2026年10月28日
SUSUMU JUKU / 2019 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
本郷中学校・2019年度 第1回 算数
全5大問を、答え・途中式・条件の読み取りから解説します。小数・分数の計算と逆算、流水算・平均・折り返し・回転移動、動く2点と三角形の面積グラフ、正方形を並べて求める角、各位の数字の和で作る数列を扱い、各大問の学習テーマと解き直しのポイントも整理します。
第1問|小数・分数の計算と逆算
この大問で学ぶこと
大きな数の割り算を比として処理する
小数のまま筆算せず分数の積に変えます。逆算では割る数を先に求めてから、かっこへ戻ります。
解くときの着眼点:分数にそろえて約分します。
(1)
答え:41
- 1と1/20×8=42/5、2.25+2/3=35/12。差は329/60です。
- 329/60÷7/60=47。1.125÷3/16=9/8×16/3=6です。
- 47-6=41です。
間違えやすい点:引き算はかっこを処理した後に行います。
(2)
答え:14/3(4と2/3)
- 2019÷1346=3/2なので、大きなかっこ内は3/2です。
- 7÷□+5=8-3/2=13/2より7÷□=3/2。
- □=7÷3/2=14/3です。
間違えやすい点:2019÷(3/2)=1346で確認します。
第2問|流水算・平均・折り返し・回転移動
この大問で学ぶこと
図の段差と、面積が保存される折り返し
ボールの落下は15cmの段差を含みます。正方形の転がりは、各頂点を中心とする四分円の区間に分解して面積を求めます。
解くときの着眼点:比べる基準をそろえます。
(1)
答え:時速6km
- 下りは18÷2=時速9km、上りは18÷6=時速3kmです。
- 静水時は(9+3)÷2=時速6kmです。
間違えやすい点:流速は(9-3)÷2=時速3kmです。
(2)
答え:9人
- 全得点は40×3.2=128点。既知の得点合計は4×2+15×3+7×5=88点です。
- 1点と4点の人数の合計は13人、得点合計は40点。全員1点なら13点です。
- (40-13)÷(4-1)=9人が4点です。
間違えやすい点:1点は4人で、人数も40人に戻ります。
(3)
答え:70円
- 2組の購入の差より、ガム・アメ・チョコ1個ずつで90円です。
- 初めの組からその2倍を引くと、アメ1個・チョコ2個になります。
- 250-90×2=70円です。
間違えやすい点:各品物の単価をすべて出す必要はありません。
(4)
答え:54
- 最初に落ちた距離の2/5が30cmなので、その距離は75cmです。
- 1回目のはね上がりは45cm。低い地面まで15cmあるので、次の落下は60cmです。
- 2回目のはね上がりは36cm。Aは低い地面から90cmなので、x=90-36=54です。
間違えやすい点:15cmの段差を最初の落下距離に含めません。
(5)
答え:4.8cm
- 三角形ABDの面積は3×4÷2=6cm²です。
- 底辺BD=5cmに対するAの高さは6×2÷5=2.4cm。
- 折り返しで高さが反対側へ同じだけ移るのでAA′=2.4×2=4.8cmです。
間違えやすい点:折り目BDはAA′を垂直に二等分します。
(6)
答え:1009cm³
- Bの1辺をbとすると、Aはb-3、Cはb-5。合計の高さは3b-8=19です。
- B=9cm、A=6cm、C=4cmです。
- 9³+6³+4³=729+216+64=1009cm³です。
間違えやすい点:短い長さはどちらもBを基準にしています。
(7)
答え:66.24cm²
- 最初と最後の四分円の半径は4cmで、面積は合計8πcm²です。
- 中央は対角線を半径とする90度の扇形と、底辺4cm・高さ4cmの直角三角形2枚に分けられます。
- 対角線の2乗は32なので中央は8π+16。全体は16π+16=66.24cm²です。
間違えやすい点:軌跡の長さではなく、軌跡と床で囲む面積を求めます。
第3問|動く2点と三角形の面積グラフ
この大問で学ぶこと
折れ曲がりの時刻と、頂点へ着く時刻を対応させる
底辺ABは一定なので、面積の変化はPとQの高さの差そのものです。2点が同じ上辺を進む間は面積0になります。
解くときの着眼点:面積は2点の高さの差で決まります。
(1)
答え:毎秒5cm
- PがDへ着く時刻は4秒です。AD=20cmなので20÷4=毎秒5cmです。
間違えやすい点:Qが上辺へ着く5秒と取り違えません。
(2)
答え:30cm
- Pが上辺DCを進むのは4秒から10秒までの6秒です。
- DC=5×6=30cm。長方形なのでABも30cmです。
間違えやすい点:10秒で面積が増え始めるのはPがCから下がり始めるためです。
(3)
答え:187.5
- Qは5秒で20cm進むので毎秒4cm。Dへ着くのは5+30÷4=12.5秒です。
- このときPはCから2.5秒下がり、高さ20-5×2.5=7.5cm。Qとの高さの差は12.5cmです。
- 面積は30×12.5÷2=187.5cm²です。
間違えやすい点:折れ曲がる点はQがDから下がり始める時刻です。
第4問|正方形を並べて求める角
この大問で学ぶこと
等しい角を移し、直角二等辺三角形を発見する
並べた正方形の端まで直線を延長すると、同じ傾きの角が別の位置へ移ります。さらに下へ並べ、辺の比1:2と2:1を利用します。
解くときの着眼点:辺の比1:2と1:3を対応させます。
(1)
答え:図Ⅱの∠SPUと、UでPUと水平な下辺が作る角
- 横3個の正方形で、右端の下角をU、2個目の下角をVとします。
- 図Ⅰの角イは横3・縦1の傾きに対応します。図Ⅱでは∠SPUと、Uでの水平な下辺とUPの角が等しい角です。
- 平行な辺の同位角・錯角として印を付けます。
間違えやすい点:図Ⅱの浅い方の直線PUに対応する2か所を選びます。
(2)
答え:45度
- 下側の左1個の右下をTとします。1辺を1とするとPからUへは横3・下1、PからTへは横1・下2です。
- TUは横2・上1なのでPTと直角に交わり、PT=TU。三角形PTUは直角二等辺で∠TPU=45度です。
- ∠SPT=90度-角ア、∠SPU=角イより45度=90度-角ア-角イ。したがって角ア+角イ=45度です。
間違えやすい点:三角形PTUを使うと角度の数値を個別に求めずに済みます。
第5問|各位の数字の和で作る数列
この大問で学ぶこと
桁ごとに場合を整理し、順序を保つ
数字の和が小さい場合は十の位と一の位の組を並べ、大きい31は四桁から探します。総和は各桁の出現回数を利用します。
解くときの着眼点:Bの位置は元の整数と同じです。
(1)
答え:107番目
- 数字の和8になる整数は8・17・26・35・44・53・62・71・80・107…です。
- 9番目が80、10番目が107なので107番目です。
間違えやすい点:数字の和17をさらに8へ変える操作ではありません。
(2)
答え:901
- 1~99では十の位も一の位も0~9が10回ずつ出ます。0は和に影響しません。
- (0+1+…+9)×20=45×20=900。
- 100の各位の和1を足し、901です。
間違えやすい点:99までと100を分けます。
(3)
答え:6997番目
- 3桁の数字の和は最大27なので4桁を調べます。
- 千の位4は4999の1個、5は5899・5989・5998の3個。6では残る3桁の和25を小さい順に並べます。
- 6799・6889・6898・6979・6988・6997の6個で累計10個。答えは6997番目です。
間違えやすい点:9999からの各桁の不足の和が5になることでも整理できます。
解き直しの進め方
グラフを点の動きへ読み替え、角の補助線と各位の和の列挙を再現しましょう。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、条件の読み違い・着眼点・計算に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で図や式を作り直す | 同じ答えが出るだけでなく、式の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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