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巣鴨中学校 2026年度 第Ⅰ期 理科入試解説|大問別の考え方と解き直し

2026年10月28日

SUSUMU JUKU / 2026 EXAM REVIEW

答えの先に、解ける理由を。

巣鴨中学校・2026年度 第Ⅰ期 理科

2026年度第Ⅰ期の理科4大問を、動物、電気回路、夏至、中和と希釈に分けて解説します。原問題の条件から進塾が独立に解き、図の向き・表の数値・計算の仮定を確認しています。

このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。

第1問|動物の分類とくらし

この大問で学ぶこと

分類の基準を一つずつ変える

同じ動物も、背骨・体温・受精・卵という基準で違う分け方になります。知識を一覧にして、選択肢に合う境界を考えます。

解き直しの到達点特徴と仲間の名前を対応させ、理由まで説明する。

解くときの着眼点:特徴と仲間の名前を対応させ、理由まで説明する。

問1・問2|背骨の有無

問1:せきつい動物/問2:ウ・エ

  1. 背骨を持つ動物がせきつい動物です。
  2. サワガニは節足動物、サザエは軟体動物で、背骨がありません。クジラ・ヘビ・スズメは背骨を持ちます。

間違えやすい点:水中の動物をすべて魚類にしない。

問3|分類の境界

(1)ウ/(2)イ

  1. A~Cの魚類・両生類・は虫類は変温、D・Eの鳥類・ほ乳類は恒温なので境界はウです。
  2. 一般的な受精の場所ではA・Bが体外、C~Eが体内となるため境界はイです。

間違えやすい点:体温の基準と受精の基準を同じ境界にしない。

問4|殻のある卵

C・D

  1. は虫類と鳥類の卵は殻を持ち、陸上での発生に適しています。
  2. 魚類・両生類の卵とは、水分を失いにくい仕組みが異なります。

間違えやすい点:図に示された動物の仲間について答える。

問5|アユ

(1)①ア・②エ・③カ/(2)なわばり

  1. 川で生まれ、海で育ち、川へ戻るという移動は回遊です。
  2. えさを確保するため他個体を追い払って占有する空間がなわばりです。移動と行動の目的を分けます。

間違えやすい点:渡りと回遊、なわばりと群れを区別する。

問6|カエルの呼吸

(1)えら/(2)肺

  1. 幼生ではえらと皮膚、成体では肺と皮膚を使います。
  2. 変態によって呼吸器官が変わっても、皮膚呼吸は共通します。

間違えやすい点:成体が肺だけで呼吸するとしない。

問7|生物の仕組みの利用

ウ(①c・②b・③a・④d)

  1. 面ファスナーはゴボウの実の引っ掛かり、付着を防ぐふたはハスの葉のはっ水性です。
  2. 新幹線の先頭はカワセミのくちばし、注射針は蚊の口と、形や働きを対応させます。

間違えやすい点:生物名だけでなく、まねた性質を説明する。

問8|野生復帰

イ(コウノトリ)

  1. 国内で野生個体がいなくなった後、飼育・繁殖と放鳥によって野生復帰を進めた事例です。
  2. 保護されている鳥であればどれでもよい、という選び方は避けます。

間違えやすい点:絶滅のおそれと、国内野生絶滅後の復帰を区別する。

問9(1)~(3)|クマと冬眠

(1)エ/(2)ヒグマ/(3)ア・オ

  1. ツキノワグマは本州・四国、ヒグマは北海道に分布します。
  2. 冬眠する選択肢はシマリスとアブラコウモリです。食べ物が減る季節の過ごし方として整理します。

間違えやすい点:北海道のクマをツキノワグマとしない。

問9(4)|体の大きさと熱

①イ・②エ・③オ

  1. 相似な体を大きくすると、体積は長さの3乗、表面積は2乗で増えます。
  2. 体積に対する表面積が小さくなり、熱を逃がしにくく、体温を保ちやすくなります。

間違えやすい点:表面積そのものが小さくなる、とは書かない。

第2問|ダイオードと回転スイッチ

この大問で学ぶこと

通れる道だけで回路を書き直す

電池の正極と接点を決め、ダイオードを逆向きには通れないものとして追跡します。接続されていない枝を除くと、直列・並列の基本回路が現れます。

解き直しの到達点点灯するかと、流れる電流の大きさを分けて考える。

解くときの着眼点:点灯するかと、流れる電流の大きさを分けて考える。

問1・問2|電池の向き

問1:イ/問2:イ

  1. 図2のダイオードは左から右上へ電流を通します。その向きに回るよう、電池の正極を下にします。
  2. さらに明るくするには同じ向きの電池2個を直列にし、電圧を2倍にするイです。

間違えやすい点:並列2個では、同じ強さの電池1個より電圧は増えない。

問3・問4|二つの枝

問3:ウ/問4:ア(1倍)

  1. 図3では上の正極から左右どちらのダイオードにも順方向に流れます。
  2. Q・Rは電池に並列につながり、Qにかかる電圧は基準のPと同じなので電流も1倍です。

間違えやすい点:枝が二つあるから各電流が半分になる、としない。

問5・問6|図5の点灯

問5:A・C・E/問6:カ(1/3倍)

  1. スイッチの接点につながるのはAとE。正極→A→右上のダイオード→C→右下のダイオード→E→負極の道が成立します。
  2. 左側の下のダイオードは帰り道を遮るためGには流れません。A・C・Eの直列3個で、Cの電流は基準の1/3です。

間違えやすい点:内側のB・D・F・Hは接点につながっていない。

問7|図6で最も明るい豆電球

D・F

  1. 図6では右側のB・Dが正極、左側のF・Hが負極へつながります。下の二つのダイオードを通ると、Dの1個の枝とB・Cの直列2個の枝が並列になります。
  2. 負極側はFの1個とG・Hの直列2個が並列。対称な二組が直列となるため、1個の枝のD・Fが最も明るくなります。

間違えやすい点:A・Eの端はスイッチから切れているため電流が流れない。

問8|Gの電流

キ(1/4倍)

  1. 豆電球1個の抵抗を1とすると、1個と直列2個の並列抵抗は2/3です。
  2. その二組が直列で全体4/3、全電流は基準の3/4。各組で直列2個の枝には全電流の1/3が流れるので、Gは3/4×1/3=1/4倍です。

間違えやすい点:D・Fの電流1/2倍と、Gの電流1/4倍を区別する。

第3問|夏至の瞬間と太陽の動き

この大問で学ぶこと

時刻の一致と天頂を区別する

夏至の瞬間、日の出、南中は別の概念です。緯度は高度、経度差は時刻差を決めると整理し、資料から分かることを確かめます。

解き直しの到達点数値が偶然近いことを、同じ現象だと考えない。

解くときの着眼点:数値が偶然近いことを、同じ現象だと考えない。

問1・問2|地球の動きと夏至

問1:(1)自転・(2)公転/問2:ア・イ・ウ

  1. 一日の見かけの動きは自転、季節で見える星座が変わるのは公転に対応します。
  2. 東京の夏至は南中高度・昼の長さ・日の出の北寄りの度合いが最大ですが、最も早い日の出の日とは一致しません。

間違えやすい点:夏至と日の出最早を同じ日と暗記しない。

問3|昼の長さの比

イ(2/3)

  1. 東京では夏至の昼は約14時間半、冬至は約9時間半~10時間です。
  2. 約9.7÷14.6≒0.66なので、選択肢で最も近い2/3を選びます。

間違えやすい点:昼の長さが半分になると考えない。

問4|夏至の南中高度

77.7度

  1. 南中高度は90−緯度+地軸の傾きです。
  2. 90−35.7+23.4=77.7度で、90度にはなりません。したがって東京の真上という記事の表現は適切ではありません。

間違えやすい点:南中することと、頭の真上に来ることは違う。

問5|経度による時刻差

11時41分

  1. 東京は標準子午線より139.7−135=4.7度東です。
  2. 1度につき4分早く、4.7×4=18.8分。12時から引いた11時41.2分を分の整数に丸めます。

間違えやすい点:これは設問の仮定での計算。表の実際の南中時刻とは条件が異なる。

問6|夏至が早まる年

4年に一度

  1. 表では2016・2020・2024年に、前年より夏至の日時が早くなっています。
  2. その間隔が4年であることを読み取ります。

間違えやすい点:時刻だけでなく月日も合わせて比較する。

問7|48秒の差を距離へ

18km

  1. 東京の南中は11時42分48秒なので、地点Xは48秒早く南中し、東京より東にあります。
  2. 32600×48÷(24×60×60)=約18.11km。整数に丸めて18kmです。

間違えやすい点:1日を1440分で計算するなら、48秒も分へ直す。

問8|季節と仮説の計算

(1)ア/(2)イ(2%)

  1. 東京の夏は北半球の地軸が太陽側へ向く時期です。
  2. 問(2)は健児君の仮説に従う計算で、遠近の比を186:179とすると、中心のずれ/半径=(186−179)÷(186+179)=約1.92%です。

間違えやすい点:この円のモデルと日数比の仮定を、実際の公転軌道の厳密な説明としない。

第4問|中和と繰り返す希釈

この大問で学ぶこと

残る固体と残る液を追う

中和前後では蒸発後の固体の増え方が変わります。洗浄の問題は、毎回残る水溶液の体積を基準に、濃度を掛け算で追います。

解き直しの到達点一度に洗う場合と分けて洗う場合を同じ式にしない。

解くときの着眼点:一度に洗う場合と分けて洗う場合を同じ式にしない。

問1・問2|水溶液の性質と濃さ

問1:①エ・②ア/問2:イ(0.4%)

  1. 水酸化ナトリウム水溶液は色もにおいもなく、塩酸はBTBを黄色にします。
  2. 水溶液40cm³の重さは40gなので、0.16÷40×100=0.4%です。

間違えやすい点:水の重さを40gとして、さらに0.16g足す条件ではない。

問3|中和する塩酸量

X:36.0cm³/Y:3.6cm³

  1. 水酸化ナトリウム10cm³には固体0.04gがあり、中和前の残留固体は塩酸10cm³ごとに0.005g増えます。
  2. 完全に中和すると0.058gになるので、(0.058−0.04)÷0.005×10=36cm³。pH12の液はpH13の10分の1の濃さなので3.6cm³です。

間違えやすい点:中和点を測定された40cm³そのものとしない。

問4|100cm³の水で一度洗う

(1)1/11倍/(2)ウ(3と4の間)

  1. 残っていた10cm³へ水100cm³を加えるので、全体は110cm³です。
  2. 濃度は10÷110=1/11倍。10倍より少し大きい希釈なので、pH2から3より少し大きい値になります。

間違えやすい点:水100cm³だけを希釈後の全体量にしない。

問5|10cm³ずつ洗う

(1)1/8倍/(2)10回

  1. 毎回、ガーゼに残る10cm³を新しい水10cm³と混ぜるため、濃度は半分になります。
  2. 3回なら(1/2)³=1/8。pH2から5より大きくするには1000倍を超える希釈が必要で、2⁹=512、2¹⁰=1024より初めて10回です。

間違えやすい点:混ぜた後に絞っても、残液の濃度そのものは変わらない。

解き直しの進め方

図を見た印象で答えず、分類の基準、通れる電流の道、時刻と高度の違い、希釈後の全体量を書き出します。解説を閉じて、その書き出しから答えを再現できるようにしましょう。

段階取り組むこと確認すること
1|原因を分ける間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分けるどこで手が止まったかを言葉にする
2|解説を閉じる自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか
3|時間を空ける日を改め、類題と合わせて再挑戦する条件が変わっても使える考え方になったか

志望校の過去問を、次の学習計画へ

点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。

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