2026年10月29日
SUSUMU JUKU / 2024 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
本郷中学校・2024年度 第1回 国語
50分・100点の第1回国語です。漢字、臓器移植を題材にした論説、吹奏楽部での人間関係を描く物語の3大問を扱います。記述解答は進塾の解答例です。問題冊子の字数指定と本文の根拠を確認しながら読みましょう。
第1問|漢字と読み
この大問で学ぶこと
文脈と慣用表現から、同音の語を区別する
①〜⑤|漢字と読み
①たいとう ②交 ③乳歯 ④潔 ⑤白羽
- 「台頭」は勢力が現れてくること。「あいさつを交わす」は互いにすることなので交、「成長すると生え替わる歯」は乳歯です。
- 「いさぎよい決断」は潔い、「白羽の矢が立つ」は多くの人の中から選ばれることです。送り仮名が問題文にある場合は、指定された部分だけを書きます。
第2問|臓器移植と選択の自由
この大問で学ぶこと
立場による見え方と、選択を誘導する仕組みを分ける
問一|慣用句
ウ(藁にもすがる)
- 生きるために海外での移植を望む切迫した状況です。かすかな可能性にも頼りたい意味の慣用句を選びます。
問二|立場による違い
イ
- 海外から来た患者には生き延びるための行為でも、受け入れる国の患者には、自分へ配分される臓器が奪われる行為に見えます。
- 本文の比較は外国人患者と受入国の移植希望者です。「政府」や「倫理指針」へ論点を移す選択肢は、比較する立場がずれています。
問三|抜き出し
最初の五字:臓器提供に
- 改正の目的は、提供に同意したことになる人を増やすことです。その意味を述べた本文の十八字を見つけ、指示どおり最初の五字を答えます。
間違えやすい点:目的の表現と、同意とみなす具体的な制度の説明を区別します。
問四|オプトアウトの具体例
ア
- 明示的に断らなければ同意したものと扱うのがオプトアウトです。広告停止を選ばない限り広告が表示され続ける例が対応します。
- 本人の選択と関係なく多数決で決める例、未成年者の契約で保護者が同意する例とは異なります。
問五|同意したことになる理由
解答例:提供への同意を初期設定にするデフォルト効果と、拒否を特別な選択に見せる拒絶フレームによって、本人が別の選択を示さない限り同意と扱われるから。
- 二つの指定語を使い、初期設定と見せ方の両方を説明します。本人が積極的に同意したことと、何もしないため同意と扱われることを分けます。
- 八十字以内の条件を確認し、臓器提供の是非を自分の意見として書かず、制度の仕組みへ絞ります。
問六|倫理上の問題
エ
- 表面上は自由な選択を認めながら、誘導する側の意図に沿った決定へ導くことで、自由を侵す恐れがあるという批判です。
- 本文にない「一律に摘出を強要する」といった極端な説明にしないことが大切です。
問七|表現についての発言
エ
- 本文の内容から最も遠い発言を選ぶ問題です。カタカナによる強調や、二つの言葉の重複から読み取れる意味に着目します。
- 軽やかな語感・リズムだけの説明では、共に良い決定だと見せつつ問題も残るという、筆者の批判を捉えていません。
第3問|『給食アンサンブル2』の心情読解
この大問で学ぶこと
行動の変化を追い、独善から協力への気付きへつなげる
問一・問二|擬態語と二字熟語
問一 Aウ・Bカ・Cオ/問二 悪態
- Aは落ち着かず困惑する様子、Bは遠慮しながらためらう様子、Cは言葉を待って焦れる気持ちに対応します。
- 怒りの中で口にする乱暴な言葉は「悪態」です。語群を二字に組み合わせ、本文の「悪態をつく」という結び付きまで確認します。
問三|吉野先生の気持ち
ウ
- 牧田たちから直接聞いた部長信任投票の話を、高城は聞き終える前に言い当てました。そのため、自分が説明するまでもないと感じてばつが悪くなっています。
- 部活動を知らないのではないか、という高城の推測だけを先生の気持ちに置き換えないようにします。
問四|三熊の見え方
イ
- 高城は三熊が部員の希望だけを優先して自分に反対していると思っていました。しかし三熊は高城も認め、皆が楽しく練習できる方法を考えています。
- 三熊を高く評価する言葉が、自分への非難でもあると高城には感じられ、気まずさにつながります。
問五|頼もしさを表す抜き出し
大きな背中
- 掃除を続ける三熊を高城が見た場面から探します。体格の説明だけでなく、高城が三熊を頼りになる存在として見直したことが表れています。
問六|自分を振り返る気持ち
イ
- 自分がこぼし、片付けを手伝う相手にまで怒ったのに、三熊は気に掛けて協力を申し出てくれました。
- 三熊の優しさがうれしい一方、それまで自分のことばかり考えていたことが情けなくなり、目頭が熱くなります。
問七|新たな決意の記述
解答例:高城は、練習の厳しさを優先して部員の思いを考えず、三熊の協力も受け入れなかった。しかし給食の失敗を助けられ、三熊の思いやりに気付き、独りで部を変えようとせず仲間と協力して努力しようと決意した。
- 変化前は、自分だけが努力し、他者は協力しないと思っていました。三熊は助けるだけでなく、一緒に変わろうと声を掛けています。
- 答案には、変化前の姿、助けられた出来事、仲間への気付き、協力するという決意を順に入れます。八十五字以上百字以内の指定を満たすように整えます。
解き直しの進め方
論説は対比する立場と用語の定義、物語は出来事の前後で変わる人物評価を整理します。記述は指定語・字数・必要な要素を一つずつ確かめてから完成させます。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
志望校の過去問を、次の学習計画へ
点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。
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