2026年10月30日
SUSUMU JUKU / 2025 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
豊島岡女子学園中学校・2025年度 第1回 国語
全2大問の主要設問を、本文の対比・接続関係・人物の言動から解説します。記述は進塾による構成例です。必要な要素を確認してから、問題冊子の字数や文末の指定に合わせて自分の答案を作りましょう。
このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。
第1問|生物と回転運動
この大問で学ぶこと
仮説を覆す発見と筆者の思い込みを読む
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
問1・問2|ラートと空欄
問1 エ/問2 ②オ・③イ
- 筆者は大きな輪の中に入り、自分の体を回転させています。輪の上を走る動きや、体の周りで輪を回す動きとは違います。
- 食べる側の捕食者と、食べられる側の獲物を対にし、運動能力が生存に関わる文脈へ入れます。
問3|逆接の役割
ア
- 回転運動は効率がよい。それなのに野生動物では利用がほとんど見つからない、という対比です。
- 人間の技術が生物を手本にしてきたという一般論と、回転では逆に人間が先に使ったという例外をつなぎます。
問4・問5|世界トライアスロンと期待
問4 ウ/問5 エ
- 陸・海・空のすべてで動ける鳥がいることから、トライアスロンという比喩を読めます。
- 高い身体能力の鳥なら、ほかの動物では見つからない回転を飛翔で利用しているのでは、という筆者の期待です。
問6・問7|回転の欠点と文の位置
問6 ア/問7 オ
- 体が連続して回転すると視界が安定せず、獲物や捕食者を見つけにくくなります。速さの追求そのものが中心の理由ではありません。
- 道具を回したことと身体を回すことの対比は、人間の回転利用を述べた直後の文脈へ置きます。前後の指示と論点のつながりを確認します。
問8|言葉に縛られるとは
構成例:身体を動かすことだけを回転と考えたため、動物ばかり探し、植物の回転を見落としていたということ。
- 「回転」を身体運動と決め付けたことが原因、植物の種子の回転を見逃したことが結果です。
- カエデなどの種子は、回転で落下時間を延ばし遠くへ運ばれます。効率が悪いという先入観だけで終わらず、探索対象の偏りまで70字以内で説明します。
問9・問10|心構えと語彙
問9 イ|先入観/問10(1)自生(2)オ(3)こころえ
- 見慣れた言葉や自分の専門から対象を限定してしまった反省なので「先入観」が合います。
- 植物が自然に生える自生と、賛成する賛成を区別。散布と同じ散は解散に使います。
第2問|息が見える夏実の進路
この大問で学ぶこと
見えることを才能・選択・自立につなげて読む
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
問1|出来事の順序
ウ|C→A→D→E→B
- 高校1年の全国3位のあと、2年の冬に息が見えるようになり、3年で退部します。
- 退部後に父と進路を話し、美術予備校へ通います。本文で語られた順番と、出来事が起きた順番を分けます。
問2・問3|息と安心の理由
問2 エ/問3 オ
- 息は他人のものだけでなく自分のものも見え、強い感情や緊張と結び付いて描かれます。
- 美術への変更に迷ったからではなく、変化を祖母が肯定してくれたことに安心します。陸上を嫌いになった、という説明を付け足しません。
問4〜問6|対話の読み取り
問4 ア/問5 イ/問6 ア
- 大会が中止になっても、仲間と工夫し練習した経験に価値を感じています。
- 父は進路変更の理由を受け止め、答え方を考えて間を置きます。夏実も、一年後の受験を真剣に考えていることを姿勢で伝えています。
問8|ズルではないかという問い
構成例:描く像を想像するほかない学生たちと違い、自分だけに見えている息の色や形を手掛かりに描いているから。
- 見えるものをそのまま写す自分と、想像して像を作る他の学生を対照させます。
- 単に絵が得意だからではありません。「自分だけに見えるものを使う」という公平さへの迷いを、70字以内でまとめます。
問9|画家に見えた世界
ウ
- 名画に描かれた世界を、画家たちも想像だけでなく実際にそのように見ていたのでは、と父は考えています。
- 誰にでも見えない本質を特別な才能で作る、という一般論へ変えず、「見えていた」という本文の言い方に合わせます。
解き直しの進め方
選択肢は正解の記号を覚えず、本文に合う要素と合わない要素に線を引きます。記述は主語・理由・対比を先に整理し、最後に字数と文末を確かめます。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
志望校の過去問を、次の学習計画へ
点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。
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