開智中学校 2025年度 第1回 理科入試解説|大問別の考え方と対策

2026年10月28日

SUSUMU JUKU / 2025 EXAM REVIEW

答えの先に、解ける理由を。

開智中学校・2025年度 第1回 理科

2025年度第1回の理科を、日時計・電車と膨張・光・サクラの4大問から解説します。身近な題材を、角度・比例・図の読解・実測との比較へつなげる重要設問を扱います。

掲載範囲:大問別の重要設問・考え方解説。全小問の解答集ではありません。
このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。

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第1問|日時計と太陽

この大問で学ぶこと

地球の自転軸に、日時計の棒を合わせる

時間の目盛りを等間隔にする日時計の製作を考えます。北極方向の軸と赤道に平行な文字盤を、地面や季節の太陽の高さと関連づけます。

解き直しの到達点日周運動の角度と、緯度に応じた設置を説明する。

解くときの着眼点:日周運動の角度と、緯度に応じた設置を説明する。

問1・問2|日時計の配置

15度、35.8度、北。見た図はエ。

  1. 太陽の日周運動は24時間で360度なので1時間15度。
  2. 棒を地球の自転軸に平行にするには、さいたま市では地面に対し緯度と同じ35.8度傾け、北へ向ける。

間違えやすい点:棒の傾きと、文字盤の傾きを取り違えない。両者は垂直。

問3|文字盤の裏へ日が当たる季節

11月30日(エ)。

  1. 文字盤を赤道面に平行に置くと、春分から秋分までと秋分から春分までで、日が当たる面が変わる。
  2. 選択肢のうち秋分を過ぎた11月30日を選ぶ。

間違えやすい点:時刻の問題だけでなく、公転に伴う季節の変化も考える。

第2問|電車の音とレールの膨張

この大問で学ぶこと

音の間隔を距離へ、温度差を伸びへ直す

車輪が継ぎ目を通る音を速さの計算に使い、レールの伸びを比例で求めます。基準の長さと温度差を同時にそろえることがポイントです。

解き直しの到達点長さに比例する分と、温度差に比例する分を分ける。

解くときの着眼点:長さに比例する分と、温度差に比例する分を分ける。

問1・問2|車輪と速さ

ガタンは後方の車輪(イ)。速さは秒速20m。

  1. 前方の車輪のゴトンから同じ車両の後方のガタンまでの時間を表から読む。
  2. 14mをその0.7秒で割り、14÷0.7=20m/秒。

間違えやすい点:隣の車両の音との間隔を、同じ車両の車輪間の時間にしない。

問3・問4|25mレールの伸び

20℃で25.000mを通る直線。すき間は13mm。

  1. 実験では1m当たり10℃で0.12mm伸びる。25mでは10℃で3mm。
  2. 20℃から60℃で12mm伸びるため、60℃でも1mm残すには12+1=13mmのすき間が必要。

間違えやすい点:伸びた量と、最後に残したいすき間の両方を入れる。

問5・問6|長いレールと季節

241mm、夏(イ)。

  1. 500mは25mの20倍なので、40℃上昇で伸びる量は12×20=240mm。残す1mmを足して241mm。
  2. 写真の継ぎ目の狭さを、温度上昇による膨張と結びつける。

間違えやすい点:13mmを20倍にすると、残す1mmまで20倍してしまう。

第3問|屈折と虹

この大問で学ぶこと

色ごとに曲がり方が違うことを図で読む

ガラスへの出入りで曲がる方向と、色による屈折の違いを組み合わせます。水滴での屈折・反射と、観測者に見える虹の色の順を区別します。

解き直しの到達点境界での光の曲がり方を、面の垂線を基準に説明する。

解くときの着眼点:境界での光の曲がり方を、面の垂線を基準に説明する。

問1〜問3|反射と屈折

反射、屈折の図はウ。最も曲がる色はむらさき。

  1. 反射は表面ではね返る現象。空気からガラスへ入るときは面の垂線へ近づき、出るときは離れる。
  2. プリズムでは、元の向きからどれだけ進路が変わったかを比べる。

間違えやすい点:表面から測った角度と、垂線から測った角度を混同しない。

問4・問5|水滴内の光と見える虹

外側は赤、内側はむらさき。虹は太陽と逆の方向(イ)。

  1. 同じ入射光でも赤はむらさきより屈折が小さいことを各境界で使う。
  2. 一回反射して戻る光を観測者までたどると、主虹では外側が赤、内側がむらさきとなる。

間違えやすい点:水滴の中での線の位置だけで、空の虹の内外を決めない。観測者に届く向きを確認する。

第4問|サクラの開花と増え方

この大問で学ぶこと

経験則と実測、受粉と遺伝的な同一性を分ける

気温の積算による予測と、実際の開花がずれる例を読みます。ソメイヨシノの増やし方を、同じ品種の別の木からの受粉では実ができにくい理由につなげます。

解き直しの到達点累積値を計算し、実験や観察の条件から結論を出す。

解くときの着眼点:累積値を計算し、実験や観察の条件から結論を出す。

問1|積算気温の予測

3月19日。

  1. 3月10日まで467.3。11〜18日の最高気温を足すと597.0。
  2. 19日の12.4を加えて609.4となり、初めて600を超える。

間違えやすい点:実際の開花日3月29日と、経験則で予測した日を区別する。

問2・問3|花のつくり

Aは子房、Bは胚珠。同じ花弁の条件はウメ(オ)。

  1. 胚珠は受精後に種子、子房は果実となる部分。
  2. サクラと同様に花弁が離れ、5枚という二つの条件を満たす植物を選ぶ。

間違えやすい点:離弁花というだけでは条件の一部しか満たさない。

問4〜問6|接ぎ木と受粉

接ぎ木(ア)、自家受精と同じだから(エ)、違う品種の花粉(エ)。

  1. 接ぎ木で増やしたソメイヨシノは、別々の木でも遺伝的に同じクローンと考える。
  2. 本文の自家不和合性の説明から、同品種の木から来た花粉ではなく、異なる品種の花粉との受粉を選ぶ。

間違えやすい点:物理的に遠い木だから遺伝的に違う、とは限らない。

解き直しの進め方

予測と実測、伸びと長さ、別の木と遺伝的に異なる木を区別しましょう。日常の言い方を、その問題で使う科学的な条件へ置き換える練習が効果的です。

段階取り組むこと確認すること
1|原因を分ける間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分けるどこで手が止まったかを言葉にする
2|解説を閉じる自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか
3|時間を空ける日を改め、類題と合わせて再挑戦する条件が変わっても使える考え方になったか

志望校の過去問を、次の学習計画へ

点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。

記事カテゴリ: 開智中学校対策

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