カード40枚で5個と交換し、残り5枚に新しい5枚が加わります。
  2. 10枚でさらに1個交換するとカード4枚で終了。合計40+5+1=46個です。

間違えやすい点:7枚渡して1枚戻るので、交換1回でカードは6枚減ります。

(3)②

答え:930円

  1. n個買うと、交換できる回数は(n-1)を6で割った商です。
  2. 93個なら15回交換できて108個。92個では15回交換して107個です。
  3. 最少は93×10=930円です。

間違えやすい点:最後まで交換した後にも1~6枚のカードが残ります。

(4)①

答え:3:2

  1. 三角形ABPとACPは、AからAEへの高さの関係を使うとB・CからAEまでの距離の比になります。
  2. その比はBE:EC=3:2です。

間違えやすい点:共通の底辺APに対する高さを比べます。

(4)②

答え:105:32

  1. ABCの面積を1とします。AD:DB=1:2よりCDで分ける面積を使うと、PからBCへの高さはAの4/9です。
  2. またAF:FC=3:4、BP:PF=7:2となります。
  3. PCF=(4/7)×(2/9)=8/63、PCE=(2/5)×(4/9)=8/45。合計32/105なので、ABC:PECF=105:32です。

間違えやすい点:高さ4/9は、BPCの面積をABCの4/9として求められます。

第2問|忘れ物を取りに戻る速さ

この大問で学ぶこと

同時到着から出発時刻の差へ戻る

戻った分を片道へ足し、2人が同じ時刻に着く条件を使います。すれ違いは花子さんが折り返す時刻を先に確定します。

解き直しの到達点到着までと、すれ違いまでを分けること。

解くときの着眼点:花子さんの総距離は道のりの5/3です。

(1)

答え:5040m

  1. 道のりをDとすると、花子さんはD+2D/3=5D/3を進み、時間はD/72分です。
  2. 一郎君は14分遅れて出発しD/90分歩くので、D/72-D/90=14。
  3. D/360=14より5040mです。

間違えやすい点:花子さんがAへ戻る時間を0分とみなさないようにします。

(2)

答え:8分

  1. 花子さんが最初に折り返すのは5040÷3÷120=14分後で、一郎君の出発と同時です。
  2. そのとき2人の間は1680m。向かい合うので速さの和は210m/分です。
  3. 1680÷210=8分です。

間違えやすい点:一郎君の出発からの時間を答えます。

第3問|約数の和と逆数の和

この大問で学ぶこと

逆数の和は約数の和を元の数で割る

dが約数ならX÷dも約数です。全約数をXで割った列は、逆数の列を逆順にしたものになります。

解き直しの到達点X自身を足し忘れた条件を式へ入れること。

解くときの着眼点:約数を対にすると関係が見えます。

(1)

答え:7/3(2と1/3)

  1. 12の約数は1・2・3・4・6・12です。
  2. 逆数の和は(12+6+4+3+2+1)/12=28/12=7/3です。

間違えやすい点:約数の和28を12で割る方法も使えます。

(2)

答え:2016

  1. 約数の和÷X=逆数の和より、6552÷X=13/4です。
  2. X=6552×4÷13=2016です。

間違えやすい点:元の数も約数に含めます。

(3)

答え:60

  1. 約数の正しい和は108+Yです。逆数の和は14/5なので、(108+Y)/Y=14/5。
  2. 108/Y=9/5よりY=60です。

間違えやすい点:60の約数の和168、逆数の和168/60=14/5で確認できます。

第4問|半径比2:1の円の内転がり

この大問で学ぶこと

点Bは大きな円の直径上を往復する

大円の中心角θに対して、小円の接した弧の中心角は2θです。中心を結ぶ線の向きも変わるので、点の位置を接点から測ります。

解き直しの到達点自転角と中心の移動角を区別すること。

解くときの着眼点:接した弧の長さが等しくなります。

(1)

答え:BはQC上、AはQPを延長した大円上の点

  1. 中心Qから現在の接点へ向かう線はQCから45度です。
  2. 接した弧は小円では90度なので、Bは小円の右下側、直線QCとの交点になります。
  3. AはBから小円上を90度進んだ位置で、QPの延長と大円の交点です。

間違えやすい点:Pを中心とする円の右上にA、右下にBを記入します。

(2)

答え:60度

  1. 大円側の中心角60度に対し、接した弧の小円側の角は120度です。
  2. 接点・P・Qは一直線なので、∠BPQ=180-120=60度です。

間違えやすい点:大円と小円の半径の比2:1を角に反映します。

(3)

答え:8cm

  1. 半径比2:1の内転がりでは、Bは直線QC上から反対側の直径端へ進み、元へ戻ります。
  2. 直径4cmを往復するので4×2=8cmです。

間違えやすい点:円周の長さを求める問題ではありません。

第5問|橋の再利用禁止と動く障害物

この大問で学ぶこと

経路ごとの使用橋と、通過時刻を記録する

最短経路の総数だけでは解けません。橋の条件は行きと帰りの共通部分、魔王の条件は進んだ道の本数の4で割った余りで判断します。

解き直しの到達点位置が同じでも時刻が違えば通れること。

解くときの着眼点:行きと帰りの条件を組にして数えます。

(1)

答え:950通り

  1. 城から姫までは東4・北3の7歩で、行きの経路は35通りです。帰りも35通りです。
  2. 各経路について、5本の橋のうち通った橋を記録します。帰りは同じ橋を1本も含まない経路だけを数えます。
  3. 35本の行き経路ごとに帰りの候補を加算すると950通りです。

間違えやすい点:橋を通る順序まで含む経路を区別し、35×35から条件違反の組を除きます。

(2)

答え:735通り

  1. 行きは東5・北4の9歩です。7歩後のBと8歩後のAを避ける必要があります。
  2. 行きの候補126通りから、Bを通る70通りとAを通る70通りを引き、両方通る35通りを戻すと21通りです。
  3. 帰りは最初の2歩を西・西にする必要があり、残る西3・南4の並べ方は35通り。21×35=735通りです。

間違えやすい点:時刻は姫の所でリセットせず、往復を通して数えます。

第6問|2枚の切断面と共通部分

この大問で学ぶこと

上面の面積比から辺を求め、包除で体積を出す

切り落とす2つの立体を別々に引くと、重なりを2回引いてしまいます。共通部分は上面の三角形PBMを底面にする三角すいです。

解き直しの到達点重なりの底面と高さを確定できるか。

解くときの着眼点:取り除く立体の重なりを戻します。

(1)

答え:12cm

  1. 上面を1辺1の正方形とみると、M・Nは中点で、直線AMとBNの交点PはBCから1/5の高さです。
  2. BMは1/2なので、PBMは上面の1/20。上面は7.2×20=144cm²です。
  3. 1辺は12cmです。

間違えやすい点:BP:PN=2:3、AP:PM=4:1も同時に分かります。

(2)

答え:1449.6cm³

  1. 2枚の平面で切り落とす部分は、それぞれ体積が立方体の1/12、つまり144cm³です。
  2. 重なりは底面積7.2cm²、高さ4cmの三角すいなので9.6cm³です。高さ4cmは、前面で2本の切断線が下から8cmの位置で交わることから求めます。
  3. 12³-144-144+9.6=1449.6cm³です。

間違えやすい点:切り落とす一方は底辺6cm・高さ12cmの三角形を底面、高さ12cmとするすい体です。

解き直しの進め方

交換の繰り返し、経路と時刻、切断で引いた部分の重なりを説明し直しましょう。

段階取り組むこと確認すること
1|原因を分ける間違えた問題を、条件の読み違い・着眼点・計算に分けるどこで手が止まったかを言葉にする
2|解説を閉じる自分で図や式を作り直す同じ答えが出るだけでなく、式の理由を説明できるか
3|時間を空ける日を改め、類題と合わせて再挑戦する条件が変わっても使える考え方になったか

志望校の過去問を、次の学習計画へ

点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・途中式・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。

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