2026年10月30日
SUSUMU JUKU / 2025 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
吉祥女子中学校・2025年度 第1回 国語
読解2題と漢字の構成です。主要設問について、本文のどこを根拠にするか、記述をどの要素で組み立てるかを解説します。原文と設問を手元に置いて読み、答案例の丸暗記でなく読み方を確認してください。
第1問|読書と子どもの成長を考える文章
この大問で学ぶこと
口伝と本の長所・限界を比較する
問1|接続語
A:6 B:2 C:4
- Aは芸術に加えて生活の彩りという別の例を出す「あるいは」、Bは読書と違うテレビへの変化の帰結を述べる「だから」です。
- Cは学校教育への批判の前に、その役割をいったん認める「もちろん」。筆者の賛否を一文だけで決めません。
問6|抜き出し
小さな / 育てる
- 昔の教育のよさを述べる文を探すと、小さな共同体で受け継がれる教育が視野を狭めたり差別意識を育てたりする危険もあると述べられています。
- 指定は最初と最後の3字です。口伝の長所だけでなく、その限界を述べる範囲を確認します。
問8|語る能力
構成例:聞き手の関心を引いて巧みに話し、生活の知恵など多くの内容を記憶する能力。
- 語り手の力には二つの面があります。物語で聞き手を引き付ける力と、文字の助けなしに暮らしの知識を覚える力です。
- 40〜50字の指定に合わせ、両方を入れます。単に「表現力がある」では内容が足りません。
問10|時空を超えた理解
3
- 本によって今の身近な人だけでなく、過去の人の考え方を学び、未来について考えることもできます。「時空」を時間・空間の広がりとして捉えます。
問11|大人の役割
構成例:子どもを知る大人が、人格を育てる枠組みとなる均衡の取れた知識や知恵を得られる本を渡す。子どもは自尊心を育み、社会を生きる力を得る。
- 誰が何をするか、その結果子どもがどうなるかの順にまとめます。手当たり次第の読書でなく、身近な大人による本の選択が重要です。
- 80〜90字に仕上げるときは「身近な大人」「バランス」「人間性」「自尊心」「社会」の要素を確認します。
第2問|学級の話し合いを描く物語
この大問で学ぶこと
見えない同調圧力と発言の変化を読む
問2|話し合いのきっかけ
口火
- 「口火を切る」は、最初に話や行動のきっかけをつくる意味です。「火」を「日」などにせず、二字の熟語として書きます。
問3|怒りを抑える気持ち
構成例:流星の発言によって皆の前で自分を否定されたように感じ、怒りや悔しさを抑えている。
- 流星が、優希の提案をクラスの自由な選択として受け止めず、決まった案に戻そうとした場面です。
- 個人の好き嫌いだけでなく、公の場で自分の意見を否定されたと感じたことを40〜45字にまとめます。
問6|瞳子の発言が響いた理由
4
- 瞳子は優希の提案には賛成しつつ、他人の考えを勝手に決めつけてはいけないと注意します。
- 優希は他人の心の中を分かったつもりでいる自分にも気付き、冷静になる必要を感じています。単なる称賛への喜びではありません。
問7|透明なルールの例でないもの
2
- 誕生日に呼ぶ相手、交換日記のグループ、男女の役割、友達に合わせた音楽の話題は、明文化されない周囲への同調を表しています。
- 店でカレーを頼む人が多くても、自分はオムライスを自由に選べる例は同調の制約がなく、該当しません。
問9|指先の変化
X:自分の主張が皆にどう受け止められるか不安。Y:自分の提案をきっかけに皆が意見を出す展開に興奮。
- 前半は周囲から嫌われることや提案への反応を気にして、指先が冷たくなります。
- 後半は楓や誠が自分の意見を言い、話し合いが活発になって指先が熱を帯びます。同じ身体描写の対比から心情の変化を整理します。Xは30〜40字、Yは40〜50字に仕上げます。
第3問|漢字と読み
この大問で学ぶこと
熟語を文脈に戻して確認する
1〜3
精査・著述・荷札
- 資料を詳しく調べるのが精査、文章を書き表すのが著述です。スーツケースに付けるのは荷札。「精」「著」「荷」の字形を確認します。
4〜6
めんみつ・か・しんそう
- 綿密は「めんみつ」、課されたの「課」は「か」、深窓は「しんそう」と読みます。送り仮名のある指定は下線部分だけ答えます。
解き直しの進め方
記述は答案を閉じ、根拠になる場面や段落を先に指し示してから書き直しましょう。対比・指示語・心情の変化を本文の具体的な出来事に結び付け、抜き出しは文字と範囲を再確認します。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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