2026年10月27日
SUSUMU JUKU / 2026 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
本郷中学校・2026年度 第1回 国語
2026年度第1回の国語を、語彙・論説・物語の3大問で解説します。本文は転載せず、選択肢の判断と記述の組み立てを中心にまとめています。記述例は進塾独自の例です。
第1問|漢字と読み
この大問で学ぶこと
文脈に合う意味から字を決める
読み・書き取りの切り替えを確認し、同音異義語は文の中で判断します。語の意味と表記をセットにして復習することが、読解の語彙にもつながります。
解くときの着眼点:読みと意味を、短い例文で説明する。
①~⑤|読み・書き取り
①ねいろ ②電池 ③姉妹 ④補佐 ⑤迷宮
- 音色は楽器や声などの響きの質を表す「ねいろ」です。
- 補佐は仕事を助けること。迷宮は道筋が複雑で迷う場所です。
- 電池・姉妹はそれぞれ二字の正確な形で書きます。
間違えやすい点:音色を音読みにしない。補佐の佐を似た字にしない。
第2問|論説文|待つことと知ること
この大問で学ぶこと
便利さの利点と、失われる機会を両方読む
永田和宏の文章は、答えをすぐ得ることと、自分で問いを保ちながら考えることを対比します。具体例を単なるネット批判として読まず、想像力や偶然の出会いへ話をつなげます。
解くときの着眼点:具体例がどの主張を支えるか、一段上の言葉に置き換える。
問一|空欄の副詞
A:オ/B:イ
- Aは事実がはっきり表れる意味なので如実に、Bは検索するとすぐ答えが出る意味なので即座にです。
- 修飾される動詞と組み合わせて、自然な意味になるかを確かめます。
間違えやすい点:同じ記号に同じ語が入るという条件を確認する。
問二|ことわざ
犬も歩けば棒に当たる
- 探して歩いている途中だからこそ、予想外の論文に出会うという比喩です。
- ここでは行動することが思いがけない出会いにつながる面を使っています。
間違えやすい点:最初から目的の論文だけに会う、という意味にしない。
問三|コラーゲンの例の役割
エ
- 学校で知識を習っていても、生活の判断に思い出して活用できていないという主張の例です。
- 企業の宣伝手法を批判するだけの段落ではありません。
間違えやすい点:例の細部が正しくても、段落全体の主張とずれる選択肢を除く。
問四|知るための時間が育てるもの
想像力・好奇心
- 疑問をすぐ解消しない間に、自分で可能性を思い描き、もっと知りたい気持ちが育つという関係です。
- 漢字三字の抜き出し条件に合わせて二語を探します。
間違えやすい点:知識量そのものと、知ろうとする力を分ける。
問五|ネット書店に消極的な理由
抜き出し位置:最初の三字「目的に」~最後の三字「出会い」
- 必要な本だけをすぐ買える一方、本屋で背表紙を見ていて思いがけない本に出会うことが起こりにくい、と述べた41字の部分です。
- 本文の該当箇所を数え、最初と最後の三字だけを書く指定に従います。
間違えやすい点:意味が合う文を自作せず、本文と字数を照合する。
問六|苦笑した理由
ウ
- 自分の著書まで自分に推薦されたという例から、推薦が機械的に行われ、受け手の事情が十分考慮されていないことを読みます。
- AIの限界全般を断定した主張ではありません。
間違えやすい点:便利さに慣れた自分を笑った、という理由へずらさない。
問七|怖さの理由
記述例:推薦される情報に自分の関心まで左右されると気づかないまま、好みに合うものばかりに接し、考えや世界が狭まってしまうこと。
- 二つの怖さを分けます。一つは関心そのものが操作されている可能性に気づかないこと、もう一つは好みに閉じることです。
- 55~70字の指定に合わせ、便利さの説明を削って危険の中身を残します。
| 観点 | 便利な検索・推薦 | 待つ・寄り道する経験 |
|---|---|---|
| 得られるもの | 求める情報へ早く届く | 予想外の情報に出会う |
| 考える機会 | 疑問がすぐ解消される | 想像し、問いを保つ |
| 注意点 | 関心が狭まる可能性 | 遅さ自体を目的にしない |
間違えやすい点:「AIが怖い」という感想だけにしない。
第3問|物語文|研究と人を信じること
この大問で学ぶこと
表面の発言と、その奥の願いを分ける
伊与原新『宙わたる教室』を題材に、藤竹の研究観と、科学部の生徒の受け止め方を読みます。Kとロビンの対比は、出自よりも熱意や可能性を認める環境の違いとして整理します。
解くときの着眼点:対比される人物と、心情が変化するきっかけを押さえる。
問一|語句の意味
a:ア/b:エ/c:エ
- 神妙は真剣でおとなしい様子、寝食を忘れるは一つのことに熱中する様子、愚直は不器用でもひたむきに取り組む様子です。
- 文脈に合う言い換えを選びます。
間違えやすい点:愚直を自分勝手という否定だけの意味にしない。
問二|「そんな話」の内容
ウ
- 恐竜への関心が天体衝突や惑星へ広がり、研究者として歩み出した経緯です。
- 直前の話全体をまとめ、両親の援助だけに狭めません。
間違えやすい点:局所的に合う一文だけで指示内容を決めない。
問三|Kの進路に失望した対象
イ
- 研究への実際の貢献より、体面や学内の都合が優先され、才能や熱意が受け止められなかったことです。
- K本人の能力の不足や、抗議したことを問題にしたのではありません。
間違えやすい点:藤竹が失望した相手と、Kの境遇を取り違えない。
問四|アメリカで感じた落差
記述例:出自や学歴にかかわらず、熱意と素質を認められた学生が対等な共同研究者として迎えられること。
- ロビンを同僚として紹介し、専門知識を教わる研究者の姿に着目します。
- 日本のKの扱いと対比し、受け入れ方の違いを40~50字にまとめます。
間違えやすい点:待遇が豪華だったという話にしない。
問五|藤竹が言葉を失った理由
ウ
- 自分は生徒に元から期待し、可能性を信じていたと気づかされたためです。
- 仮説を科学的に実証できたと喜んだ場面ではありません。
間違えやすい点:感動と、実験による客観的な証明を同じにしない。
問六|岳人の言葉の真意
イ
- 藤竹の思いを内心で受け止めつつ、自分たちの実験を成功させる意思を示しています。
- 反発するような言い方と、実験を続けたいという願いを両方読みます。
間違えやすい点:怒りや仕返しだけの感情と決めつけない。
解き直しの進め方
論説は具体例→主張、物語は出来事→受け止め→心情の順に根拠をメモします。記述はまず必要な要素をそろえ、それから字数を調整しましょう。抜き出しは句読点も含め、最後に原文と照合します。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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