2026年10月30日
SUSUMU JUKU / 2025 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
浦和明の星女子中学校・2025年度 第1回 国語
説明文・物語文の主要設問について、本文のどの部分を根拠に答えるかを解説します。抜き出しは問題冊子の指定範囲・字数に従い、選択肢は一致する部分だけでなく言い過ぎや逆転も確かめましょう。
このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。
第1問|物語が人に与える影響
この大問で学ぶこと
社会の仕組みと内面の思い込みを対比する
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
問1・問2
aひそんで・b入植/ア(適切でない)
- 潜んではひそんでと読み、入植は移住してその土地で生活・開拓することです。
- シンデレラ・コンプレックスは、女性が自ら解決する可能性を抑え、誰かに救ってもらうことを待つ内的な傾向です。女性の能力が高いから自分のことと無関係に受け取るというアは説明になりません。
問3・問4
Bウ・Cイ・Dウ
- Aは困難を受け身でなく能動的に解決することを表します。自ら行動する内側と、制度を変える外側を対比して読んでいきます。
- 社会改革だけでなく内面も変える必要があるという追加のBはさらに。Cは外側と内側の逆接でしかし、Dは言い換えのつまりです。
問5〜問7
ウ/認識/エ(適切でない)
- 他者に助けられる主人公像は、時代を超えて人の内面に影響を与えると筆者は述べます。名付けることで現象を認識し、内面を見直せるという説明です。
- 新しい物語も万能ではありません。「すべての女性に希望や生きる力を与える」と一律に述べるエは、個人による違いや副作用への留意を落としています。
問8・問9
ア・エ/ウ・オ
- 物語から受けた偏りが人生の選択に影響し、本人が気付かず選択を制限することが問題です。仕事の貢献を収入だけで判断するア、無自覚な考え方の偏りを自覚するエが対応します。
- 男性優位の状況に対抗する作品も出ていること、物語から受けた考えを客観的に認識する必要があることを、本文と照合します。
問10
(1)フェミニズム/(2)この状況
- 外側の制度改革と内側の意識改革を、どちらか一方だけが不要という対立にしません。女性だからという理由で選ばれる制度も、現状を変えるための一つの手段として論じます。
- 抜き出しは該当する一文全体を確かめたうえで、指定の最初の5字を答えます。資料の数値を筆者の発言そのものと混同しません。
問10(3)
A無意識・Bしてもらえる・Cシンデレラ・D内発的意志
- 資料の制度は外側への働きかけです。一方、筆者は内面の認識と、自分から動く意思も必要だと述べています。
- 物語の多様性は選択肢を広げますが、いつの間にか特定の生き方へ導かれる可能性もある、という両面を押さえます。
第2問|病院でのチェスと対話
この大問で学ぶこと
対等な勝負が持つ意味を心情の変化から読む
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
問1〜問3
きんもつ・ほっさ/エ/イ
- 禁物はきんもつ、発作はほっさです。ルイの発言が治療や病気のことを子どもなりに考えた内容へ変わり、主人公はその変化に驚きます。
- ルイへの問いかけは、自分が大人びて見られたいからではなく、病気と向き合う本人同士の思いを伝え合う入口になります。
問4〜問6
I感心・II複雑な/ア/人の思いつかないようなこと
- 輝の棋力や考え方に驚き、うれしさと、年長の自分が圧倒される複雑さが同居します。
- ダイゴミは醍醐味。変なことは、単なる変人らしさではなく、ほかの人が思い付かないような発想をすることを指します。
問7・問8
以心伝心/五分五分
- 言葉がなくても相手の心情を分かち合う状態が以心伝心です。父親との対局は手加減した慰めではなく、互いに勝機がある五分五分の勝負です。
- 対等だからこそ、お互いの気持ちが伝わり、その時間が大切になります。
問9・問10
イ/イ(適切でない)
- 注射で動けない時間を利用して、輝と自分が互いに成長できる勝負を増やそうとしています。
- ゲノムは遺伝情報全体を指す言葉です。小学生が使ってはいけない言葉だというイは、本文のルイの知識を示す扱いと一致しません。
問11・問12
エ/X体・Yチェス
- 退院までの見通しを告げられた主人公の辛さと、それを受け止めつつ支える父の姿を分けて読みます。
- 体が強くなるかは自分だけで決められませんが、チェスは学び練習することで取り組めます。対比が、病気に押し流されない主体性を示します。
問13
(2)駒は生き返らない/(3)その分/(4)受験
- チェスでは失った駒は原則として戻らず、一手の選択が重いという説明が、命への意識と結び付いています。
- これはチェスのすべてのルールを病気へ単純に置き換える話ではありません。対等な勝負を通じ自分と向き合う姿勢を読むことが大切です。
解き直しの進め方
説明文は対比される概念を整理し、物語は出来事・言動・心情の変化をつなげます。正解の記号を覚えるのではなく、誤答のどの部分が本文と違うかまで説明してください。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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