2026年11月4日
SUSUMU JUKU / 2024 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
早稲田大学高等学院中学部・2024年度 一般入試 理科
湿度の表、振り子の実験、金属の酸化、身近な生物を解説します。表に何の重さ・何回分の時間が書かれているのかを、式を立てる前に確認しましょう。
第1問|湿度・雨雪・川の働き
この大問で学ぶこと
表の対応と変化の方向
問1 湿度
64%
- 乾球28℃、湿球23℃なので差は5℃です。表1の乾球28℃の行と差5℃の列から64%を読みます。
問2 露点
オ:20℃
- 28℃の飽和水蒸気量27.2gに湿度0.64を掛けると、含む水蒸気は17.408gです。表2でほぼ同量となるのは20℃の17.3gで、選択肢20℃を選びます。
問3 10℃まで冷やした水滴
8g
- 10℃で気体のまま含める上限は9.4g。17.408−9.4=8.008gが水滴となり、整数へ丸めて8gです。
問4 雨雪判別図
カ:X雪、Yみぞれ、Z雨
- 同じ気温なら湿度が低いほど蒸発で冷やされ、雪がとけにくくなります。低温・低湿のXが雪、中間Yがみぞれ、高温・高湿のZが雨です。
問5 川の三作用
カ
- Pが侵食、Qが運搬、Rが堆積です。削る・運ぶ・積もらせるという動詞の意味から対応させます。
問6(1) 曲がった川岸
エ
- 内側Vは流れが遅く堆積して川原になり、外側Wは流れが速く侵食されて崖になります。
問6(2) 川底の断面
A・V側を浅く、B・W側を深く描く
- 川底は左右対称にせず、外側の侵食される側を深くします。下流から見た左右と図の左右を取り違えないよう、解答欄のA・Bを基準に描きます。
第2問|振り子
この大問で学ぶこと
比較する条件と、往復の時間
問1 重さの影響を比べる組
4と10
- 長さはどちらも120cmで、重さだけが300g・600gと異なります。他の長さの違う組では重さだけの効果を比べられません。
問2 60cmの10往復
15.6秒
- 60cmは15cmの4倍なので、時間は7.8秒の2倍です。15.6秒となります。長さと時間がそのまま比例するのではありません。
問3 測定3の1分間の往復
33.3往復
- 18秒で10往復なので、60÷18×10=33.333…往復。小数第2位を四捨五入して33.3往復です。
問4 周期1秒・2秒の長さ
1秒:ア(25cm)、2秒:サ(100cm)
- 周期を2倍にするには長さを4倍にします。表の値と照らし、約1秒の25cmと約2秒の100cmを選びます。
問5(1) 初めて左端でそろうとき
測定11が2往復した後
- 周期は測定3が1.8秒、測定11が2.7秒です。最初に両方が整数回往復するのは5.4秒で、測定3は3往復、11は2往復です。
問5(2) 左右に分かれる時刻
2.7秒後
- 2.7秒で測定11は1往復して左端、測定3は1.5往復して右端です。半往復の時刻を使って最初の一致を調べます。
問6 釘に掛かる振り子
15.4秒
- 左側は80cmで10往復18.0秒、右側は40cmで10往復12.7秒相当です。左右の半往復ずつを組み合わせるので、10往復は(18.0+12.7)÷2=15.35秒。
- 小数第2位を四捨五入して15.4秒です。長さ60cmの振り子として計算しないようにします。
問7 振れ角を小さくした速さ
イ:遅くなる
- 周期がほぼ同じでも、動く道のりと落下する高さが小さくなるので、中央での速さは小さくなります。周期と速さを同じものとして扱いません。
第3問|金属の酸化
この大問で学ぶこと
結び付いた酸素の分だけ重くなる
問1 鉄との性質の違いを調べる
イ、ウ
- 電流の流れ方と、磁石へのつき方を比べます。加熱前の鉄と同じ性質ではなくなったことを確かめる実験です。
問2(1) 銅3.0gの酸化後
3.75g
- グラフから銅2.0gが2.5gになるので、酸化後は銅の1.25倍です。3.0×1.25=3.75gです。
問2(2) 銅7.0gが結び付く酸素
1.75g
- 銅:酸素=4:1なので、7.0÷4=1.75gです。酸化後の全体8.75gと区別します。
問3 銅と酸素の重さの比
4:1
- 銅2.0gに酸素0.5gが加わって2.5gになっています。2.0:0.5=4:1です。
問4 マグネシウムのグラフ
原点と、酸化前1.8g・酸化後3.0gを通る直線
- 表は金属と酸素の重さを示すので、縦軸の酸化後は両方を足します。0.6gと0.4gなら1.0g。銅の直線より傾きの大きい比例の直線を描きます。
問5 マグネシウム4.5gの酸化後
7.5g
- マグネシウム:酸素=3:2、酸化後は5/3倍です。4.5×5/3=7.5gです。
問6 同じ酸素と結び付く金属の比
銅:マグネシウム=8:3
- 酸素を2にそろえると、銅8、マグネシウム3です。酸化物どうしの比ではありません。
問7 銅10.0gと混ぜたMg
3.6g
- 銅10.0gは酸化後12.5gになります。全体18.5gとの差6.0gが酸化マグネシウムです。
- Mgはその3/5なので、6.0×3/5=3.6gです。
問8 合計10.0gに含まれる銅
4.0g
- 全てMgとすると酸化後は10×5/3=50/3gです。Cu1gへ置き換えるごとに酸化後の重さが5/3−5/4=5/12g減ります。
- 実際の15gとの差5/3gを5/12で割り、銅4.0gと求めます。
問9 正しい説明
イ、エ
- 金属と酸素は一定の重さの比で結び付き、銅は加熱して酸化すると黒くなります。Mgの酸化物は黒ではなく白です。
第4問|雑木林と池の生物
この大問で学ぶこと
成体・幼虫・分類の対応
問1 大型のセミ
クマゼミ
- 特徴的な鳴き声と、西日本で多く見られる大型のセミを対応させます。
問2 幼虫と成虫
アリジゴク:ウスバカゲロウ、ボウフラ:カ
- 生活する場所や姿が違っても、同じ種の幼虫と成虫の組として覚えます。
問3 昆虫の呼吸の穴
気門
- 腹などにある小さな穴から空気を取り込み、気管を通して体へ送ります。えらや口からの呼吸と区別します。
問4 脚の作図
カブトムシ:胸から3対、ジョロウグモ:頭胸部から4対
- 昆虫の脚6本は胸につけ、頭や腹から生やしません。クモの8本は前側の頭胸部につけ、触肢と脚の本数を区別して細長い三角形で描きます。
問5 目の種類
1:複、2:単
- 大きな複眼が2つ、その間に小さな単眼が3つあります。漢字一字の指定なので複・単と書きます。
問6 翅の数
カブトムシ4枚、スズメバチ4枚
- カブトムシの硬い前翅も翅として数えます。見えている薄い後翅だけを2枚と数えないようにします。
問7 光合成できるプランクトン
5種類
- イカダモ・ハネケイソウ・ボルボックス・ミカヅキモ・ミドリムシです。ミドリムシも葉緑体を持つ点に注意します。
問8 スケッチの名前
(1) ツボワムシ、(2) イカダモ
- (1)は前方の繊毛と体を包む形、(2)は複数の細胞が横につながり両端に長い突起がある形を根拠にします。
解き直しの進め方
比較実験は変える条件を一つにし、振り子は半往復と1往復、酸化は金属・酸素・酸化後を区別します。作図は脚をつける位置や、川底の深い側を原問題に書いて確認します。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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