5年生上巻 第1回「予習シリーズ」学習指針

2025年2月3日

5年生上巻 第1回「予習シリーズ」学習指針|算数・国語・理科・社会

5年生上巻 第1回「予習シリーズ」学習指針

1. 予習シリーズ5年生上巻 第1回【算数】~倍数と約数の利用~

倍数と約数

今回の単元は、4年生上巻で学習した倍数と約数の復習をベースとし、周期や等差数列の考え方を含む内容になっています。4年生の段階で中学受験の勉強をしていた方にとっては、すでにできていてほしいポイントですが、まだ触れていなかった方は、この機会にしっかり理解を固めましょう。

たとえば例題1の「98の約数は何個ありますか」という問題では、5年生の後半(第13回)で学ぶ公式を使えば計算で求められるようになります。しかし、この時期は愚直に約数をすべて書き出して数える訓練が大切です。こうした基本の“書き出し”が計算力と論理力の底力を育てます。また、例題2に出てくる“れい法”がうろ覚えの方は、4年生上巻のテキストを復習して手順を確認しておきましょう。さらに例題3あたりでは、等差数列の感覚を身につけることが重要になります。

割算の余りと等差数列

ここでは、割算の余りの問題を等差数列で整理していきます。例題4のように「3で割ると2余り、4で割ると1余る整数を求める」というケースでは、まずは3で割ったときに2余る数を順番に書き出し、4で割ったときに1余る数も書き出してみるのが基本的なアプローチです。最初に出てくる小さな数を見落としやすいので注意してください。

一方、例題5のように「6で割ると1余り、8で割ると3余る数」という問題では、単純な書き出し以外に、もう一つの考え方が示されています。これは「あと5個あれば6人でも8人でもちょうど分けられる」という発想から入り、数をまとめる方法です。偏差値55以上を目指すならぜひ身につけてほしいテクニックですが、まずは愚直に書き出して解けることが大切です。式が立てられずに手が止まってしまう子が多い単元なので、「答えを出すためには、まずは考えるために書いてみる」ことを意識して進めましょう。

周期を調べる

最後は周期を扱う問題です。倍数の性質を周期として見立てることで、「一定の間隔で繰り返される」状況を把握しやすくなります。基本的には実際に数を書き並べ、繰り返しのパターンを見いだす手順を踏むと分かりやすくなります。「計算式が思いつかないから解けない」というわけではなく、書き出すうちに規則性を見つけるという算数的思考を鍛えていきましょう。

2. 予習シリーズ5年生上巻 第1回【国語】~物語・小説~

心情変化と場面分けの重要性

物語文では、「きっかけ(原因)があって心情が変化し、その結果、行動や態度が変化する」という流れを捉えるのが基本となります。特に小5の段階では、読んだ後に「どこで、誰が、何をして、どんな気持ちになったのか」を簡単に整理できるようにしておくと、設問に答える際にもスムーズです。

本文中での場面の切り替わりは、時間・場所・登場人物の動きなどで把握します。小学生の場合、ドラマや漫画をイメージしながら、シーンが変化する感覚をそのまま文章に当てはめると分かりやすいでしょう。なお、文章をしっかり読まずに答えを探そうとすると、「どの行が根拠なのか」がすぐに分からずに戸惑いがちです。答え合わせでは解説に書いてある「何行目に○○だから正解」という理由だけに頼らず、「どうしてその箇所に注目できなかったのか」を振り返ることで、読解力が高まっていきます。

基本問題と発展問題

たとえば、友達の不登校が「自分のせいかもしれない」と思い悩む主人公の物語を読む場合、その悩みの原因やきっかけがどこに描かれているのかを探し、場面ごとに整理することがポイントになります。また、発展問題の文章では、主人公が周囲との関係性を気にして行動する姿が描かれることが多いです。実生活の経験や想像力と結びつけることで、心情変化の理解が深まります。分かりづらいと感じる場合は、読書量を増やし、登場人物の気持ちに寄り添う練習をするのがおすすめです。

知識分野:単語・文法

後半では知識分野として、「品詞分類表」や「名詞の種類」などが取り上げられています。受験校によっては文法・品詞があまり出題されない場合もありますが、集団テストでは問われることも多いので、テキストの問題を解きながら押さえていくと良いでしょう。特に名詞は「普通名詞と固有名詞の違い」のように、知っていないと解答に困る問題がよく出ます。あまりに細かい暗記に時間を割きすぎる必要はありませんが、志望校の出題傾向に合わせて最低限の用語は頭に入れておきましょう。

3. 予習シリーズ5年生上巻 第1回【理科】~季節と生物~

季節の移り変わりと生物の関係

この単元では、4年生の春・夏・秋・冬といった各季節の生物に関する学習を総まとめしていきます。基本的には暗記要素が多いのですが、単に「この時期にどの花が咲く」と覚えるだけではなく、「なぜその季節に咲くのか」「気温や日照時間がどう影響するのか」をイメージすることが理解を深めるカギです。

季節と植物

たとえば昼の長さと植物の開花を結びつけるポイントなど、覚えておくと観察・実験問題で活かせる知識が出てきます。昼の長さ(長日植物・短日植物)に注目する問題や、気温が上がる・下がることで植物がどう生長していくかなど、4季節の流れを押さえておくと様々な問題に応用できるでしょう.

季節と昆虫

昆虫が苦手な子でも、知識としては外せない内容です。カブトムシ・クワガタなどが見られる夏、秋のコオロギの鳴き声など、実生活で目にする機会があれば体験として覚えやすいですが、そうでない場合は図鑑や写真で理解を補うしかありません。特に重要なのは「卵・幼虫・さなぎ・成虫のどの段階で冬を越すか」という点で、成虫で冬を越すちょっと特殊な種類もあるので、一覧表で整理しておきましょう。

季節と動物

昆虫以外の動物も、体の大きさや体温を一定に保つ能力(高温動物・変温動物)によって、季節ごとの生活が変わります。渡り鳥や冬眠する動物など、「なぜ冬になるとこの動物は移動・冬眠をするのか」という理由付けまで理解しておくと、本番の入試問題にも強くなれます。特にカエル型・コウモリ型・クマ型といった冬眠の種類はよく出題されるため、理由を含めて覚えておいてください。

4. 予習シリーズ5年生上巻 第1回【社会】~魚はどこから~

日本の食文化と水産業

日本は四方を海に囲まれており、古くから魚をはじめとする海産物が食生活の中心となってきました。近年は肉の消費量が増えてきたとはいえ、依然として魚の消費が多い国のひとつです。ただし、国内の漁獲量は減少傾向にあり、輸入に頼る部分も大きくなっています。

魚がよく獲れる場所

8~9ページあたりでは、黒潮(日本海流)と親潮(千島海流)のぶつかる“潮目”や、東シナ海の大陸棚が好漁場として重要であることが示されています。親潮と黒潮がぶつかる海域では海底の栄養分が湧き上がってプランクトンが増え、それを食べに魚が集まるという仕組みです。日本の主な漁港(釧路・八戸・銚子・焼津・境)や、気仙沼・石巻といった有名な港を地図上で把握しておくのも重要なポイントになります.

漁業の種類と減少の理由

沖合漁業や遠洋漁業の衰退には、石油危機で燃料代が高騰したことや、各国が排他的経済水域(200海里)を設定して漁獲を制限したことが大きく影響しました。昔は日本船が海外の近海でも漁をしていましたが、資源保護の観点から他国の沿岸が“他人の庭”のように立ち入りづらくなってしまったわけです。その結果、日本近海の沿岸漁業や養殖漁業、または栽培漁業が注目されています.

養殖漁業と栽培漁業

魚をずっと飼育するのが「養殖漁業」、稚魚(ちぎょ)をある程度育てて海に放流し、大きく育ったところを漁獲するのが「栽培漁業」です。養殖は安定的に出荷できる反面、赤潮などの被害を受けやすいリスクもあります。一方、栽培漁業は放流後の餌代を大幅に抑えられますが、魚がどこに行くかを完全にはコントロールできません。こうしたメリット・デメリットを踏まえ、各地域で最適な方法が模索されています.

水産業の今

近年は、漁師の高齢化や消費者のニーズ多様化などで、水産業を取り巻く環境も変化しています。世界的に見ると中国の漁獲量が圧倒的に多く、日本は輸入に頼る部分が増えました。マグロなどの養殖技術が進歩し、生のサーモンが手軽に食べられるようになるなど、食卓の変化も大きく進んでいます。持続可能な漁業を実現するためには、水産資源を守るルールと、私たちの消費行動の見直しが欠かせません。

5. まとめ動画

この記事の内容は、下記の動画でもまとめて解説しています。 記事を読んだだけでは分かりにくい部分も、映像でご覧いただくことでより理解が深まるはずです。 ぜひ動画をご視聴のうえ、チャンネル登録もよろしくお願いいたします。

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