2026年10月28日
SUSUMU JUKU / 2026 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
開智中学校・2026年度 第1回 理科
2026年度第1回の理科を、銅の酸化、落下、血液、地層の四つに分けて解説します。訂正紙を反映し、表からの比例、落下の経過時間、体積の単位、地層の標高を順に確認します。
第1問|銅の酸化と質量
この大問で学ぶこと
表面の変化と全体の反応を区別する
銅粉の実験で反応する質量比を求め、板の実験では酸素が届いた部分だけが変化すると考えます。見た目が黒くても、内部まで全部反応したとは限りません。
解くときの着眼点:増加した質量から、実際に反応した銅を逆算する。
問1|別の物質へ変わる現象
イ
- 鉄くぎがさびると、鉄が他の物質と結びつき別の物質になります。
- 結露・霜は水の状態変化、スポンジの吸水は水を取り込む現象なので区別します。
間違えやすい点:重くなった現象がすべて化学変化とは限らない。
問2|増えた重さのグラフ
原点と(2,0.5)(4,1)(6,1.5)(10,2.5)を通る直線
- 蒸発皿込みの加熱後の重さから、加熱前の重さを引きます。
- 銅2gに対し増加0.5gなので、結びつく物質の重さは銅の1/4。横軸を銅、縦軸を増加分として直線を描きます。
間違えやすい点:蒸発皿の重さ10gをグラフに含めない。
問3|加熱した銅板の表面
イ
- 表面の銅は酸素と結びつき、黒色で光沢のない酸化銅になります。
- 板全体が黒く見えることと、内部の銅がすべて変化したことは別です。
間違えやすい点:銅板が燃えて粉末になる、としない。
問4・問5|反応した銅と残る厚さ
問4:20g/問5:0.8mm
- 増えた酸素は105−100=5g。銅:酸素=4:1なので反応した銅は20gです。
- 未反応は80g、元の銅の80%なので、側面を無視する条件では厚さ1×0.8=0.8mmが残ります。
間違えやすい点:105gのうち黒くなった部分を、すべて銅の質量として扱わない。
問6|実験から言えること
エ
- 酸素だけの中でも同じ黒い粉末ができるという比較が、酸素との反応を支持します。
- 他の物質も重くなったことや、バーナー燃焼に伴う二酸化炭素の増加だけでは、銅に結びついた物質を特定できません。訂正紙によりイは選択対象外です。
間違えやすい点:出題時の訂正を反映して、削除された選択肢を使わない。
第2問|落下と細くなる水の流れ
この大問で学ぶこと
同じ時刻と落下時間を分ける
別々の時刻に出発した物体では、観察時刻が同じでも落ちていた時間が違います。時間のずれを表へ戻し、一定体積の水が引き伸ばされることを考えます。
解くときの着眼点:各物体の出発時刻をそろえず、それぞれの経過時間を求める。
問1・問2|速さと距離の範囲
問1:6.0/問2:0.1m以上0.2m以下
- 速さは0.1秒ごとに1.0m/秒増えるため、0.6秒は6.0m/秒です。
- 0.1秒間に速さが1~2m/秒の範囲なら、距離も1×0.1~2×0.1mの範囲です。
間違えやすい点:速さの数値をそのまま距離にしない。
問3|順番に落としたおもり
A:5.00m/B:3.20m/C:1.80m/D:0.80m
- Aの出発から1秒後には、落下時間はA1.0秒、B0.8秒、C0.6秒、D0.4秒です。
- 表2の位置をそれぞれ読み、上からD・C・B・Aの順に点を描きます。
間違えやすい点:4個とも1秒間落ちたものとして配置しない。
問4|水の先頭と最後尾
(1)0.20~0.80m/(2)1.80~3.20m
- 0.2秒間出した水の先頭と最後尾には、落下時間が0.2秒ずれます。
- 0.4秒後は経過0.2~0.4秒、0.8秒後は0.6~0.8秒として表を読みます。
間違えやすい点:最後尾の出発を、水を出し始めた時刻にしない。
問5|水が下ほど細くなる理由
ウ
- 記述例:問4の(1)と(2)を比べると、同じ体積の水が占める長さが0.60mから1.40mへ長くなるため、水の断面積は小さくなる。
- 一定体積=長さ×平均の断面積という関係を使い、下ほど細いと説明します。
間違えやすい点:水が途中で減ったから細くなる、としない。
第3問|血液の成分と数量
この大問で学ぶこと
成分の役割と単位を区別する
会話の血液検査を教材に、赤血球・白血球・血小板・血しょうを整理します。ここでは問題の条件に沿う学習内容を扱い、個人の検査値の診断は行いません。
解くときの着眼点:成分名と働き、1mm³当たりの数と全体数を結ぶ。
問1~問3|消化と血液の語句
問1:ア(でんぷん)/問2:糖尿病/問3:ヘモグロビン
- でんぷんは消化されるとぶどう糖になります。
- 会話の血糖値の話題に対応する病名は糖尿病、赤血球に含まれ酸素と結びつくタンパク質はヘモグロビンです。
間違えやすい点:設問中の検査値だけで、実際の健康状態を判断しない。
問4|鉄を含む食品の選択
ウ(レバー)
- ヘモグロビンの材料に鉄が関わるという学習内容から、選択肢では鉄を含む食品の例としてレバーを選びます。
- 栄養素と血液成分の働きを対応させて確認します。
間違えやすい点:この選択問題を、実際の貧血の治療法を決める説明へ広げない。
問5|白血球と血小板
③白血球:ア/④血小板:ウ
- 数が赤血球より少なく、大きな核を持つアが白血球です。
- 小さな断片状のウが血小板。エは赤血球、イは液体の血しょうです。
間違えやすい点:大きさだけでなく、核や形と役割も結びつける。
問6|赤血球の総数
(1)1000000mm³/(2)カ(20兆個)
- 1L=1000cm³、1cm³=1000mm³なので、1L=1000000mm³です。
- 4L×1000000×5000000=20000000000000個、すなわち20兆個です。
間違えやすい点:長さの10倍と体積の1000倍を混同しない。
第4問|ボーリング調査と地層の傾き
この大問で学ぶこと
地表からの深さを標高に直す
離れた柱状図の比較は、同じ高さへそろえて行います。古い地層の傾きと、現在の地表を覆う新しい火山灰の位置を分けて考えます。
解くときの着眼点:標高の差を補正してから、傾きや中間地点を求める。
問1~問3|堆積と化石
問1:堆積/問2:ウ/問3:ウ
- れき・砂・泥がたまる働きが堆積です。
- アサリの化石は陸に近い浅い海底を、アンモナイトは中生代を示す手掛かりです。環境を示す化石と時代を示す化石の役割を分けます。
間違えやすい点:化石が示す環境と年代を同じ意味で使わない。
問4|凝灰岩と傾き
(1)火山灰/(2)エ(南西側が下がる)
- 凝灰岩は火山灰などが固まった岩石です。
- 上面の標高はA30−13=17m、B20−15=5m、C40−11=29m、D20−3=17m。北から南へ、東から西へ低くなるので南西側が下がっています。
間違えやすい点:深さの大きい地点を、そのまま低い地層と判定しない。
問5(1)|学校の凝灰岩上面
深さ12m
- Cの上面標高29mとDの17mの中間なので、学校では(29+17)÷2=23mです。
- 学校の地表35mから引くと35−23=12m。20mの調査範囲内にあります。
間違えやすい点:C・Dの深さ11mと3mをそのまま平均しない。
問5(2)|新しい火山灰層T
深さ1m
- TはA~Dの各地点で、地表から1mの位置に共通して描かれています。
- 古い凝灰岩の傾きをそのまま延長せず、現在の起伏を覆って積もる新しい層として、学校でも地表から1mと読みます。
間違えやすい点:Tを古い砂岩・凝灰岩と同じ傾斜面として平均しない。
解き直しの進め方
未知の語句が出ても、表・図・会話の条件を一つずつ数値へ直します。どこを一定としたか、何を比べたかを答案の横へ書き、根拠のある計算を再現しましょう。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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