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栄東中学校2026年1月10日 算数全問解説|整数・面積比・水そうのグラフ

2026年10月27日

SUSUMU JUKU / 2026 EXAM REVIEW

答えの先に、解ける理由を。

栄東中学校・2026年度 Ⅰ入試・1月10日 算数

2026年1月10日のⅠ入試を対象に、計算と小問、積を割り切る回数、正三角形の面積比、分数列、水そうを傾ける問題まで解説します。保管ファイル名のA日程という表記ではなく、問題表紙の『Ⅰ入試・1月10日』を回次名として使います。東大特待の問題とは別です。

このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。

第1問|計算・割合・規則性・図形の小問

この大問で学ぶこと

条件の読み替えで、計算を短くする

同じ時間に進む距離は速さの比へ、数字の並びは繰り返しへ、濃度は食塩量へ置き換えます。小問ごとに何を一定として見るかを選ぶことで、長い計算を避けられます。

解き直しの到達点文章の条件を、比・周期・保存される量のどれに置き換えたか説明できるか。

解くときの着眼点:同じ時間の距離比と、繰り返す部分の始まりを見極めます。

(1)

答え:8

  1. 12-8.25=3.75。1と1/5×3.75÷2/3=6.75です。
  2. 1と5/6×15/22=5/4=1.25なので、合計は8です。

間違えやすい点:帯分数を仮分数に直してから約分します。

(2)

答え:34

  1. 中かっこ内は2026÷2/3=3039。213×13=2769を引くと270です。
  2. (52-□)×15=270より52-□=18、□=34です。

間違えやすい点:逆算では、かっこの外から順に戻します。

(3)

答え:250g

  1. 加える量をxgとすると、食塩は8+0.04x g。蒸発後の全体は50+x gです。
  2. 8+0.04x=0.06(50+x)より、5=0.02x、x=250gです。

間違えやすい点:水が蒸発しても食塩量は減りません。

(4)

答え:144m

  1. 東さんが24m進む間に中さんは28-4.8=23.2m進むので、東:中の速さは24:23.2=30:29です。
  2. 栄くんがゴールしたときにも、東と中の距離は30:29で、差は4m。1に当たる距離が4mなので東は120m、中は116m進んでいます。
  3. ゴールまで東が24m残しているので、全長は120+24=144mです。

間違えやすい点:差の4mは東さんと中さんの差です。栄くんとの差と混ぜません。

(5)

答え:8

  1. 初めの2、7の後は、4・8・2・6・2・2の6個が繰り返します。次の2項が再び4、8になることまで確かめます。
  2. 2026-2=2024、2024÷6=337余り2。繰り返しの2番目なので8です。

間違えやすい点:繰り返しは1番目ではなく3番目から始まります。

(6)

答え:ア=2、イ=8、ウ=9

  1. 2つの和の差からDC-CD=9、よってD-C=1です。A=1なので、AB=10+Bです。
  2. (10+B)+(10C+D)=101にD=C+1を入れるとB+11C=90。B<C、各桁0~9よりC=8、B=2、D=9です。
  3. 12+89=101、12+98=110と元の条件へ戻して確認します。

間違えやすい点:CDとDCは掛け算ではなく、2けたの整数を表しています。

(7)

答え:96度

  1. 共通の底辺の左端をA、右端をB、長い対角線の右上の端をPとします。正九角形の外角は40度です。BからPまで3辺分なので、その弧に対する角PABは60度です。
  2. 正五角形で交差する辺は、底辺と36度の傾きを作ります。右側の角アは60+36=96度です。

間違えやすい点:交点で隣り合う84度の角と取り違えないよう、図のアの位置を確認します。

(8)

答え:508.68cm²

  1. 同じ円すい台2個を、小さい円の面どうしでつないだ立体になります。上下の円はそれぞれ半径6cmなので、2枚で72πcm²です。
  2. 各円すい台の側面は(6+3)×5π=45πcm²。2個で90π、合計162π=508.68cm²です。

間違えやすい点:つながった半径3cmの円は内部の面なので足しません。

第2問|偶数の積を割り切る回数

この大問で学ぶこと

割れる回数を、素数の個数で考える

大きな積そのものを求める必要はありません。割る数を素数に分け、積の中に必要な因数が何個あるかを数えます。複数の因数が必要なときは、先に不足するものが回数を決めます。

解き直しの到達点倍数を重ねて数える理由と、最後に少ない方を選ぶ理由を説明できるか。

解くときの着眼点:積の中に2と3が何個含まれるかを数えます。

(1)

答え:ア=25、イ=12、ウ=6

  1. 2で2回割れるのは4の倍数なので100÷4=25個。3回なら8の倍数で12個、4回なら16の倍数で6個です。
  2. これらは『ちょうどその回数』ではなく『その回数以上割り切れる』数を数えています。

間違えやすい点:8の倍数を4の倍数から除かないようにします。

(2)

答え:22回

  1. N=2の50乗×50! と表せます。3の因数は50!の中だけで数えればよく、3・9・27の倍数の個数を足します。
  2. 50÷3の整数部分16、50÷9の整数部分5、50÷27の整数部分1。合計22回です。

間違えやすい点:9の倍数には3がもう1個、27の倍数にはさらに1個含まれます。

(3)

答え:19回

  1. 2の因数は偶数50個からまず50個。さらに4・8・16・32・64の倍数から25+12+6+3+1個、合計97個です。3は22個です。
  2. 96=2の5乗×3なので、2からは97÷5=19余り2で19組、3からは22組作れます。少ない方の19回です。

間違えやすい点:96で1回割るたび、2を5個と3を1個、同時に消費します。

第3問|正三角形の垂線と面積比

この大問で学ぶこと

辺の比を、面積比へ受け渡す

正三角形の角度と垂線から辺の関係を求め、その比を同じ高さの三角形の面積へつなぎます。交点を含む問題では、全体の面積を仮に置き、同じ部分を2通りに表すと整理できます。

解き直しの到達点辺の比を使うたび、比較する三角形の高さが共通か確認できるか。

解くときの着眼点:30度・60度の直角三角形と、同じ高さの面積比をつなげます。

(1)

答え:3:2

  1. BEを1、ADを3と置きます。三角形CDEはDが直角、Cが60度なので、CE=2CDです。
  2. 正三角形よりCA=CB。3+CD=1+2CDとなるためCD=2、AD:DC=3:2です。

間違えやすい点:CEがCDの2倍になるのは、30度に向かい合う短い辺がCDだからです。

(2)

答え:25:12

  1. 1辺を5とするとAD=3、CE=4です。三角形ACBとACEは底辺ACが共通で、高さの比はCB:CE=5:4です。
  2. 三角形ACEとADEは高さが共通で底辺AC:AD=5:3。よってABC:ADE=25:12です。

間違えやすい点:辺の比を1つだけ使うのではなく、2段階で底辺・高さを比べます。

(3)

答え:145:36

  1. 三角形ABCの面積を100と置きます。AD:AC=3:5、AF:AB=1:2なので、三角形ADFは30です。前問から三角形ADEは48です。
  2. Eの高さはCの高さのBE/BC=1/5なので、三角形AFEは100×1/2×1/5=10です。AGがAEのt倍とすると、三角形AGDは48t、三角形AGFは10tになります。
  3. 三角形ADFはAGDとAGFに分かれるため、48t+10t=30。t=15/29です。AGDは48×15/29=720/29なので、ABC:AGD=100:(720/29)=145:36です。

間違えやすい点:この交点の比は、単純にAD:DCだけでは求まりません。途中の15:14まで確認します。

第4問|分母ごとにまとまった分数列

この大問で学ぶこと

分数列を、グループ単位で読む

分子だけを追うのではなく、同じ分母が何個続くかに注目します。前のグループまでの個数から最初と最後の分子を出し、その平均を使うことで、グループの和の規則が見えます。

解き直しの到達点分母が変わっても使える、グループの和の求め方を作れるか。

解くときの着眼点:各グループの最初と最後の分子を調べます。

(1)

答え:17

  1. 分母4のグループは7~10番目で、14/4、16/4、18/4、20/4です。
  2. 和は68/4=17です。

間違えやすい点:分子は2ずつ増え続け、グループが変わってもリセットされません。

(2)

答え:82

  1. 分母9の前には1+2+…+8=36個あるので、37~45番目。分子は74~90の9個です。
  2. 平均は82、和は82×9。これを共通分母9で割るため、答えは82です。

間違えやすい点:各分数の平均と、分子の平均を分けます。

(3)

答え:45

  1. 分母をnとすると、最初の分子はn(n-1)+2、最後はn(n+1)です。分子の平均はn²+1です。
  2. 分数はn個あり分母もnなので、グループの和はn²+1。2026-1=2025=45²より分母45です。

間違えやすい点:平方数になるのは2026ではなく2025です。

第5問|仕切りのある水そうと傾けた後の水量

この大問で学ぶこと

グラフの水平部分にも、水は動いている

アの水位が変わらない間も、イには水が流れ込み、途中から排水口も開きます。高さのグラフを水量へ戻すことが前半の要点です。傾けた後は仕切りごとに残る断面を分け、こぼれる前後の水量を結びます。

解き直しの到達点水位が止まる理由と、傾けた後に両側の水面を分ける理由を説明できるか。

解くときの着眼点:高さが止まる区間と、水量が減る区間を別々に読みます。

(1)

答え:毎分600cm³

  1. 最初の50分で、底面30×40cm²のアの水位が25cm上がっています。排水口はまだ閉じています。
  2. 注水量は30×40×25÷50=毎分600cm³です。

間違えやすい点:最初から水そう全体の底面積を使わないようにします。

(2)

答え:120分後

  1. 50~160分の110分間で、イの高さが25cmに達します。必要水量は60×40×25=60000cm³、注いだ量は600×110=66000cm³です。
  2. 差6000cm³が排水されたので、排水していた時間は6000÷150=40分。開いたのは160-40=120分後です。

間違えやすい点:グラフが水平でも、イには水が入っています。

(3)

答え:170分後

  1. 45度傾けると、ア側の断面の水面は左端の高さ50cm、仕切り側20cmになります。断面積は(50+20)×30÷2=1050cm²で、水量は42000cm³です。
  2. イ側では仕切りの上端から水があふれ、底辺25cm・高さ25cmの直角二等辺三角形の断面が残ります。水量は25×25÷2×40=12500cm³です。
  3. 傾けた後は合計54500cm³。こぼれた100L=100000cm³を戻すと、排水口を閉めた時点の水量は154500cm³です。
  4. 満水量は90×40×50=180000cm³なので、満水後の排水量は25500cm³。25500÷150=170分後に閉めました。

間違えやすい点:傾けた後は、仕切りの両側の水面が同じ高さになるとは限りません。100Lの単位換算も確認します。

解き直しの進め方

整数の積は、求める割り数を素数に分けてから数えましょう。面積比は一度得た比を次の三角形へ渡す練習が有効です。最後の水そうは、グラフの水平区間に何が起きているかを言葉で説明し、傾けた断面はアとイを分けて描き直してください。

段階取り組むこと確認すること
1|原因を分ける間違えた問題を、条件の読み違い・着眼点・計算に分けるどこで手が止まったかを言葉にする
2|解説を閉じる自分で図や式を作り直す同じ答えが出るだけでなく、式の理由を説明できるか
3|時間を空ける日を改め、類題と合わせて再挑戦する条件が変わっても使える考え方になったか

志望校の過去問を、次の学習計画へ

点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・途中式・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。

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