2026年11月5日
SUSUMU JUKU / 2026 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
明治大学付属中野中学校・2026年度 第1回 理科
化石・湿度と暑さ指数・消化吸収・酸化・ばねの5大問を、解答欄に対応する31項目に分けて解説します。原問題の図表と条件から解答を検証しています。解答資料がないため、学校公式解答との照合済みを意味するものではありません。
第1問|化石と地層のできた時代
この大問で学ぶこと
形の特徴と、時代・環境の手がかりを分ける
(1) 図1の化石
エ|アンモナイト
- 渦巻き状の殻と、殻の表面の筋に注目します。アンモナイトの化石です。
間違えやすい点:渦巻きの形だけでなく、全体の殻の形も照合する。
(1) 図2の化石
ウ|サンヨウチュウ
- 体に多数の節があり、左右と中央に分かれた形が特徴のサンヨウチュウです。
間違えやすい点:巻き貝やサンゴの形と区別する。
(1) 図3の化石
ア|サンゴ
- 表面に多数の小さな穴が集まる、群体をつくるサンゴの化石です。
間違えやすい点:写真の表面の模様を、選択肢の生物の特徴と対応させる。
(2)① 地層の時代を推定する化石
示準化石
- 地層ができた時代を推定する手がかりとなるものを示準化石といいます。環境の推定に役立つ示相化石と区別します。
間違えやすい点:「時代」は示準、「環境」は示相という判断軸を持つ。
(2)② 恐竜と同じ時代の化石
図1
- 恐竜が繁栄した中生代に結び付くのはアンモナイトです。サンヨウチュウは古生代の代表的な示準化石です。
間違えやすい点:アンモナイトが中生代にしか存在しなかったとまで一般化しない。
(2)③ 恐竜が生きていた時代
イ|中生代
- 中生代は三畳紀・ジュラ紀・白亜紀に分けられます。恐竜の時代として、この選択肢を選びます。
間違えやすい点:古生代・中生代・新生代の順を確認する。
(3) 化石を含まない岩石
ウ|花こう岩
- 花こう岩は地下でマグマが冷えてできる深成岩です。生物の遺骸が堆積してできる岩石とは成因が異なります。
- 凝灰岩は火山灰が堆積した岩石で、堆積の過程で化石を含む場合があります。火山に関係する岩石を一括して除かないようにします。
間違えやすい点:岩石名の暗記に加え、どのようにできる岩石かを説明する。
第2問|乾湿計と暑さ指数
この大問で学ぶこと
気温の行と、乾球・湿球の差の列を交差させる
(1) 湿球の温度が低くなる理由
エ|水が蒸発するとき熱をうばうから
- 湿球を包むガーゼから水が蒸発するとき、周囲から熱を受け取ります。このため湿球は乾球より低い値を示します。
間違えやすい点:もともとの水温が低いことを測定原理にしない。
(2) 図1の湿度
71%
- 拡大図の目盛りは乾球29℃、湿球25℃です。差は29−25=4℃。
- 湿度表の「乾球29℃」の行と「差4.0℃」の列が交わる71を読み取ります。
間違えやすい点:25℃の行ではなく、乾球29℃の行を使う。
(3) 与えられた条件での暑さ指数
28.7℃
- この問いでは気温28℃・湿度77%という別の条件です。表の28℃・77%に対応する乾球と湿球の差は3℃なので、湿球は25℃です。
- 問題に示された式へ入れると、0.1×28+0.7×25+0.2×42=2.8+17.5+8.4=28.7℃です。
間違えやすい点:前の問いの気温29℃や湿度71%を、そのまま使わない。
第3問|だ液の実験と消化・吸収
この大問で学ぶこと
実験の対照を比較し、吸収後の経路まで追う
(1)① 実験から判断できる内容(二つ)
ウ・エ
- 水だけのA・C・Eでは、いずれの温度でもヨウ素液で変色しました。この実験の条件では、デンプンは熱だけでは分解されていません。
- 40℃でだ液を加えたDだけが変色しないため、だ液が40℃くらいではたらくことも読み取れます。ヨウ素液を加えた後の酵素の働きは、この表だけでは判断できません。
間違えやすい点:5℃で反応が見えないことと、低温では永久にはたらかないことを同一視しない。
(1)② 水を入れた試験管を用意する理由
ア|分解がだ液のはたらきによることを確かめるため
- 同じ温度で、水を加えた試験管とだ液を加えた試験管を比較します。だ液以外の条件をそろえる対照実験です。
間違えやすい点:温度を変える実験と、加える液を変える比較を区別する。
(2)① a|ペプシンを含む消化液をつくる臓器
胃
- ペプシンは胃液に含まれ、タンパク質の消化に関係します。消化液の名前と、その消化液をつくる臓器を対応させます。
間違えやすい点:胃液をつくる場所を答え、消化酵素の名前だけにしない。
(2)① b|複数の栄養素を分解する消化液をつくる臓器
すい臓
- すい液には、デンプン・タンパク質・脂肪の消化に関わる酵素が含まれています。すい液はすい臓でつくられます。
間違えやすい点:胆汁をつくる肝臓と混同しない。
(2)② 小腸のひだの表面の突起
柔毛(絨毛)
- 小腸の表面に多数ある小さな突起を柔毛、または絨毛といいます。表面積が広くなり、分解された栄養素を吸収しやすくなります。
間違えやすい点:ひだと、ひだの表面の細かな突起を区別する。
(2)③ デンプンが分解された栄養素の経路
イ|毛細血管に入り、肝臓へ送られる
- デンプンは消化されてブドウ糖などになり、柔毛の毛細血管へ吸収されます。その後、門脈を通って肝臓へ運ばれます。
間違えやすい点:脂肪の吸収で扱うリンパ管の経路と混同しない。
第4問|ガスバーナーとマグネシウムの酸化
この大問で学ぶこと
操作の役割と、反応で増えた酸素の重さを整理する
(1)① ねじを閉じる向き
イ
- 通常のねじは上から見て時計回りで閉まります。図の矢印でそれに当たるのはイです。
間違えやすい点:紙面上の右・左ではなく、ねじの軸を上から見た回転方向で考える。
(1)② ガス調節ねじBを回す操作
ウ・エ
- 点火のためガスを出す操作ウと、炎の大きさを調節する操作エでは、ガスの量を変えるBを使います。
- 炎の色を調節するオでは、空気の量を変えるAを使います。
間違えやすい点:炎の大きさはガス、色は空気という役割の違いを押さえる。
(1)③ もう一方のねじをおさえる操作
オ
- 空気調節ねじAを回すときは、ガス調節ねじBまで一緒に回らないようBをおさえます。先に決めたガス量を保って空気量だけを変えます。
間違えやすい点:一度に二つの条件を変えず、役割ごとに調節する。
(2) マグネシウムと酸化マグネシウムの区別
ア・ウ・エ
- 金属のマグネシウムは電気を通し、うすい塩酸と反応して水素を発生し、こすると金属光沢が出ます。酸化マグネシウムはこれらと異なる性質を示します。
- マグネシウムは磁石に強く引き付けられる金属ではないため、磁石につくかどうかでは区別できません。
間違えやすい点:酸化マグネシウムもうすい塩酸と反応しますが、水素の気体は発生しない。
(3) マグネシウム1.8gと結び付いた酸素
1.2g
- 表の0.3g→0.5gより、結び付く酸素は0.2g。マグネシウム:酸素=3:2です。
- 1.8×2/3=1.2gです。できた酸化マグネシウム全体なら3.0gですが、ここで答えるのは酸素だけです。
間違えやすい点:反応後の全体の重さと、増えた酸素の重さを区別する。
(4) 初めの2.5gに含まれた酸化マグネシウムの割合
16%
- 加熱による増加3.9−2.5=1.4gは、新たに結び付いた酸素の重さです。未反応だったマグネシウムは1.4×3/2=2.1gです。
- 初めからあった酸化マグネシウムは2.5−2.1=0.4g。割合は0.4÷2.5×100=16%です。
間違えやすい点:初めから酸化していた部分には、今回さらに酸素が結び付くとして計算しない。
(5)① 酸化マグネシウムの粒のモデル
ア|マグネシウム1粒と酸素1粒
- 1粒の重さの比も、反応する物質全体の重さの比も3:2です。したがって、結び付く粒の個数の比は1:1になります。
間違えやすい点:重さの比3:2を、そのまま粒の個数3:2にしない。
(5)② 酸素8セットからできるモデルの数
16セット
- 空気中の酸素は1セットが2粒なので、8セットは酸素16粒です。酸化マグネシウム1セットに酸素を1粒使うため、16セットできます。
間違えやすい点:空気中の酸素のセット数と、酸素の粒数を分ける。
第5問|ばねの伸びと、棒を水平に支える力
この大問で学ぶこと
自然長・伸び・張力を区別し、最後はてこのつり合いを使う
(1) おもりと伸びのグラフ
イ
- Aの自然長は24cmで、20gごとに2cm伸びます。Bの自然長は15cmで、20gごとに4cm伸びます。
- 縦軸は長さではなく伸びなので、どちらも原点から始まり、Bの傾きがAの2倍になるイを選びます。
| ばね | 自然長 | 20gでの伸び | 1gあたりの伸び |
|---|---|---|---|
| A | 24cm | 2cm | 0.1cm |
| B | 15cm | 4cm | 0.2cm |
間違えやすい点:自然長の違いを、伸びのグラフの切片にしない。
(2) Aに50gをつるしたときの伸び
5cm
- Aは20gで2cm伸びるので、50gでは2×50/20=5cm伸びます。全長29cmではなく、伸び5cmを答えます。
間違えやすい点:ばねの長さ=自然長+伸び。
(3) Bの両端を50gずつで引いたときの伸び
10cm
- それぞれのおもりがつくる張力は50g分です。片側を固定して50gをつるす場合と同じ張力で、100g分にはなりません。
- Bは20gで4cm伸びるため、4×50/20=10cmです。
間違えやすい点:左右から引く力を足して、張力を100g分にしない。
(4) 直列のAとBの長さが等しくなるおもり
90g
- ばねの重さを考えないので、直列のA・Bには同じおもりの重さがかかります。重さをw gとすると、Aの長さは24+0.1w、Bは15+0.2wです。
- 24+0.1w=15+0.2wからw=90g。このとき両方の長さは33cmです。
間違えやすい点:等しいのは全長であり、伸びではない。
(5) Aの伸び|40gのおもりを二つつないだ場合
8cm
- Aは上下二つのおもり、合計80gを支えます。伸びは80×0.1=8cmです。
間違えやすい点:Aより下にあるおもりを、二つとも数える。
(5) Bの伸び|40gのおもりを二つつないだ場合
8cm
- Bが支えるのは一番下の40gだけです。伸びは40×0.2=8cmです。
- 支える重さは異なりますが、Bは同じ重さでAの2倍伸びるので、結果として両方8cmになります。
間違えやすい点:Bより上のおもりは、Bの支える重さへ加えない。
(6) 棒を水平にする50gのおもりの位置
棒の左端から40cm
- 左右のばねの下端の高さをそろえるには、A・Bの全長が等しくなる必要があります。A・Bが支える重さをa・b g分とすると、24+0.1a=15+0.2b、a+b=40+50=90です。
- これを解くとa=30、b=60。棒の左端を支点として考え、右端の上向きの力60×50と、棒の重さ40×25+おもり50×xを等しくします。
- 3000=1000+50xからx=40cmです。右端からなら10cmですが、問いは左端からです。
| 項目 | 左側A | 右側B |
|---|---|---|
| 支える重さ | 30g分 | 60g分 |
| 伸び | 3cm | 12cm |
| 全長 | 27cm | 27cm |
間違えやすい点:棒自体の重さ40gも中心25cmにかかる力として含める。
解き直しの進め方
知識問題では選択肢を選ぶ根拠、実験問題では比較する条件、計算問題では何の量を求めたかを言葉にします。ばねは自然長と伸び、化学反応は増えた重さと反応後の全体の重さを区別して解き直しましょう。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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