2026年10月30日
SUSUMU JUKU / 2026 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
吉祥女子中学校・2026年度 第1回 理科
全4大問の主要設問について、実験表・本文の定義・グラフに基づく解き方を解説します。中和の残留物、天体の単位換算、細胞の濃度差、回路全体の電流を区別して考えましょう。
このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。
第1問|中和と残る固体の量
この大問で学ぶこと
反応でできる塩と余った薬品を分ける
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1)
ウ|重そう
- BTBを青くするのはアルカリ性の水溶液です。重そうは弱いアルカリ性を示し、酢の酸性、食塩水の中性と区別します。
(2)
2.6g
- 中性になるCは水酸化ナトリウム水溶液15cm³で、食塩3.9gが残ります。Bの10cm³はその2/3です。
- 塩酸が余る範囲では加えた水酸化ナトリウムに比例して食塩ができ、3.9×10/15=2.6gです。
(3)
5.7g
- Eの25cm³のうち15cm³は中和し3.9gの食塩、残り10cm³は未反応の水酸化ナトリウムです。
- 水酸化ナトリウムの固体は15cm³当たり2.7gなので、10cm³では1.8g。合計3.9+1.8=5.7gです。
(4)
8.7g
- AとFを混ぜると塩酸は2杯分、水酸化ナトリウム水溶液は合計35cm³です。
- 中和に30cm³を使って食塩7.8g、余り5cm³の水酸化ナトリウム0.9gが残るので合計8.7gです。
(7)
1020g
- 硫酸は毎秒2000kgの0.05%なので1kg=1000gです。98gの硫酸に100gの炭酸カルシウムが反応します。
- 1000×100/98=1020.408…g。小数第1位を四捨五入して1020gです。
第2問|天体の距離と宇宙の膨張
この大問で学ぶこと
単位換算と比例を分けて考える
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1)
わくせい
- 自ら光を出さず、恒星のまわりを公転する、十分な重さを持つ球形の天体は惑星です。指定どおりひらがな4字で答えます。
(4)・(5)
(4)7350億au (5)0.21Mpc
- この問題の定義では1Mpc=2100億au。3.5Mpcは2100×3.5=7350億auです。
- 441億auは441÷2100=0.21Mpc。億という単位をそろえたまま換算すると間違いを減らせます。
(6)
560au/年
- 遠ざかる速さは距離に比例します。距離の比は35.2:52.8=2:3なので、840×2/3=560au/年です。
(7)
132億年
- 距離52.8Mpcは52.8×2100億au。一定の速さ840au/年で割ります。
- 52.8×2100÷840=132なので132億年です。距離と速さのauが約分され、年が残ります。
(8)
エ
- 過去の速さが今より小さければ、同じ距離まで離れるのにもっと長くかかります。
- 138億年が一定速度からの132億年より大きいのは、膨張の割合が一定でなく次第に大きくなっているという、この設問の説明に対応します。
第3問|植物細胞と水の移動
この大問で学ぶこと
膜を通る物質と濃度差を読み分ける
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(3)・(4)
(3)イ (4)ウ
- スギは胚珠がむき出しの裸子植物、針葉樹、風媒花です。
- 葉緑体の働きは光合成です。細胞壁・細胞膜・葉緑体の働きを混同しないようにします。
(5)
イ
- 細胞外の溶液の方が薄い場合、水は外から内へ移動し、細胞が膨らみます。
- 本文ではショ糖は細胞膜を通らず、水は通ると示されています。ショ糖そのものが移動する選択肢は除きます。
(6)
エ
- 40%のショ糖水溶液は細胞の中より濃く、水が外へ移動して細胞はさらにしぼみます。
- 20%の場合より、細胞膜が細胞壁から大きく離れた図を選びます。細胞壁そのものが縮む図ではありません。
(7)
ア
- 雨を吸収すると花粉内に水が入り、膨らみます。傷んで強度の下がった細胞壁が壊れやすくなり、断片や内部の成分が放出されます。
- 本文の仮説では空気中の原因物質と体内に入る原因物質がともに増え、翌日の症状につながります。
第4問|並列回路と乾電池の内部抵抗
この大問で学ぶこと
学習した理想的な関係を実験結果と比べる
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1)・(2)
(1)エ (2)ア
- 理想的には並列の各電熱線に流れる電流は一定。枝が増えると乾電池からの電流はその合計となり、本数に比例します。
- 1本当たりの電流と全体の電流を、別のグラフとして考えます。
(5)・(6)
(5)ウ (6)エ
- 実験の表では1本当たりの電流は333、300、250、187.5…mAと減ります。全体の電流は333、600、1000、1500…mAと増えますが、比例はしません。
- 表の差を比べ、1本当たりは減少が緩やかに、全体は増加が緩やかになる曲線を選びます。
(7)
オ
- 並列の本数が増えると全体の電流は比例せず強くなり、1本当たりは弱くなります。乾電池自身にも抵抗があるという説明と対応させます。
(8)・(9)
(8)ア (9)ウ|8本
- 短絡時は乾電池内部の抵抗だけで3000mA。外部にも同じ抵抗が加われば合計抵抗が2倍になり、乾電池からの電流は半分の1500mAです。
- 表で全体の電流1500mAに対応するのは8本。内部抵抗は電熱線8本の並列と同じと判断できます。短絡は危険なので家庭で再現しません。
解き直しの進め方
表から読み取れることと、知識として覚えていることを分けて整理しましょう。計算は単位を残し、グラフは横軸・縦軸と増減の仕方まで説明できるようにします。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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