2026年10月28日
SUSUMU JUKU / 2026 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
巣鴨中学校・2026年度 第Ⅰ期 社会
2026年度第Ⅰ期の社会を、自給率、花と歴史、参議院の三つに分けて解説します。資料の年と指標の定義を確かめ、歴史では前後関係、公民では制度の根拠まで読み解きます。
第1問|日本の自給率と貿易
この大問で学ぶこと
分母と輸入のつながりを読む
食料・飼料・木材・資源を比較します。国内で作られる製品でも、原料を輸入している場合があるため、自給率の定義を確かめることが出発点です。
解くときの着眼点:資料の年と、自給率に含める範囲を明示する。
問1|小麦の自給率と輸入国
エ(い・B)
- 2023年17%のいが小麦です。
- 輸入国の図Bはアメリカ・カナダ・オーストラリアなどが塗られており、小麦の輸入先と対応します。Aの魚介類とは国の分布が異なります。
間違えやすい点:表は重量、地図は輸入額の上位国という違いに注意する。
問2|鶏卵と飼料
ウ(あ正・い誤・う正)
- 卵そのものの自給率は高くても、飼料を考慮すると2023年は13%です。
- 飼料を海外に依存しており、輸入が減って飼料費が上がれば卵の価格にも影響します。
間違えやすい点:国内の鶏が産むことと、飼料まで国内で賄うことを区別する。
問3|フードマイレージ
ア
- 輸送量×輸送距離で表すので、輸入への依存が大きければ一般に大きくなりやすく、アは逆です。
- 地産地消は距離を短くし、コールドチェーンは遠距離輸送を可能にします。
間違えやすい点:この指標だけで生産を含む環境負荷全体を決めない。
問4|輸入と水
ア(すべて正)
- 大規模生産による価格、国内農業の担い手不足、牛肉の輸入自由化とBSE時の停止は、それぞれ本文の説明に合います。
- 生産に必要な水を輸入品に換算する考え方がバーチャルウォーターです。
間違えやすい点:食料の水分そのものを輸入する量、という意味にしない。
問5|木材のグラフ
ウ
- 輸入量のピークは約90000千m³、2023年は約45000千m³で、およそ半分です。
- 4分の1とするウが誤り。国内生産・燃料材・自給率の系列を区別して読みます。
間違えやすい点:左の体積の軸と右の%の軸を混ぜない。
問6|動植物由来の燃料
バイオマス
- 木材などの生物由来の資源を表す語です。
- 解答欄のカタカナ5字という条件に合わせて「バイオマス」と書きます。
間違えやすい点:後ろに燃料まで書き足さない。
問7|木材の輸入相手
エ
- カナダ・アメリカ・スウェーデン・フィンランド・ロシアの組合せが木材です。
- チリが上位の銅鉱、東南アジアなどのえび、オーストラリアが上位の石炭と比較します。
間違えやすい点:一国だけで決めず、上位国の組合せを使う。
問8|マングローブと養殖
イ(えび)
- 熱帯の沿岸でマングローブ林を転換した養殖池という説明は、えびの生産と関わります。
- 輸入品の種類だけでなく、生産地の環境との関係を整理します。
間違えやすい点:すべてのえび養殖で同じ転換が行われると一般化しない。
問9|電子機器の資源回収
都市
- 使われなくなった電子機器に蓄積された金属資源を、都市鉱山と呼びます。
- 天然の鉱山からの採掘と、製品からの回収・再資源化を区別します。
間違えやすい点:レアメタルを都市で新しく生産するという意味にしない。
問10|セメントの原料
カ(石灰石・100%)
- サンゴなどに由来する石灰石はセメントの主要な原料です。
- 日本でも豊富に採れ、設問の選択肢では自給率約100%を選びます。
間違えやすい点:地下資源はすべて輸入依存が高い、と思い込まない。
第2問|花を入口にたどる歴史
この大問で学ぶこと
文化と政治の時代をそろえる
県花や紋、染料の話題から、古代の交流・文学・武家の法・近代政治を確認します。グラフの変化は同時期の国際情勢へつなぎます。
解くときの着眼点:人物・作品・法令の時代を混同せず説明する。
問1|邪馬台国のころ
イ
- 弥生時代には大陸から青銅器・鉄器が伝わり、国内でも作られるようになりました。
- 土偶と埴輪の違い、須恵器が広まる時期、富本銭の時期を比べます。
間違えやすい点:古代の出来事をすべて同じ世紀にまとめない。
問2|奈良時代の交流
ア
- 唐へ留学した阿倍仲麻呂と、来日した鑑真の組合せが奈良時代です。
- 白村江の戦い・遣隋使は飛鳥、宗氏を通じた朝鮮との貿易は中世として分けます。
間違えやすい点:中国王朝名だけでなく人物と年代を対応させる。
問3・問4|平安の文学と人物
問3:イ(伊勢物語)/問4:菅原道真
- 在原業平をモデルとするとされる歌物語は伊勢物語です。
- 大宰府への左遷、梅の歌、天神という手掛かりは菅原道真に対応します。
間違えやすい点:物語名と作者・モデルを同じ意味で扱わない。
問5|鎌倉時代の法律
エ
- 裁判の基準となる御成敗式目は1232年に定められました。
- 建武式目は室町、分国法は戦国、武家諸法度は江戸へ配置します。
間違えやすい点:武士の法という共通点だけで選ばない。
問6|参勤交代の影響
ウ
- 大名の負担、街道・宿場や江戸経済の発展につながりました。
- 各藩の政治がすべて幕府によって決められたというウは、藩による領地支配と合いません。
間違えやすい点:幕府の統制と、藩の政治の存在を両立させて理解する。
問7|近代内閣の年代順
2番目:ウ/4番目:イ
- 八幡製鉄所操業1901年→関税自主権回復1911年→原敬内閣1918年→普通選挙法1925年です。
- 産業・外交・政党政治・選挙制度の四つを年表に並べます。
間違えやすい点:条約改正の領事裁判権撤廃と関税自主権回復を取り違えない。
問8|藍の生産が一時増えた理由
進塾の記述例:第一次世界大戦でドイツからの人造藍の輸入が減り、国産の需要が増えたから。
- 1910年代半ばという時期を第一次世界大戦と結びつけます。
- 輸入グラフの減少と国内収穫の増加を、輸入品を国産で補った関係で四十字以内にまとめます。
間違えやすい点:国内の生産技術が急に失われたなど、逆向きの説明にしない。
問9|東京都の出来事
ア
- 小笠原諸島は1968年、佐藤栄作内閣の時に返還されました。
- 1970年万博は大阪、第五福竜丸の被ばくはアメリカの水爆実験、魚市場は日本橋→築地→豊洲の順と直します。
間違えやすい点:二つの地名が入れ替わった誤文を見逃さない。
問10|1945年の戦場
沖縄
- 1945年3月以降の上陸・戦闘と、知覧基地からの特別攻撃隊という手掛かりから沖縄を答えます。
- 時期と地理的位置を、太平洋戦争末期の流れへ置きます。
間違えやすい点:基地の所在地である鹿児島を答えない。
第3問|参議院と選挙
この大問で学ぶこと
制度の根拠と二院の役割を読む
議場・会議録から議院を特定し、投票制度の回数を数え、改革案が憲法事項かどうかを考えます。条文で定めることと法律で定めることを分けます。
解くときの着眼点:事例の固有名を知らなくても、制度の特徴から特定する。
問1|参議院の組合せ
エ(B・Y)
- 説明にある天皇の席・議長席・速記者席の配置が写真Bです。
- 内閣不信任決議は衆議院、緊急集会は参議院なので、会議録Yを選びます。
間違えやすい点:写真の雰囲気でなく、説明された座席配置を使う。
問2|期日前投票
あ:期日前/い:8/う:4
- 2004年から2025年までの参院選は2004・07・10・13・16・19・22・25の8回です。
- 2016年の有権者は人口の約83.3%、約1億人強と見積もると、2600万人は約4分の1です。
間違えやすい点:18歳への引下げ年と、期日前投票の導入年を混同しない。
問3|改革が求められる理由
進塾の記述例:衆議院と役割が重なり、独自性が乏しいから。
- 案は参議院に政策評価・職能代表・地域代表という独自の役割を与えようとしています。
- 現在の課題を裏返して、衆議院との役割の重複を二十五字以内で説明します。
間違えやすい点:各改革案を長く列挙するのでなく、共通する課題を書く。
問4|憲法改正の要否
ア(Aのみ)
- 総理大臣の指名は憲法で両院によることを定めているため、参議院で行わないAは憲法改正が必要です。
- 選挙区などの具体的な仕組みは法律で定めるため、Bの実施に必ず憲法改正が必要とはいえません。
間違えやすい点:改革の賛否と、その根拠となる法の種類を分ける。
解き直しの進め方
正誤問題は、誤りの一語を正しく直して復習します。資料の数値を使う問題では分母・単位・対象年を書き、記述では出来事から結果へ一文でつなげましょう。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。
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