2026年10月29日
SUSUMU JUKU / 2025 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
栄東中学校・2025年度 A日程(1月10日) 国語
A日程は漢字と語彙、空気を読むことを論じる説明文、読書を通じた人物理解を描く物語の4大問です。抽象語の定義、体験の位置付け、伏線のつながりを意識して読み直します。
第1問|漢字の書き取り
この大問で学ぶこと
熟語を、その文に合う意味で書く
1〜5|漢字
1 穀倉/2 発奮/3 悲喜/4 所作/5 理路整然
- 穀物の産地は穀倉地帯、気持ちを奮い立たせるのは発奮、喜びと悲しみは悲喜です。
- 俳優の動作は所作、筋道が整った話し方は理路整然と表します。画数の多い字も、解答欄に大きく読みやすく書きます。
第2問|語彙の選択
この大問で学ぶこと
似た漢語を、対象と動作で区別する
1〜5|日常の語の組合せ
1 キ/2 ア/3 ケ/4 オ/5 エ
- 傾倒・切迫・享受・登壇・割愛の順です。作品に傾倒するとは深く心を寄せること、期限が切迫するとは目前に迫ること、恩恵を享受するとは受けて味わうことです。壇上で話すのは登壇、紙面の都合で惜しみながら省くのは割愛です。
- 語群は重複して使えません。単語だけでなく前後の目的語を確認し、辞書的な意味から候補を絞ります。
6〜10|対象に合う語
6 イ/7 ク/8 コ/9 カ/10 ウ
- 中座、加筆、交錯、充当、由来の順です。中座は途中で席を外すこと、加筆は文章へ書き加えること、交錯は入り混じることです。
- 充当はある用途へ割り当てること、由来は起こりや成り立ちです。同じ「混じる」でも、人の考えが交錯することと、物質を混ぜることは使い方が異なります。
第3問|空気を読むことと本来性
この大問で学ぶこと
周囲に合わせる自分と、自分で生を選ぶことを対比する
問一・問二|経験と慣用句
問一 ウ/問二 鼻
- 筆者の高校生活と、後輩に配慮して行動していた姿を本文で確認します。他人の期待に合わせる例が、後の空気を読む議論へつながります。
- つまみ食いの「つまむ」と同じ語を使う「鼻つまみ」は、周囲から嫌われる人を指します。言葉遊びの設問でも慣用句として成立するかを確認します。
問三・問四|分裂と空欄
問三 ア・オ/問四 イ
- 日常生活で動く自分と、その自分を少し離れて見つめる自分が並立する分裂です。世界が文字どおり二つに割れるという意味ではありません。
- Xは空気を読んでいる自分、Yは空気を読んでいない自分に対応します。本文中でどちらを観察する側として描くかも確認します。
問五〜問八|痛み・本来性・死
問五 オ/問六 エ/問七 人生は有限であるということ/問八 エ
- 本来性の議論では、周囲の期待から距離を取り、自分が個性を持つ存在であることへ気付きます。
- 死を意識することから、人生には終わりがあり、自分として生きる必要があると考えます。本文の哲学的な説明として読み、生命や死について一般的な賛否を書く問題にしないようにします。
問九|空気を読まない理由
解答例:で、自分が個性を持つ存在だと実感できるから。
- 周囲に逆らうこと自体が目的ではありません。周囲の期待に合わせるだけの状態から離れ、自分自身の存在を確かめられるという理由です。
- 指定された「空気を読まないこと」に続ける部分を、二十字以上三十字以内で答えます。上の解答例は、その続きの部分です。
問十|本文の内容
ウ
- 他人が役割を勝手に決め、自分の心を縛るのを避けるために日常生活と断絶するという説明は、本文の結びと合いません。
- 日常生活に戻りながらも、自分として生きる姿勢を取り戻すという結論まで確認します。
第4問|本の匂いと叔母の秘密
この大問で学ぶこと
本の中の物語と、目の前の人への理解を重ねる
問一・問二|人物理解と表現
問一 ウ(冷笑)/問二 仲間外れにされる順番
- 同じクラスの女子たちが、ユエを見てすぐ笑うという描写です。楽しく語り合う談笑ではなく、人を見下すような冷笑と捉えます。
- 「ババ抜きのババ」によって、誰かが仲間外れにされることへたとえています。抜き出す範囲は「何の順番か」という問いへ対応させます。
問三・問四|ユエの変化と語彙
問三 ア/問四 オ(闊達)
- 物語のユエが持つ弓矢が、読む側のユエの心を縛る縄を解くように感じられた場面です。絶望していた世界に少し希望が見えるという心理を重ねています。
- 「闊達」は心が広く小さなことにこだわらないこと。叔母の感じのよい振る舞いを表す語として、本文へ入れて確かめます。
問五・問六|本への共通の価値観
問五 カ/問六 誕生日にほ
- 叔母も本が好きで、物語や本そのものに価値を見いだしていたことにユエが気付きます。
- 抜き出しは叔母の本への価値観を理解できる場面を探し、指示された最初の五字だけを答えます。後ろまで全文を書かないようにします。
問七|急に親しみを感じた理由
解答例:「おばさん」の部屋で本の匂いを感じ、彼女も自分と同じく本が好きな人だったと分かったから。
- 木や本の匂いという感覚の描写が、叔母への理解につながります。「親切だから」ではなく、自分との共通点に気付く根拠を入れます。
- 匂いという根拠と、共通する本への思いを入れ、四十字以上五十字以内でまとめます。
問八〜問十|読解と情報のつながり
問八 愛読/問九 イ・ウ・エ/問十 イズミ・リラ
- 問八は本文の空欄に入る「愛読」です。誰がどの本を好んで読んでいたかという文脈へ戻って確かめます。
- リラの本の発行日、生活の中にある本の匂い、読書経験など複数の手掛かりから、叔母の正体へ近づきます。最後の結論はイズミ・リラで、本文の物語と現実が結び付く部分です。
解き直しの進め方
説明文は周囲の期待と自分らしさの対比、物語は本に関する描写が誰の理解へつながるかを追います。複数選択や抜き出しの範囲も、内容と同じように確認します。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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