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本郷中学校2026年第1回 算数全問解説|体積グラフ・概数・立方体の切断

2026年10月27日

SUSUMU JUKU / 2026 EXAM REVIEW

答えの先に、解ける理由を。

本郷中学校・2026年度 第1回入試 算数

計算2問、基本小問6問、立体の重なり、概数、立方体の切断を扱う5大問です。学校公式の問題と解答例を照合し、答えだけでなく、条件を整理する順序と検算の着眼点をまとめました。公式問題を手元に置いて読み進めてください。

このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。

第1問|計算と逆算

この大問で学ぶこと

計算の順序を、構造として読む

かっこや帯分数が重なる計算では、式全体を一度に追わず、まとまりごとに値を確定します。逆算では何を最後に行ったかを見抜き、反対の操作で戻すことが大切です。

解き直しの到達点計算の各まとまりを示し、逆算後の数を元の式へ戻して確かめられるか。

解くときの着眼点:かっこの中を先に整理し、逆算では演算の順を戻します。

(1)

答え:7

  1. 最初のかっこは10/7-10/7÷3/2=10/7-20/21=10/21です。
  2. 中かっこは1-(5/4-1/8)÷9/2=1-9/8×2/9=3/4。したがって5/2÷10/21÷3/4=7です。

間違えやすい点:割り算を含むかっこの中で、引き算を先にしないようにします。

(2)

答え:1.13

  1. 先頭の2.3÷0.5=4.6を右辺の5.75から引くと1.15。中かっこ全体は1.15×0.1=0.115です。
  2. 69×(□-1.125)=0.115+0.23=0.345。□-1.125=0.345÷69=0.005なので、□=1.13です。

間違えやすい点:0.1で割る前に戻る操作は0.1を掛けることです。逆算した値を元の式に代入して確かめます。

第2問|仕事算・場合の数・平均・図形・周期

この大問で学ぶこと

小問ごとに、使える条件を選び直す

仕事量・並べ方・平均・図形・周期では、同じ数字でも役割が異なります。解法名だけで判断せず、変わらない量、区別する対象、全体と部分の関係を短く書き出してから式にします。

解き直しの到達点答えの単位と、数えた対象を、設問ごとに言い直せるか。

解くときの着眼点:基本小問も、数える対象や単位を明確にして解きます。

(1)

答え:2月15日

  1. 全体の仕事を16と24の最小公倍数48と置くと、Aは1日3、Bは1日2進めます。最初の8日でBが16進め、残り32です。
  2. 2人では1日5進むので、残りは32÷5=6.4日。初めから14.4日間かかり、2月1日を1日目として15日目に終わります。

間違えやすい点:14.4日間と日付を区別します。2月14日にはまだ終わっていません。

(2)

答え:18通り

  1. ①から④は順に隣り合うので、3色まで使ってよい塗り方は3×2×2×2=24通りです。
  2. このうち2色しか使わない塗り方は、使わない色の選び方3通り、最初の色2通りで6通り。24-6=18通りです。

間違えやすい点:『3色すべてを使う』条件を入れない24通りを答えないようにします。

(3)

答え:154cm

  1. A・B・Cの平均との差の合計は1.8-3.6-1.2=-3cm。この3人の平均151cmは、5人の平均より1cm低いので、5人の平均は152cmです。
  2. 5人の合計は152×5=760cm、3人の合計は151×3=453cm。DとEの合計は307cm、DはEより1cm高いので、D=(307+1)÷2=154cmです。

間違えやすい点:平均との差の合計-3cmを、そのまま平均の差として使わず3人で割ります。

(4)

答え:282.6cm²

  1. 回転後は上の半径3cm、下の半径6cm、母線5cmの円すい台です。斜面を延長してできる小さい円すいと大きい円すいは相似で、半径比は1:2。母線は小が5cm、大が10cmです。
  2. 側面積は6×10×3.14-3×5×3.14=45×3.14。上下の円の面積は(6²+3²)×3.14=45×3.14です。合計90×3.14=282.6cm²です。

間違えやすい点:上面と下面の円を両方加えます。回転軸上の辺から面積は生じません。

(5)

答え:22番目

  1. バス始発6時2分は、電車始発5時32分の30分後です。6時2分の18分後、6時20分なら電車も始発から48分後なので同時に出ます。
  2. 同時発車は12分と18分の最小公倍数36分ごと。6時20分から12時までは340分なので、午後最初の同時発車は36×10=360分後の12時20分です。
  3. バス始発6時2分から378分後なので、378÷18+1=22番目です。

間違えやすい点:始発を1番目と数えるため、運行間隔の個数に1を足します。

(6)

答え:28/75倍

  1. ABを水平に置き、ABからFCまでの高さをhとします。正六角形は辺5cmの正三角形6つなので、面積は6×5×h÷2=15hです。
  2. QはCからDへ2/5進むので、ABからの高さはh+2h/5=7h/5。RはEからFへ3/5進むので、高さは2h-3h/5=7h/5。したがってQRはABに平行です。
  3. FCの長さは10cmです。CQ=2cm、FR=EF-ER=2cmで、どちらも斜辺に沿って2cm内側へ進んだ位置です。斜辺の傾きから、水平方向の移動はその半分の1cmずつ。したがってQR=10-1-1=8cmです。
  4. 三角形PQRの面積は8×7h/5÷2=28h/5。全体の15hで割ると28/75倍です。

間違えやすい点:PがAB上にあるので、QRを底辺にすると高さはPの位置によらず同じです。正六角形の面積を単なる6×5×hにしないようにします。

第3問|動く立体の共通部分とグラフ

この大問で学ぶこと

体積グラフの傾きを、断面に戻す

重なりの体積が増減する速さは、移動中に加わる・失われる断面の大きさと関係します。グラフの折れ点を立体の位置と対応させると、未知の長さや、同じ体積になる別の時刻を整理できます。

解き直しの到達点折れ点の前後で、どの断面が重なっているかを描き分けられるか。

解くときの着眼点:移動距離と、重なる部分の断面積を対応させます。

(1)

答え:8

  1. 毎秒1cmで28秒後に重なりがなくなるので、2つの立体を合わせた横の長さは28cm。a+b=14です。
  2. グラフの最後の減少区間は、2つの立方体だけが重なった状態です。最大216cm³は立方体がぴったり重なる体積なのでa³=216、a=6。b=14-6=8です。

間違えやすい点:216cm³に薄い直方体の重なりを二重に足さないよう、22秒後の位置関係を確認します。

(2)

答え:23と5/18秒後

  1. 22~28秒は、1秒ごとに立方体の断面積6×6=36cm²ぶん体積が減ります。
  2. 216cm³から170cm³へは46cm³減るので、46÷36=23/18秒。22+23/18=23と5/18秒後です。

間違えやすい点:問題は『2回目』です。216から減って170になる区間を使います。

(3)

答え:18と1/6秒後

  1. 0~14秒の増加率は168÷14=12cm³/秒。奥行きは6cmなので、薄い直方体の高さは12÷6=2cmです。
  2. 14~16秒は薄い部分の重なりが毎秒12cm³減り、16秒後は168-12×2=144cm³です。16秒は長さb=8cmの薄い部分2つを通過し、立方体どうしが重なり始める時です。
  3. 16~22秒は立方体の重なりが増える一方で、薄い部分との重なり2か所が減ります。毎秒の増加は6×6-12×2=12cm³です。
  4. 144から170までは26cm³なので、16+26÷12=18と1/6秒後です。最初の山168cm³は170未満なので、これが初めてです。

間違えやすい点:最初の山の168cm³を超える前には170cm³になりません。グラフの縦軸を確認して区間を選びます。

第4問|概数から元の値段を絞る

この大問で学ぶこと

概数から、元の数の範囲を復元する

丸められた値は、元の値を1つに決める情報ではなく、取り得る範囲を示す情報です。複数の買い物の条件を範囲へ戻し、値段の刻みと組み合わせることで候補を絞ります。

解き直しの到達点範囲の端を含むかどうかを確認し、候補がすべての条件に合うか検証できるか。

解くときの着眼点:丸めた値を、元の値が入る範囲に戻します。

(1)

答え:ウ・カ(400円・500円)

  1. Yで500円となる元の値段は450円以上550円未満です。10円未満の端数がないので450、460、…、540円が候補です。
  2. それをXで百円未満を切り捨てると、450~490円は400円、500~540円は500円となります。画面表示として選ぶのはウとカです。
  3. 公式解答例では『ウ・カ』に加え『オ・カ・キ』も解答例として掲載されています。ここでは、設問文の『Xの画面に表示される値段』を求める読み方で説明しています。

間違えやすい点:元の商品の値段と、切り捨て後に表示される値段を区別します。

(2)

答え:190円

  1. Xが500円、Yが600円なので、合計は550円以上600円未満です。10円単位では550、560、570、580、590円。
  2. 同じ商品3個の代金なので、このうち30円の倍数は570円だけです。1個は570÷3=190円です。

間違えやすい点:合計が3の倍数だけでなく、1個の代金が10円の倍数になることまで使います。

(3)

答え:y=30円、z=50円

  1. 1回目の合計は600~640円で、6y+9zは30円の倍数なので600円か630円です。2回目の12y+19zは1300~1340円です。
  2. 1回目が600円なら、その2倍は1200円。2回目との差は商品C1個分なのでzは100~140円ですが、C9個だけで600円を超え、不可能です。
  3. 1回目が630円なら2倍は1260円なので、zは40~80円。6y+9z=630を30で割ると、y=10a、z=10bとして2a+3b=21です。b=4~8のうち正の整数aを作れるのはb=5、a=3だけ。したがってy=30、z=50です。
  4. 確認すると6×30+9×50=630円、12×30+19×50=1310円で、いずれもX・Yの表示と一致します。

間違えやすい点:Cの候補が70円ならBは0円になるため、商品の正の値段という条件に合いません。

第5問|立方体の切断と体積

この大問で学ぶこと

切断した立体を、引き算で捉える

残った立体を直接測りにくいときは、大きな三角すいから角の小さな三角すいを除くと整理できます。図の見た目だけで断面を決めず、同じ平面上の点と辺上の比を先に確認します。

解き直しの到達点引いた各三角すいの底面と高さを、元の立方体の辺から説明できるか。

解くときの着眼点:大きな三角すいから不要な部分を引き、同じ平面上の点を確かめます。

(1)

答え:45/2cm³(22.5cm³)

  1. 平面AFCで切ると、B側は頂点Bから互いに垂直な3辺BA・BC・BFが出る三角すいです。底面を三角形ABCとすると面積は3×3÷2、高さBF=3cmです。
  2. B側の体積は3×3÷2×3÷3=4.5cm³。H側は立方体27cm³から引いて27-4.5=22.5cm³です。

間違えやすい点:求めるのはBを含む小さい方ではなく、Hを含む方です。

(2)

答え:101/6cm³(16と5/6cm³)

  1. 平面PQRを延長すると、BからBA・BC・BFの方向へそれぞれ5cm進んだ位置で交わります。これはEP=EQ=GR=1cmと、立方体の辺3cmから、各面の相似で確認できます。
  2. 3方向の辺が5cmの大きな三角すいの体積は5×5÷2×5÷3=125/6cm³です。
  3. ただし立方体の外へ、A・C・Fの先に小さな三角すいが3つ出ます。いずれも3方向の辺が2cmなので1つの体積は2×2÷2×2÷3=8/6cm³。
  4. 125/6-8/6×3=101/6cm³です。

間違えやすい点:切断面を延長して作った大きな三角すいには、立方体の外の部分が含まれます。3か所を引きます。

(3)

答え:65/6cm³(10と5/6cm³)

  1. P・Q・Rを通る平面は、S・T・Uも通ります。向かい合う面の切り口が平行になることと、各辺の1cm・2cmの分かれ方から確認できます。
  2. (2)で求めた立体から、A・C・Fを頂点とする三角すいを取り除くと、六角形PQRSTUを底面、Bを頂点とする六角すいになります。
  3. A側の小三角すいは、互いに垂直な辺AB=3cm、AP=2cm、AU=2cmを持ち、体積は3×2×2÷6=2cm³。C側・F側も同じ2cm³です。
  4. したがって101/6-2×3=65/6cm³です。

間違えやすい点:7点を頂点とする立体には、元の頂点A・C・Fは含まれません。(2)の立体をそのまま答えないようにします。

解き直しの進め方

第1・2問の基本事項を確認したうえで、第3問は折れ曲がる時刻ごとの重なりを表にし、第4問は元の値段の範囲を数直線に、第5問は取り除く三角すいの辺の長さを整理しましょう。これは進塾の復習順の提案で、学校公表の難易度ではありません。

段階取り組むこと確認すること
1|原因を分ける間違えた問題を、条件の読み違い・着眼点・計算に分けるどこで手が止まったかを言葉にする
2|解説を閉じる自分で図や式を作り直す同じ答えが出るだけでなく、式の理由を説明できるか
3|時間を空ける日を改め、類題と合わせて再挑戦する条件が変わっても使える考え方になったか

志望校の過去問を、次の学習計画へ

点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・途中式・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。

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