2026年10月30日
SUSUMU JUKU / 2026 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
吉祥女子中学校・2026年度 第1回 国語
読解2題と漢字の構成です。主要設問について、本文のどこを根拠にするか、記述をどの要素で組み立てるかを解説します。原文と設問を手元に置いて読み、答案例の丸暗記でなく読み方を確認してください。
第1問|少年の友情・恋心と秘密を描く物語
この大問で学ぶこと
語り手の自己認識と実際の行動のずれを読む
問1|空っぽのような淋しさ
2
- 語り手は房太郎に気に入られようと嘘をつく自分にも気付き、堂々と正直に振る舞えないことを寂しく感じています。単に友達がいないことだけではありません。
問4|房太郎が赤くなった理由
4
- 下駄を拾ってほしいという房太郎の言い方を、京子が額面どおりに受け止め、下駄を鼻先に差し出します。
- 女の子をからかうつもりだった態度を正面から返され、戸惑いや恥ずかしさで赤くなったと読み取ります。
問6|手紙を渡そうとした理由
1
- 語り手にはできなかった、都会から来た京子に手紙を渡す行動を房太郎がしようとしており、その積極性に驚いています。
- 手紙の中身を読んだわけでも、二人の関係を取り持とうと決心したわけでもありません。
問8|弟妹に顔を見られたくない心情
構成例:房太郎の手紙を破り捨てて裏切った自分を、彼に見抜かれてしまうのではないかと恐れる気持ち。
- 橋の上で手紙を破いた行動と、その後に人の目を気にして家に急ぐ行動を結び付けます。
- 40〜50字で、裏切ったという自覚と発覚への恐れを両方説明します。自分の秘密と無関係な一般的な恥ずかしさにはしません。
問11|奇妙な作為
構成例:手紙を渡さなかったのに、渡して交渉がうまくいかなかったかのように房太郎と話を合わせていること。
- 語り手は房太郎と一緒になって手紙の件で叱られる想像をしますが、実際には手紙を渡していません。
- 二人で共有しているように振る舞う物語と、実際の行動のずれが「奇妙」です。50〜60字でこのずれを説明します。
第2問|災害時の助け合いと生き方を考える文章
この大問で学ぶこと
具体例から筆者の人生観をまとめる
問1|接続語
A:1 B:3
- Aは避難生活で生まれる支え合いから、日常へ戻ると失われるという対比に転じる「しかし」。Bは前の説明を言い換える「つまり」です。
問2|理想郷が作れない理由
4
- 日常に戻ると人間は権力や欲望、利害などにとらわれ、利害を超える関係を保ちにくくなると筆者は考えています。災害時だけ存在し、物理的に作れないという説明ではありません。
問4|抜き出し
見ず知らず
- 直前で描かれた災害時の被災者の姿を指します。知らない人同士が立場や財産にかかわらず支え合う一文を探し、最初の5字を答えます。
問6|絵本の表現
1
- 設問は誤った説明を選びます。全体が地味で落ち着いた色という説明は、本文の水彩とコラージュ、ユーモアを交えた画面の説明と合いません。
- 真っ赤な帆がひたむきな問いを表すという部分が正しくても、選択肢全体が正しいとは限りません。
問8|東西を問わず
洋
- 「洋の東西を問わず」は、東洋でも西洋でもという意味です。世界中でという設問の説明から、慣用表現を完成させます。
問10|災害ユートピアからの学び
構成例:立場を超えて連帯し、支え合う中で得られる人との出会いやつながりが人生を豊かにする。社会で具体的に行動することを通して、生き方の大切な問いへの答えも見えてくる。
- 前半は災害の支え合い、後半は絵本の少年が実際に人を助けて出会いを得る場面をまとめます。
- 90〜100字では「立場を超える連帯」「出会い・つながり」「実際の行動」「人生の問いへの答え」の要素をつなぎます。災害はよいことだと単純化しないようにします。
第3問|漢字と読み
この大問で学ぶこと
熟語の使い方と送り仮名を確認する
1〜3
片棒・印税・貧しい
- 「片棒を担ぐ」は共同である仕事や行動に関わること。「印税」は著作物の利用などに応じ著作者が受け取るお金です。「貧しい」は送り仮名を残します。
4〜6
ぎげい・ふせき・わかげ
- 技芸は「ぎげい」、布石は「ふせき」、若気は「わかげ」です。「若気の至り」などの慣用表現と一緒に覚えます。
解き直しの進め方
記述は答案を閉じ、根拠になる場面や段落を先に指し示してから書き直しましょう。対比・指示語・心情の変化を本文の具体的な出来事に結び付け、抜き出しは文字と範囲を再確認します。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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