2026年11月3日
SUGAMO / REVIEW PLAN
過去問を解いた後、
「次に何をするか」まで決める。
巣鴨中の算数に取り組んだ答案を、基礎の確認・類題・解き直しへ。点数だけで終わらせず、翌週の学習につなげる方法を具体例で整理します。
解説を読んだときは分かったのに、数日後にまた同じところで止まる。そんなときは、過去問をもう一年度増やす前に、どこで判断がずれたか、何を自力で確かめ直すかを一つずつ決めましょう。
本記事は、巣鴨中学校の算数入試分析で示した復習の手順を、実際の家庭学習に置き換えるための記事です。出題傾向や年度別の記録は分析記事で確認し、ここでは答案の見方と翌週の計画に絞ります。
この記事の計算例は、学習方法を説明するために作った例です。巣鴨中の実際の入試問題、実際の生徒の答案・指導実績ではありません。四教科入試と算数選抜は分け、受験する方式の問題・条件で練習してください。
01|答案から、今週直す誤りを選ぶ
最初に見るのは、正誤の印ではなく、自力で書けた最後の行と、その次に書けなかったことです。「速さが苦手」「計算ミスが多い」という大きなくくりでは、次の練習を選びにくくなります。
| 答案で見つかったこと | 先に確かめること | 次の練習 |
|---|---|---|
| 問題文の条件を落としている | 何が与えられ、何を求めるのか | 条件を図・短い表に写す |
| 図はあるが式が違う | その式で求まる量は何か | 基本例題で式の意味を説明する |
| 式は合うが計算を誤る | 最初にずれた行と計算の順序 | 同じ種類の計算を少量、確実に解く |
| 時間内には解けなかった | 時間を外すと自力で解けるか | 方針を立てる練習と時間配分を分ける |
全部を一度に直そうとせず、まず一〜二つの課題を選びます。まだ習っていない分野は、点数だけで評価せず、今の学習段階に合う基礎を優先してください。

02|速さの例:和と差の取り違えを直す
学習説明用の例
900m離れた二人が、同時に相手に向かって歩きます。速さは分速80mと分速70m。出会うまで何分でしょう。
1分間に近づく距離:80+70=150m
出会うまで:900÷150=6分
もし900÷(80−70)と書いていたら、「和を使う問題」と覚え直すだけで終わらせません。同じ1分間に、二人の間の距離がどれだけ縮まるかを、図の矢印に80m・70mと書き込んで確かめます。差を使う同じ向きの追いつきと、どこが違うかも説明します。
この答案から選ぶ、次の三つの練習
- 線分に二人の進む向きと、1分後の位置を書き込む。
- 基本例題で「距離が縮まる速さ」を言葉で説明してから式にする。
- 840m・分速70mと50mなど、数値を変えた類題を自力で解く。向かい合う場合は840÷120=7分です。
答えの6分を覚えていても、類題で説明できなければ復習は途中です。何を足したのかを説明できるところまで戻り、元の過去問へつなげます。
03|割合の例:求める量を取り違えない
学習説明用の例
定価1,200円の商品を20%引きで買います。支払う金額はいくらでしょう。
値引き額:1,200×0.2=240円
支払う金額:1,200−240=960円
240円と答えてしまった場合、かけ算自体は合っています。確認するのは、240円が値引き額であり、問われている支払額ではないことです。途中式の右に「値引き額」「支払額」と書き添え、最後の答えが何の量かを照らし合わせます。
復習では、基準となる1,200円を100%、支払う割合を80%として、1,200×0.8=960円でも確かめます。二つの解き方を無理に暗記させるのではなく、何を100%としているかが同じかを確認しましょう。
この場合の次の課題は、計算練習を増やすことより、問題文の「何を求めるか」と式で求めた量を一致させる練習です。
04|翌週の復習計画へ落とし込む
次の表は、週末に過去問へ取り組み、速さの立式と割合の求める量を復習する場合の一例です。学校や塾の宿題・習っている範囲に合わせて、日数と量を調整してください。毎日すべてを追加する計画ではありません。
| 時期 | 行うこと | 終わりの目安 |
|---|---|---|
| 解いた当日 | 答案で止まった行を探し、課題を一〜二つに絞る | 「速さの和と差」「支払額と値引き額」など、課題が具体的 |
| 翌日 | 対応する教材の基本例題を確認する | 式で求める量を説明できる |
| 翌週の前半 | 数値や条件の違う類題を少量解く | 解説を見ずに図と式を作れる |
| 翌週の半ば | 元の過去問の該当設問へ戻る | なぜその式になるか、途中式が残る |
| 次の週末 | 時間を置いてもう一度確認し、次の課題を選ぶ | 前と同じ誤りか、別の誤りかを判別できる |
一回の学習は、短く区切っても構いません。「一週間で何ページ進めるか」より、同じ原因の誤りを自力で直せるかを見ます。教材の復習先は、既存の巣鴨算数分析・予習シリーズ対応表を入口に、手元の版の目次と照合してください。
05|解き直しで、身についたかを確認する
解説を閉じ、白紙から解き直します。正解だけでなく、次の三点を確認してください。
- 図や表に、使う条件と求めたい量が残っている。
- 途中式で何を求めたか、自分の言葉で説明できる。
- 数値や条件が変わった類題でも、同じ考え方を使える。
また間違えたら、どう戻ればよいですか?
同じ箇所で止まったなら、基本例題の説明がまだ自力で再現できていない可能性があります。前回とは別の計算を誤ったなら、その行を新しい課題にします。「またできなかった」でまとめず、止まった場所が同じかを見てください。
全問を毎回解き直す必要はありません。最初は選んだ設問で再現できるかを確かめ、最後に受験する入試方式の条件で全体演習へ戻します。配点や合格の見通しを、この練習例だけから判断することはできません。
06|家庭学習と個別指導の使い分け
家庭で「どの行から考え違いが始まったか」が見つけにくいときは、解説を何度も読み返す前に、途中式や図の置き方を一緒に確認する方法があります。
進塾の中学受験個別指導では、今の理解と志望校に向けた課題を照らし合わせ、復習する内容や順番をご相談いただけます。たとえば速さなら、立式の前に「同じ時刻の位置」を図に書けるか、割合なら「何を100%としたか」を確認する、といった見方です。
巣鴨中が候補の段階でも、志望校がまだ決まっていなくても相談できます。学年・使っている教材・困っている内容をもとに、今取り組むことを整理しましょう。
赤羽で学習塾をお探しなら
- 会社名
- 進塾
- 住所
- 〒115-0055 東京都北区赤羽西1‐39‐1伊藤ビル3階
- 電話番号
- 03-5924-7747
