2026年10月27日
SUSUMU JUKU / 2024 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
武蔵中学校・2024年度 2月1日入試 算数
全4大問を解説します。3台のポンプは1分の仕事量、図形は相似な三角形の対応、周回コースは同じ場所にいる時間帯、並べ方は最大数の挿入へ整理して考えます。
第1問|互いに素な整数・3台のポンプ
この大問で学ぶこと
重複を見抜いて、全体へ戻す
最大公約数の条件は素因数ごとの倍数へ分けられます。ポンプは2台ずつの仕事量を足すと、各ポンプが2回ずつ現れます。何を重複して数えたかを把握することが共通の着眼点です。
解くときの着眼点:重なって数える数と、2回ずつ数える仕事量を整理します。
(1)
答え:80個
- 176=2⁴×11なので、176と互いに素な整数は2でも11でも割り切れない数です。
- 1~176から2の倍数88個と11の倍数16個を除き、二重に除いた22の倍数8個を戻します。176-88-16+8=80個です。
間違えやすい点:1も最大公約数が1となる整数に含まれます。
(2)ア
答え:2時間12分
- 所要時間は220分、198分、180分です。水量を1980とすると、1分の仕事量はA+B=9、B+C=10、C+A=11となります。
- 合計30は3台の仕事量の2倍なので、3台では1分に15。1980÷15=132分=2時間12分です。
間違えやすい点:時間を直接足すのではなく、1分にくみ出す量を足します。
(2)イ
答え:3時間7分
- 同じ水量1980に対して、Bは1分に(9+10-11)÷2=4、A+Cは1分に11です。
- 全299分をA+Cで作業すると3289くみ出し、必要量より1309多くなります。Bへ1分置き換えると11-4=7減るので、Bの時間は1309÷7=187分です。
- 187分=3時間7分。A+Cの112分と合わせ、4×187+11×112=1980となります。
間違えやすい点:途中からはAとCだけで、Bは動かし続けません。
第2問|直角三角形の相似と長さ
この大問で学ぶこと
3・4・5の比を、補助線でつなぐ
直角を共有する三角形と、同じ角を持つ三角形を順に見つけます。延長した辺の交点を扱うときも、水平線や垂線を補えば既知の相似へ戻せます。対応する辺を毎回確認することが大切です。
解くときの着眼点:最初に小さな三角形を解き、共通の角を使って長さを移します。
(1)
答え:3/4cm
- FE=FD-ED=4-3=1cmです。三角形FEGとFDCは、EとDが直角、Fの角が共通なので相似です。
- 相似比はFE:FD=1:4。EGはDCに対応するので、EG=3×1/4=3/4cmです。FGもFCの1/4で5/4cmです。
間違えやすい点:FEと対応するのはDCでなくFDです。
(2)
答え:19/5cm(3と4/5cm)
- AG=AE+EG=4+3/4=19/4cmです。三角形ABGとFEGは、BとEが直角でGの角が共通なので相似です。
- AGはFGに、ABはFEに対応します。相似比はAG:FG=19/4:5/4=19:5です。
- FE=1cmよりAB=19/5cmです。
間違えやすい点:斜辺同士のAGとFGを比べてから、ABへ移します。
(3)
答え:45/7cm(6と3/7cm)
- DからBCへ垂線を下ろした足をVとします。三角形FVDとFDCの相似比はFD:FC=4:5なので、FV=16/5cm、DV=12/5cmです。
- 三角形ABGとFEGの相似よりBG=EG×19/5=57/20cm。BF=BG-FG=57/20-5/4=8/5cmなので、BC=33/5cmです。
- DからBCと平行な線を引き、ABとの交点をKとします。DK=BF+FV=24/5cm、AK=AB-DV=7/5cmです。
- 三角形AKDとABHは相似なので、BH=DK×AB÷AK=24/5×19/7=456/35cm。CH=BH-BC=456/35-33/5=45/7cmです。
間違えやすい点:三角形DCHのDは直角ではありません。直角のある補助三角形を作って相似を使います。
第3問|大小2つの周回コース
この大問で学ぶこと
同じ場所で会える時間帯を先に絞る
AとBはそれぞれ1つのコースだけを回り、Cは小・大を交互に回ります。速さの和や差が使えるのは、2人が同じコースにいる時間帯です。区間ごとの位置と周回の周期を分けて考えましょう。
解くときの着眼点:Cがどちらのコースにいるかを、7分の周期で区切ります。
(1)
答え:480m
- AとCは小コースを逆向きに進むので、近づく速さは80+240=分速320mです。
- 最初の出会いまで1.5分なので、小コース1周は320×1.5=480mです。
間違えやすい点:逆向きなので速さの差ではなく和を使います。
(2)
答え:4分後
- Cは小コースを2分、大コースを5分で回り、7分で元の状態へ戻ります。
- 2分後にCが大コースへ入るとき、Bは120×2=240m先です。速さの差は120m/分なので、2分で追いつきます。
- 出発から2+2=4分後です。
間違えやすい点:Cの小コースを回る時間も、出発からの時刻へ加えます。
(3)AとCの2回目
答え:8と1/4分後
- 最初の出会いは1.5分後。その後Cは2分後から7分後まで大コースにいるため、Aとは会いません。
- 7分後、Aは小コースで560-480=80m進んだ位置、CはSから逆向きに出ます。出会うまでに2人が合わせて進む距離は480-80=400mです。
- 400÷320=1と1/4分なので、7+1と1/4=8と1/4分後です。
間違えやすい点:7分後のAをSに戻して考えないようにします。Aの周回は6分です。
(3)CがBへ2回目に追いつく時刻
答え:26分後
- Cが大コースへ入るのは2、9、16、23…分後で、各回5分間走ります。CがBに追いつく速さは毎分120mなので、5分以内に詰められる差は600mです。
- 大コースへ入るときのBの位置は、Sから順に240、1080、720、360mです。最初の240mの差は4分後に詰まりますが、その次の1080mと720mは5分では詰められません。
- 23分後の差360mは3分で詰まり、23+3=26分後が2回目です。
間違えやすい点:追いつく計算だけでなく、Cが大コースを出るまでに間に合うか判定します。
(4)
答え:30、42、60、70、72、84、90分後
- Aは6の倍数分、Bは10の倍数分にSへ来ます。Cは7の倍数分、または7の倍数に2を足した分にSへ来ます。
- AとBは30、60、90分後。AとCは30、42、72、84分後。BとCは30、70、90分後です。
- 3つの組で出た時刻を合わせ、重複を除くと30、42、60、70、72、84、90分後です。
間違えやすい点:出発した瞬間の0分後を答えに含めず、3人で重なる時刻も1回だけ数えます。
第4問|隣り合う数の大小と並べ方
この大問で学ぶこと
並びを1個増やして、前の結果を生かす
全てを書き出す方法から、数が1個増えたときの変化へ進む問題です。最大の数を入れても、点数は元のままか1点増えるだけ。挿入位置をこの2種類へ分けると、前の個数を次の計算へ使えます。
解くときの着眼点:最大の数を挿入したとき、点数が変わる位置を数えます。
(1)
答え:4通り
- 1~3の並べ方は6通り。0点の321と2点の123を除けば、残りはすべて1点です。
- 6-1-1=4通りです。
間違えやすい点:上がりを数える場所は数字3個ではなく、隣り合う2か所です。
(2)
答え:1点:11通り、2点:11通り
- 1~4の並べ方は24通りです。0点の4321と3点の1234を除くと、1点または2点が22通りあります。
- 並びを逆から読むと上がりと下がりが入れ替わり、1点の列と2点の列が1対1に対応します。
- 22÷2=11通りずつです。
間違えやすい点:1点と2点の個数を、片方の未確定な個数へ依存させず、逆順の対応から同時に求めます。
(3)
答え:2点、3点
- 元の1324は2点です。5を先頭へ入れるか、上がりの位置1→3または2→4へ入れると、点数は2点のままです。
- 下がりの3→2へ入れるか末尾へ入れると、上がりが1つ増えて3点です。
間違えやすい点:最大の5から次の数へ進む部分は、必ず下がりになります。
(4)
答え:302通り
- 大きい数を追加しても点数が変わらないのは、先頭と、元の上がりの位置です。元がk点ならk+1か所。ほかの位置へ入れると1点増えます。
- 4個の並びの点数別個数は、0~3点で1、11、11、1通りです。5個で1点は0点から4か所への挿入と1点から2か所への挿入なので、1×4+11×2=26通りです。
- 5個で2点は、1点から3か所への挿入と2点から3か所への挿入なので、11×3+11×3=66通りです。
- 6個で2点は、5個で1点の26通りから4か所への挿入、5個で2点の66通りから3か所への挿入を足し、26×4+66×3=302通りです。
| 数の個数 | 0点 | 1点 | 2点 | 3点 | 4点 |
|---|---|---|---|---|---|
| 3個 | 1 | 4 | 1 | — | — |
| 4個 | 1 | 11 | 11 | 1 | — |
| 5個 | 1 | 26 | 66 | 26 | 1 |
間違えやすい点:元が1点の列と2点の列で、使う挿入位置の個数を取り違えないようにします。
解き直しの進め方
第2問では、相似な三角形の名前と対応する辺を書いてから比を使います。第3問はCが各コースへ入る時刻を書き出しましょう。第4問は小さい数で実際に最大数を挿入し、点数が変わる位置を確認してから表を増やします。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、条件の読み違い・着眼点・計算に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で図や式を作り直す | 同じ答えが出るだけでなく、式の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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