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本郷中学校2023年第1回 算数全問解説|動く壁・互除法・立方体の2回切断

2026年10月28日

SUSUMU JUKU / 2023 EXAM REVIEW

答えの先に、解ける理由を。

本郷中学校・2023年度 第1回 算数

全5大問を解説します。小問集合の比・周期から、動く壁との距離グラフ、余りを使う最大公約数、立方体を2つの平面で切る問題まで、途中の判断を整理します。

このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。

第1問|逆算と分数・小数の計算

この大問で学ぶこと

計算の順番と、まとめる単位を選ぶ

複雑に見える式でも、先に値が決まるかっこを整理すれば単純な逆算になります。小数を含む式では共通因数を探し、約分できる形にそろえましょう。

解き直しの到達点式を一段ずつ戻し、求めた数を元の式で確認できるか。

解くときの着眼点:かっこの内側を確定し、外側から逆算します。

(1)

答え:15

  1. 9-(1+4÷6)×3=9-5=4です。元の式は(□-7)×5÷4-2=8になります。
  2. 外側から戻すと、(8+2)×4÷5+7=15です。

間違えやすい点:9から引く範囲をかっこで確認します。

(2)

答え:0.5

  1. 2.023+2と89/100=4.913=4913/1000です。4913=289×17なので、50/289をかけると17/20=0.85です。
  2. 1.25-9/10=0.35。0.85-0.35=0.5です。

間違えやすい点:帯分数2と89/100を89/100だけとしないようにします。

第2問|水量・割合・回転・周期・影

この大問で学ぶこと

異なる場面を、保存と比例の関係でつなぐ

置き方が変わっても水量は一定、平均の超過と不足はつり合います。回転は端点の半径、点滅は最小公倍数、影は相似を使い、場面に合った見方へ切り替えます。

解き直しの到達点図や文章のどの量が一定か、何に比例するかを言葉にできるか。

解くときの着眼点:全体を変えない量と、比で対応する量を見つけます。

(1)

答え:9.6cm

  1. 横置きの三角形断面は高さ15cmで、水面から上の空気部分の高さは15-6=9cm。全体との相似比は9:15=3:5です。
  2. 空気の体積は全体の9/25、水は16/25です。三角形を底面に立てると容器の高さは15cmなので、水深は15×16/25=9.6cmです。

間違えやすい点:水深の比をそのまま体積比にせず、相似な三角形の面積比を使います。

(2)

答え:336ページ

  1. 全体をNページとすると、初日の残りは2N/3-5ページ。翌日の残りはその1/3に11ページを加えたものです。
  2. したがって(2N/3-5)÷3+11=N/4。整理するとN/4-2N/9=28/3、N/36=28/3なのでN=336です。
  3. 検算:初日117ページ、残り219ページ。翌日は146-11=135ページ読み、残り84ページは全体の1/4です。

間違えやすい点:翌日の2/3は、全体でなく初日の残りに対する割合です。

(3)

答え:98人

  1. Aの平均は全体より1.5点高く、Bは2.1点低いので、人数比A:B=2.1:1.5=7:5です。
  2. Aは168×7/12=98人です。

間違えやすい点:平均からの差の比と人数比は逆になります。

(4)

答え:19.625cm²

  1. BからAまで12cm、Dまで13cmです。辺ADの通過面積は、半径13cmと12cmの90度の扇形の面積差になります。
  2. 回転の始めと終わりにある三角形ABDは等積で打ち消し合うため、(13×13-12×12)×3.14÷4=19.625cm²です。

間違えやすい点:長方形全体でなく、辺ADだけが通る部分を考えます。

(5)

答え:40秒間

  1. 赤は3秒周期、青は5秒周期なので15秒で全体が繰り返します。最初の15秒で両方がつくのは0〜2、6〜8、10〜11、12〜13秒の計6秒です。
  2. 100=15×6+10。残り10秒では0〜2、6〜8に対応する4秒が加わるので、6×6+4=40秒です。

間違えやすい点:時刻の個数ではなく、点灯している区間の長さを足します。

(6)

答え:兄の出発から10秒後

  1. 身長と影の相似から、電灯からの距離に対する影の長さは兄が176/(440-176)=2/3、弟が110/(440-110)=1/3です。
  2. 同じ速さを毎秒v cm、兄の歩く時間をt秒とすると、影は兄2vt/3、弟v(t+10)/3。等しいので2t=t+10、t=10です。

間違えやすい点:弟は兄より10秒長く歩いていることを式に入れます。

第3問|動く壁で跳ね返る点と距離グラフ

この大問で学ぶこと

相対的な速さと、実際の移動距離を使い分ける

グラフの傾きは点Pそのものの速さではありません。壁Bも毎分1m動くため、向かい合うときと同方向のときで距離の変化が異なります。衝突後の速さもその都度更新しましょう。

解き直しの到達点距離グラフの折れ点を衝突と対応させ、足す速さ・引く速さを選べるか。

解くときの着眼点:点の位置でなく、壁Bとの距離の増減を読みます。

(1)

答え:毎分12m

  1. 初めの距離22mが2分で0になるので、Pと壁Bの近づく速さは22÷2=11m/分です。
  2. 壁Bも同じ方向へ毎分1m動くため、Pの速さは11+1=12m/分です。

間違えやすい点:グラフの傾き11を、そのままPの速さとしません。

(2)

答え:288/11(26と2/11)

  1. 最初の衝突は2分後で、壁BはAから22+2=24mの位置にあります。Pは1m/分減速して毎分11mでAへ戻ります。
  2. 戻る時間は24/11分。Aへ戻る時刻は2+24/11=46/11分です。
  3. このとき壁Bとの距離は22+46/11=288/11mなので、y=288/11です。

間違えやすい点:Aにぶつかったときは速さを変えない、という条件も確認します。

(3)

答え:34/5(6.8)

  1. Aへ戻ったPは毎分11mで右へ進み、壁Bは毎分1mなので、近づく速さは10m/分です。
  2. 距離288/11mを縮める時間は288/11÷10=144/55分。
  3. 最初からの時刻は46/11+144/55=374/55=34/5分なので、x=6.8です。

間違えやすい点:2回目の衝突までの追加時間と、出発からの時刻を区別します。

第4問|余りから最大公約数を求める

この大問で学ぶこと

大きな数を、同じ公約数をもつ小さな数へ置き換える

同じ数で割り切れる2つの数は、その差も割り切れます。最大公約数を保ったまま数を小さくする操作が、長方形を同じ正方形で敷き詰める見方にもつながります。

解き直しの到達点余りを引く理由と、互除法で答えが変わらない理由を説明できるか。

解くときの着眼点:余りを引いた整数へ直し、割り算を繰り返します。

ア

答え:19343

  1. 19350を割った余り7を引くと、19350-7=19343は求める数で割り切れます。

間違えやすい点:余りを加えるのでなく、引いて割り切れる数にします。

イ

答え:14297

  1. 同様に14300-3=14297です。19343と14297の最大公約数を求めれば、候補のうち最大の数が分かります。

間違えやすい点:求めた公約数は、余り7と3より大きいことも確認します。

ウ

答え:13

  1. 104÷39は2余り26。次に39÷26は1余り13、26÷13は割り切れます。
  2. 最後に余りが0になる直前の割る数13が最大公約数です。

間違えやすい点:余り0を最大公約数と答えないようにします。

エ

答え:5046

  1. 19343-14297=5046です。19343と14297の共通の約数は、14297と5046の共通の約数と同じです。

間違えやすい点:単なる引き算の答えでなく、公約数を保つ置き換えとして見ます。

オ

答え:841

  1. 14297÷5046=2余り4205、5046÷4205=1余り841、4205÷841=5で割り切れます。
  2. 最大公約数は841。19350=841×23+7、14300=841×17+3となり、元の余りにも合います。

間違えやすい点:大きな数の約数を全て列挙する代わりに、余りへ置き換えて計算します。

第5問|立方体を2つの平面で切る

この大問で学ぶこと

切り口を求めてから、角すいへ分解する

2回目の切断は元の立方体だけでなく、1回目にできた斜面も横切ります。補助点を置いて辺上の比を求め、最後は同じ平面上の面を底面に選びます。

解き直しの到達点切断後に残る頂点を確定し、底面積と高さを別々に求められるか。

解くときの着眼点:最初の切断面と、次の切断面の交線を追います。

(1)

答え:62.5cm³

  1. 平面DEFは立方体を合同な三角柱2つへ分けます。Gを含む側Kは立方体の半分です。
  2. 5×5×5÷2=62.5cm³です。

間違えやすい点:三角すいの切り落としと取り違えず、奥行き方向に同じ断面が続く三角柱として見ます。

(2)

答え:オ:五角形

  1. FRを延長し、GHの延長との交点をUとします。ER=RH=2.5cmなので、相似からHU=5cmです。
  2. 右側面の切り口はUQを延長した直線で、CDと交わる点をTとします。さらに上面を横切り、BC上の点Vへ続きます。
  3. 切り口はF→R→Q→T→V→Fの5辺で囲まれる五角形です。

間違えやすい点:Fは頂点なので、Fから出る2辺を別々の交点として数えません。

(3)

答え:625/36(17と13/36)cm³

  1. DQ=5/3cm、QH=10/3cmです。上と同じUを用いると、相似よりDT=HU×DQ/QH=5×1/2=2.5cmです。TはCDの中点になります。
  2. 残る立体Lを、四角すいF−ERQDと三角すいF−DQTへ分けます。奥の面ERQDは三角形EHDからRHQを引いたものなので、面積は5×5÷2-2.5×(10/3)÷2=25/3cm²。高さはFから奥の面までの5cmなので、体積125/9cm³です。
  3. 右側面の三角形DQTの面積は(5/3)×2.5÷2=25/12cm²。Fから右側面までの高さ5cmより、三角すいは125/36cm³です。
  4. 合計125/9+125/36=625/36cm³です。

間違えやすい点:2回目の切り口全体は五角形ですが、Lに残るのは1回目の切断面で切り詰められた側です。

解き直しの進め方

速さではグラフが表す距離を確認し、互除法では余りを引いた数へ直す理由を説明します。立体は交点を先に決め、面積と高さを見やすい面から選びましょう。

段階取り組むこと確認すること
1|原因を分ける間違えた問題を、条件の読み違い・着眼点・計算に分けるどこで手が止まったかを言葉にする
2|解説を閉じる自分で図や式を作り直す同じ答えが出るだけでなく、式の理由を説明できるか
3|時間を空ける日を改め、類題と合わせて再挑戦する条件が変わっても使える考え方になったか

志望校の過去問を、次の学習計画へ

点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・途中式・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。

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