2026年10月30日
SUSUMU JUKU / 2024 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
浦和実業学園中学校・2024年度 第1回午前・4科型 国語
漢字・語句、二つの文章の比較、物語の心情という3大問の主要設問を解説します。選択肢の記号だけでなく、本文のどの内容と一致するかを確認してください。抜き出しは問題冊子の指定字数・指定範囲に合わせます。
第1問|漢字と慣用表現
この大問で学ぶこと
文の意味に合う表記・読み・語句を選ぶ
問一
往復・納める・明朗・全快・収支
- 行き帰りは往復。会費は納める、病気が完全によくなることは全快です。文中で何を表す語なのかを先に確かめます。
- 収入と支出の組み合わせは収支。快と開、納と収など、音だけで判断しやすい字を文脈で区別します。
問二
そそぐ・きしゅ・しょうぶん・びんじょう・やわらげる
- 旗手はきしゅ、性分はしょうぶん、便乗はびんじょうです。語全体で読んでから、送り仮名の部分まで確認します。
問三
ウ・イ・ア・エ・イ
- 出所が分からない話は根も葉もない、接戦では手に汗を握る、率直に話すのは腹を割るです。
- 羹に懲りて膾を吹くは、一度の失敗に懲りて必要以上に用心することです。空欄は吹くを選びます。最後は取りつく島もない。各空欄に入れると文意が通るか読み直します。
第2問|二つの文章の比較読解
この大問で学ぶこと
人間中心の見方への批判を共通点と相違点に分ける
問一
ウ
- Aの前は人間の活動による絶滅の増加、後ろは身近な樹木の伐採例です。話を具体例へ移す接続です。
- Bは抽象的な説明から玉川上水という具体例へ進み、Dは便利さから都市生活のマイナス面へ逆接で移ります。Aしかも・Bそこで・Dしかしの組を選びます。
問二
エ
- 筆者は、生き物の痛みを理解する立場から、破壊に抵抗すらできない命が失われることを嘆いています。
- 人間の生活を最優先して生き物を守ろうとする、という説明は逆です。人間だけを中心にしない視点が根拠です。
問三
i 知能/ii 命/iii 汚染段階
- 第2段落では、人とメダカの命を知能で比較すること自体を批判しています。知能の高低を命の価値に直結させる前提を抜き出します。
- もう一つはメダカの生息環境を見ない問題です。抜き出しは指定された第2段落と字数を守り、言い換えません。
問四・問五
イ/ウ(消費者)
- 道路整備予定地に希少な生物がいないことを、工事を正当化する理由にしてしまう点が批判されています。便利さ優先の発想と結び付けます。
- 都市は物資やエネルギーを取り入れ廃棄物を出す、という前後関係から、人間を消費者と捉えています。
問六〜問八
文字/知能がある/世界を人間
- 第4段落で知識を伝え共有する手段として述べる2字は文字です。記憶や本という関連語へ勝手に置き換えません。
- 文章2の二つの指定箇所は、人の能力を特権化する見方と、世界を人間の立場だけから見る見方を述べています。指定字数全体を見つけたうえで、最初の5字を答えます。
問九
エ(適当でない)
- 文章1は生物学・生態学の具体例から、文章2は言語研究と動物への見方から、人間中心の考え方を問い直します。
- エはその扱いを逆にして、文章1を言語学批判、文章2を生物学の立場とするため一致しません。共通の主張だけでなく、論じる入口を比べます。
第3問|物語の心情と会話
この大問で学ぶこと
実験の目的と人間関係を分けて読む
問一
Aウ(元の木阿弥)/Bア(苦もなく)
- 戦争での苦労が無駄になったという文脈では、元の状態に戻って成果が失われる元の木阿弥が合います。
- 無造作はここでは、特にためらったり苦労したりせず水中へ入る様子です。慣れないという意味とは逆です。
問二
答案例:水が入らない水泳服は作れないと返答されると、実験に協力してもらう話自体が進まなくなるため、依頼の目的をどう説明し納得してもらうか考えたから。
- 矢島先生の目的は、冬のプールでも練習できる服を作ることです。鬼内先生が技術的な難しさを話すので、単に性能を質問して終えるわけにはいきません。
- 目的が実現しなくなる恐れと、相手を説得する必要の二点を、60〜80字の理由説明にまとめます。掲載の答案例は進塾によるものです。
問三・問四
イ/ア
- 鬼内先生は、以前から矢島先生の指導を見に来ていたアヤ子について、矢島先生を意識していたのではないかと考えるようになります。
- 比喩で流入を稲妻にたとえるのは、水が素早く入った様子です。量や冷たさの強調と区別します。
問五
ア(適当でない)
- 失敗した服をアヤ子に見せたくないのは、手間をかけてくれた相手を落胆させたくない思いやりとして読めます。
- 実験がうまくいかなかった失望感・敗北感・無力感とは異なり、相手に悪いことをしたと責める罪悪感までは、この場面の根拠から読み取れません。選択肢アを除きます。
問六(i)
Aタ・Bオ・Cキ・Dソ・Eチ・Fケ
- 会話文は印象で選ばず、その発言が指す行動や視線を本文に戻して確かめます。
- アヤ子への思い、結婚後も見に来る行動、二人の先生の距離感を、それぞれの発言が示す根拠に対応させます。
問六(ii)
イ
- 実験は失敗しても、作ってくれたアヤ子をがっかりさせたくないという心遣いが理由です。
- 水泳服の完成への意欲が強くなるから、二人の仲が悪くなるから、といった説明は本文のこの場面の焦点から外れます。
解き直しの進め方
説明文では二つの文章の主張と具体例を表に分け、物語では出来事・言動・心情を順につなげます。記述は根拠になる要素をそろえてから字数内にまとめ、本文にない理由を足していないか確かめましょう。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
志望校の過去問を、次の学習計画へ
点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。
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