2026年10月27日
SUSUMU JUKU / 2025 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
海城中学校・2025年度 第1回 理科
2025年度の海城中学校第1回理科は、回路、燃焼、生物の関係、京都の地形を扱います。数値を当てはめる前に、何が保存され、何を比較しているかを整理することが得点につながります。
第1問|電熱線の抵抗と回路の推定
この大問で学ぶこと
回路の形より、同じ点と電流の道筋を見る
電圧と電流の関係を読み、直列・並列・導線による短絡を整理する問題です。見た目の配置を、電気的なつながりに置き換えます。
解くときの着眼点:導線でつながる点を同じ点として、回路を描き直す。
問1~問4|抵抗と電流
問1 ア・エ/問2 0.45A/問3 0.75A/問4 0.12A。
- 電熱線1本の抵抗は10。3Vでは1本に0.3A、2本直列に0.15A流れます。問2はこの和で0.45Aです。
- 問3は右側の導線上の点を同じ点と見て、1本の経路が二つと、2本直列の経路が一つに分けます。0.3+0.3+0.15=0.75Aです。
- 問4は抵抗が1本の2.5倍、すなわち25なので、3÷25=0.12Aです。
間違えやすい点:並列では各経路の電流を足しますが、直列部分を別経路として重複して足さないこと。
問5|0.24Aになる回路をつくる
例:1本と4本並列を直列につなぐ。
- 全体の抵抗は3÷0.24=12.5です。
- 4本並列なら10÷4=2.5、これと1本の10を直列につなげると12.5になります。
- 電熱線の数も4+1=5本と条件を満たします。
間違えやすい点:電流の条件を満たしても、指定された本数を使っていなければいけません。
問6~問8|導線と測定値から復元する
問6 ①0.6・②×・③0.6・④0.2。問7はbとdを導線で結び、a–b・a–d・a–cに電熱線。問8 0.2A。
- 問6ではaとcが導線で結ばれ、同じ点になります。a–bとc–bの電熱線は並列です。
- a–cを電源につなぐ場合は、導線だけで両端がつながるため短絡になります。
- 問7はb–d間の×が導線の手掛かりです。aからその同一点への2本を並列にし、a–cにもう1本を置くと表を満たします。
| 手順 | 確認すること |
|---|---|
| 1 | 導線で同じ点になる場所 |
| 2 | 直列・並列の組合せ |
| 3 | 全体の抵抗と電流 |
| 4 | 表のすべての組合せ |
間違えやすい点:導線にも電熱線と同じ抵抗があると考えないこと。
第2問|メタンとプロパンの燃焼
この大問で学ぶこと
燃える量、使う酸素、残る気体を分ける
燃焼後の気体には、生成した二酸化炭素だけでなく、余った酸素も含まれます。生じた水は液体という指定が重要です。
解くときの着眼点:反応前・使用量・反応後の表を作る。
問1・問2|気体の発生と確認
問1:過酸化水素水・二酸化マンガン、水上置換法、性質はア・エ。問2 エ。
- 酸素は二酸化マンガンを用いて過酸化水素水から発生させ、水に溶けにくい性質で集めます。
- 二酸化炭素の検出に使う石灰水は、水酸化カルシウム水溶液です。
間違えやすい点:酸素自身が燃えるのではなく、物が燃えるのを助けます。
問3・問4|混合気体の燃焼
問3 190L/問4 30L。
- 問3はメタン20Lに酸素40L、プロパン30Lに酸素150Lが必要なので、合計190Lです。
- 問4はプロパン5Lに酸素25Lを使い、酸素15Lが残ります。二酸化炭素は15L生じるので、反応後の気体は30Lです。
間違えやすい点:液体になった水を、気体の体積へ加えないこと。
問5・問6|混合比を逆算する
問5 メタン6L/問6 メタン5L。
- 問5は全部メタンなら水15g、全部プロパンなら30g。21gは15gより6g多いので、プロパンは10×6÷15=4L、メタン6Lです。
- 問6はメタンをxLとすると、酸素使用量は2x+5(20−x)=100−3x。残る酸素は3x、二酸化炭素はx+3(20−x)=60−2xです。合計60+x=65よりx=5Lです。
間違えやすい点:問6で二酸化炭素だけを65Lと置かないこと。
第3問|アリと共生・寄生する昆虫
この大問で学ぶこと
実験を組み合わせ、別の理由を消す
単独での生存、アリへの接触、別種のアリへの反応を比べ、食物の得方と攻撃を避ける方法を推論します。
解くときの着眼点:各実験が何を確かめているかを説明する。
問1~問4|構造と共生
問1 腹/問2 ウ・完全変態/問3 アリは蜜を得て、アリマキは天敵から守られる。問4は胸と腹のつなぎ目の細さ。
- アリの胃は腹にあり、成虫は細い部分を通して食物を送ります。
- 共生は双方の利益を一つずつ示すと、片方の説明だけになるのを防げます。
間違えやすい点:アリの幼虫と成虫を、同じ形・同じ食べ方として考えないこと。
問5~問7|AとBの生き方を推理する
問5 あA・いB/問6 うB・えA/問7 イ・エ。
- 単独でも食べられるAは、口移しの給餌に依存するBより生き残りやすいと考えます。
- Bはアリの体に触れてにおいを得ることで攻撃を避けると考えられます。
- Aは攻撃されても回避する行動、Bは特定のアリのにおいを利用する方法、と別々の仕組みで整理します。
間違えやすい点:別種のアリに攻撃された結果も確認し、どの相手にも通用する方法と決め付けないこと。
第4問|京都の地形・地質と気温
この大問で学ぶこと
地図と気温グラフを、一つの説明へ
扇状地の傾斜、岩石の分布、盆地の気候を読む問題です。位置や線の形を、流水や空気の性質につなげます。
解くときの着眼点:地形の特徴から、でき方・生活・気候を説明する。
問1~問3|扇状地と「上ル・下ル」
問1 扇状地/問2 エ、運搬・堆積/問3 北ほど高く、南ほど低い地形だから。
- 川が山地から平地へ出ると、流れが遅く浅くなり、運ぶ力が弱まって土砂がたまります。
- 等高線の値で北から南への傾斜を確かめ、住所表現の上下と結び付けます。
間違えやすい点:地図の上が北だから「上ル」なのだ、と紙面の向きだけで説明しないこと。
問4~問6|岩石と地形の歴史
問4 イ(花こう岩)/問5 イ/問6は平地の中で閉じた等高線と古い岩石の分布が対応する小山を囲む。
- 白い砂の供給源は、白っぽい鉱物を含む花こう岩です。
- 先行谷は川の侵食が隆起に追い付くため、元の流路を保って山地を削り続けます。
- 残丘は侵食に耐えて残った地形なので、単に高い場所をすべて囲むのではなく岩石分布も照合します。
間違えやすい点:作図は原図上で確認し、地名を覚えただけで位置を決めないこと。
問7|盆地の冬の冷え込み
(1)かウ・きオ/(2)くウ・けオ。冷えた空気が盆地にたまりやすく、特に最低気温が低くなる。
- 夏の平均、冬の平均、冬の最高と最低を別々に比較します。
- 冬の最高は京都が約0.5℃低く、最低は約1.5℃低いという差を読みます。
- 冷たく重い空気が低い場所に集まり、山に囲まれて流れ出にくいことを理由にします。
間違えやすい点:冬の気温が低いという結論だけで、最低気温の差が大きい理由を省かないこと。
解き直しの進め方
回路は同じ点をまとめ、燃焼は反応前後の表、生物は実験目的、地学は地図とグラフの対応を作ります。答えを隠して、根拠の整理だけを再現する練習から始めましょう。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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