2026年10月30日
SUSUMU JUKU / 2024 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
豊島岡女子学園中学校・2024年度 第1回 国語
全2大問の主要設問を、本文の対比・接続関係・人物の言動から解説します。記述は進塾による構成例です。必要な要素を確認してから、問題冊子の字数や文末の指定に合わせて自分の答案を作りましょう。
このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。
第1問|死後の世界と心身の捉え方
この大問で学ぶこと
四つの説明に共通する前提と異なる前提を分ける
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
問1|筆者が驚く点
ウ
- 死後の世界を認めない物理主義的な考えも含め、多くの哲学者が「死後が存在するか」という問いを共有しています。
- 魂の不在を考える立場でも、魂が残るという枠組みを前提に議論している点を捉えます。単に結論が出ないことへの驚きではありません。
問2|人生という物語
エ
- 死の意味を理解するために、生も宗教的な物語の中で意味付けられてきた、という直前の説明を使います。
- 誕生から死までを通して自分の意味を見いだす説明が適切。節目だけの話や、死だけを語る説明では範囲が狭くなります。
問3〜問5|語句と接続
問3 ウ/問4 ア/問5 イ
- 「冷たい」は物理的な温度でなく、物語を取り払った「無機質な」という意味です。
- 人格神を必要とする壮大な世界観という文脈から問4はア。心と身体を別々に捉える説明をまとめ直す接続なので問5は「つまり」です。
問6・問7|指示内容と抜き出し
問6 あの世で/問7(1)身体から離(2)オ
- 問6は死んだ人に会うことを語る一連の説明へ戻り、最初の5字「あの世で」を抜き出します。
- 問7は心が身体から抜けて別の場所へ向かう説明に対応。「身体から離」で始まる25字の範囲を確かめます。臓器移植を死後世界への期待とするオは心と臓器を同一視しており不適切です。
問8|魂の不死を前提に可能になること
構成例:魂が肉体とは別に存在すると考えることで、人の本来の姿や自分の生き方、死後の世界について考えられる。
- 結論だけでなく、心身二元論という前提を先に書きます。
- 宗教が語ってきた「人間とは何か」「この人生をどう生きるか」「死後どうなるか」の三点をまとめ、75字以内に整えます。
第2問|成瀬と周囲の人物
この大問で学ぶこと
同じ場面を二つの視点から読む
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
問1|意表をつく返答
ウ
- 大貫は数学の勉強について相談しているのに、成瀬は髪を切る話をします。
- 大貫のそっけない調子を、成瀬はそのまま受け止めています。「悪意」「反省」など本文にない気持ちを足しません。
問2|出来事の時期
ウ|3年生の8月
- 入学前の4月1日から、ひと月1cmを基準に28cm分の期間を数えます。
- 高校3年生の夏の話だと確認し、文章IIの大学見学・残りの受験期間とも照合します。
問3・問4|勉強の感覚と島崎の間
問3 ア/問4 イ
- 易しい問題を解き始めて、勉強のリズムや手応えが戻ることが問3の中心。
- 島崎の言葉は、成瀬が髪を伸ばす挑戦をやめたことへの失望。成瀬の容姿の好みだけの話ではありません。
問5|成瀬の心当たり
構成例:自分が挑戦を途中でやめるたびに、見守ってくれた島崎をがっかりさせていたこと。
- 島崎は最後まで見届けたいと思っていた、と直前で説明しています。
- 成瀬が思い返すのは髪の件だけでなく、これまでやめてきた数々の挑戦。60字以内で繰返しと相手の期待をつなぎます。
問6・問7|大貫の価値観と成瀬への思い
問6 エ/問7 オ
- 夢を軽く口にする成瀬に対し、大貫は周囲の目が気になり、夢を言うこと自体にもためらいがあります。
- それでも成瀬の自由さにひかれています。「関わりたくない」「単に競争相手」など一面に決め付ける説明は外します。
問8・問9|発言の内容と語彙
問8 やはり大貫/問9(1)ア(2)不意(3)まんぞくげ
- 髪の長さの実験という成瀬の説明を受け、大貫の言う通りだと認める箇所を、文章Iから抜き出します。
- 感傷と同じ「傷」は負傷。「不意」と「満足気」の表記・読みも、場面での意味と合わせて確認します。
解き直しの進め方
選択肢は正解の記号を覚えず、本文に合う要素と合わない要素に線を引きます。記述は主語・理由・対比を先に整理し、最後に字数と文末を確かめます。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
志望校の過去問を、次の学習計画へ
点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。
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