2026年10月28日
SUSUMU JUKU / 2026 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
淑徳与野中学校・2026年度 第1回 理科
2026年度第1回の理科4大問を、基礎小問、中和、食物網、てことばねに分けて解説します。グラフは軸の意味から確認し、濃度・世代・自然長の取り違えを防ぎます。
第1問|溶解度・消化・環境・熱膨張
この大問で学ぶこと
基準となる量を取り違えない
水100gと水溶液全体、農薬などの名称、ものさし自身の膨張を区別する大問です。計算の前に何が変わり、何が一定かを決めます。
解くときの着眼点:数量の基準と、答えの丸め方を明記する。
問1|冷却で出る結晶
50g
- 80℃では水100gにホウ酸23.5gが溶けるため、水溶液330g中の水は330×100÷123.5gです。
- 20℃では水100g当たり4.8g残るので、結晶は330÷123.5×(23.5−4.8)=約49.97g。四捨五入で50gです。
間違えやすい点:水溶液330gを水330gとして計算しない。
問2|消化酵素
ア・エ
- 消化酵素には決まった物質に作用する性質があり、脂肪を分解するのはリパーゼです。
- ペプシンは酸性の胃液中で働き、アミラーゼはでんぷんを分解するので、イ・ウを除きます。
間違えやすい点:酵素名・分解するもの・働く条件を一組にする。
問3(1)|白と黒の使い方
⑤(反射・吸収・白)
- 白い外側は光を反射し、黒い内側は地面などから入る光を吸収します。
- 百葉箱の外側が白いのは日射を反射し、温度への影響を小さくするためです。
間違えやすい点:色による光の扱いと、風通しの役割を混同しない。
問3(2)|環境に関わる気体
D:フロンガス/E:ゲップ(おなら)
- オゾン層の破壊と温室効果の両方に関わる物質としてフロンガスを答えます。
- 牛では消化過程で発生するメタンがゲップなどとして出ます。名称と発生源を分けて整理します。
間違えやすい点:オゾン層破壊と温暖化を同じ仕組みだと説明しない。
問4|膨張するものさし
100.054cm
- 30℃の銅の100cm目盛りの実際の長さは100×(1+0.00003×30)=100.09cmです。
- 鉄の0℃の長さをLとするとL×(1+0.000012×30)=100.09。L=約100.05398cmから100.054cmです。
間違えやすい点:ものさしは膨張しないと仮定せず、銅と鉄の両方を計算する。
第2問|中和のグラフ
この大問で学ぶこと
傾きではなく濃さの意味を読む
横軸が塩酸、縦軸が水酸化ナトリウム水溶液です。同じ塩酸を中和するのに多く必要な水溶液ほど薄いことに注意します。
解くときの着眼点:必要な塩酸量を共通のものさしにして混合液を計算する。
問1|アルカリ性の確認
イ・ウ・オ
- フェノールフタレインは赤色、緑のBTBは青色、赤色リトマス紙は青色へ変化します。
- 青色リトマス紙は変化しないため、それだけでアルカリ性だとは確認できません。
間違えやすい点:変化しないことと、性質を判定できることを分ける。
問2|最も濃い水溶液
C
- 塩酸10cm³を中和するのに、Aは30cm³、Bは10cm³、Cは4cm³必要です。
- 最も少ない量で中和できるCが最も濃く、濃さの比A:B:C=1:3:7.5です。
間違えやすい点:線の傾きが大きいAを最も濃いとしない。
問3|蒸発後の物質
A:ア/B:ウ/C:ウ
- 塩酸5cm³にはA15cm³、B5cm³、C2cm³でちょうど中和します。
- 各10cm³を使うとAでは塩酸が余りますが蒸発時に塩化水素は残らず塩化ナトリウムのみ。B・Cでは水酸化ナトリウムが余り、二つの固体が残ります。
間違えやすい点:液性が酸性なら何も残らない、とは考えない。
問4①②|中和する体積
a:45cm³/b:10cm³
- Aは塩酸の3倍必要なので15×3=45cm³です。
- A18cm³は塩酸6cm³分。31−6=25cm³の塩酸を中和するCは25×0.4=10cm³となります。
間違えやすい点:混ぜた二液の体積ではなく、中和できる量を足す。
問4③|水溶液を作る量
c:80cm³/d:45g
- Aは3gを全体100cm³にした液。Bはその3倍濃いので100cm³当たり9gとなり、7.2÷9×100=80cm³です。
- CはAの7.5倍濃いので200cm³には3×7.5×2=45g必要です。
間違えやすい点:水100cm³に加える条件ではなく、全体を100cm³にする条件。
第3問|食物網と個体数
この大問で学ぶこと
矢印の向きと世代の数を守る
表の行は食べた側、列は食べられた側です。個体数の問題では、横軸の現在の数から縦軸の次世代へ読み替える操作を繰り返します。
解くときの着眼点:記号の対応と、世代ごとの計算表を残す。
問1|植物
A
- Aの行では他の生物を食べておらず、BとCがAを食べています。
- 食物網の出発点となる生産者としてAを選びます。
間違えやすい点:表の行と列を逆向きに読まない。
問2|幼虫と成虫の食べ物
①(カマキリ)
- カマキリは幼虫も成虫も他の小動物を食べます。
- チョウやカブトムシなど、成長段階で食べ物が変わる昆虫と比較して選びます。
間違えやすい点:完全変態・不完全変態の名前だけでなく食性も確かめる。
問3|ネズミ
S
- 植物を食べるRとSのうち、カマキリに食べられるRがバッタです。
- もう一方のSがネズミ。表では植物Aだけを食べるCに対応します。
間違えやすい点:植物食という条件だけでR・Sの一方を決めない。
問4|ネズミ消失の影響
表の記号:F(図の記号:W)
- ネズミCを食べる生物のうち、Fは食べ物の100%をCに依存します。
- E・GはC以外も食べるため、直接の影響が最も大きいのはFです。図ではWに対応します。問題はA~Gを指定するため表のFで答えます。
間違えやすい点:資料の解答は図のW表記ですが、設問の指定に合わせた記号はF。表と図の対応を確かめる。
問5①|メス1匹の産卵数
6個
- 100匹から次世代300匹が生まれます。雌雄同数なのでメスは50匹です。
- すべての卵が羽化する条件より、300÷50=6個です。
間違えやすい点:100匹全部が産卵するものとして割らない。
問5②|5世代目
488匹
- 1世代目100→2世代目300。200匹以上の区間は次世代=700−現在の個体数÷2です。
- 300→550→425→487.5と進むので、5世代目は四捨五入して488匹です。
間違えやすい点:最初の100匹を1世代目と数え、4回だけ更新する。
第4問|てことばね
この大問で学ぶこと
自然長から力の向きを決める
ばねの全長と伸び、縮んだばねが棒を押す向きを区別します。てこの計算では、支点からの距離を毎回取り直します。
解くときの着眼点:力と支点距離を表にして、回転のつり合いを式にする。
問1|重い側と重さの差
(1)右/(2)30g
- 支点から左端は60cm、右端は40cmです。
- 左60gなら右は60×60÷40=90g。右が重く、差は90−60=30gです。
間違えやすい点:支点から遠い方を重いと決めつけない。
問2|Aの自然長
16cm
- おもりが5g増えるごとにAは3cm伸びます。
- 5gのとき19cmなので、自然長は19−3=16cmです。
間違えやすい点:19cmを伸びそのものとしない。
問3|Cの長さ
30cm
- Cは5g増えるごとに2cm伸び、自然長は20−2=18cmです。
- 30gでは12cm伸びるので18+12=30cmとなります。
間違えやすい点:求めるのは伸びでなく全長。
問4|直列の伸び
20cm
- A・Bの両方に同じ20gの力がかかります。
- Aは20÷5×3=12cm、Bは20÷5×2=8cm伸びるので、合計20cmです。
間違えやすい点:重さを二本で半分ずつ受け持つと考えない。
問5|縮んだばねと回転
12g
- 長さ14cmなので、Aは自然長16cmから2cm縮み、Bは自然長14cmのまま、Cは18cmから4cm縮みます。Aは10/3g重、Cは10g重で棒を下へ押します。
- 中央支点からAは30cm、Cは50cm、左端は50cm。おもりは(10/3×30+10×50)÷50=12gです。
間違えやすい点:縮んだばねを、伸びたばねと同じ上向きの力として描かない。
解き直しの進め方
計算ミスに見える失点でも、基準量・軸・力の向きの読み違いが隠れています。途中式の前に水の量、必要な塩酸量、世代番号、自然長を書いてから解き直しましょう。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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