2026年10月30日
SUSUMU JUKU / 2025 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
豊島岡女子学園中学校・2025年度 第1回 社会
歴史・地理・公民の全3大問から主要設問を取り上げ、史料の言葉、地図の位置、統計の比較を根拠に解説します。統計と制度に関する判断は、問題に示された年度・条件に沿っています。
このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。
第1問|金属を通して読む日本史
この大問で学ぶこと
資源の用途と時代の背景をつなぐ
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
問1|多賀城周辺の製鉄
蝦夷との戦いのための武器を作る。
- 多賀城は東北地方を支配する拠点。支配域を広げる戦いに使う武器の需要と製鉄を結び付けます。
- 「鉄を作るため」では目的が説明できません。20字以内で用途を示します。
問2|1923年以前の出来事
1→5→3
- 領事裁判権撤廃の実現1899年→二十一か条の要求1915年→原敬内閣1918年です。
- 満州事変1931年、女性参政権1945年は1923年より後なので、選んでから並べる対象に入りません。
問3・問4・問8|銅と税
問3 4/問4 和銅/問8 調
- 日本で銅が使われ始めたころは青銅器を祭りに用いました。鉄製農具の用途と区別します。
- 708年に銅の献上にちなみ和銅と改元。特産品を納める律令の税は調で、対馬の銀という地域との対応を読みます。
問6・問7|鉱山と黄金の国
問6 7/問7 2
- 足尾銅山はE、佐渡金山はC、石見銀山はA。金属名だけでなく、地図上の位置を確認します。
- 金色堂は岩手県の中尊寺にあります。足利義満の金閣、10円硬貨の平等院鳳凰堂と混同しません。
問9|産出量の表
あ|鉄
- Dは最大が1945年、最小が1990年で、倍率48.0。戦時中の需要と戦後の鉱石輸入への移行を考え、鉄の説明「あ」に結び付けます。
- 金額や消費量でなく、国内鉱石の産出量の表であることを確認します。
第2問|変化を読み取る地理資料
この大問で学ぶこと
複数の手掛かりで地図とグラフを対応させる
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
問1|駅の乗車人数
4
- 全駅で乗車人数が増えている「い年度」が2023年度です。2020年に減少が大きく、その後大きく回復したAは、観光・買物などの影響を受ける定期以外と考えます。
- したがってBが定期利用です。「い年度・B」の4を選びます。一つの駅の人数の大小だけで決めず、感染症流行前後の増減を複数駅で照合します。
問3|液状化と昔の地形
3
- 古い地図の川の流れと現在の道路・集落を照合すると、3の地区はかつて川だった場所に当たります。
- 現在の川からの距離だけで判断せず、旧河道や埋め立てという土地の成り立ちを見ます。
問4|再生可能エネルギー
5|図1 風力・図2 太陽光
- 図1は北海道・青森・秋田など風の強い地域に大きな丸が集中。図2はより広い地域に分布します。
- 地熱なら火山地域との関係を考えます。分布の集中の仕方で風力と太陽光を区別します。
問5・問6|食料と気候
問5 2/問6 3
- 肉類は1960年から供給量が大きく増えた系列2。最大値を100とした指数なので、食品同士の実際の量は直接比較できません。
- 小田原は沿岸で内陸の前橋より年較差・猛暑日が小さく、勝浦ほど海の影響が強くありません。点3を選びます。
問7・問8|地域名と言語
問7(1)北海道(2)名古屋/問8 心
- ほたて・いくら・うになどの返礼品と自治体の分布から北海道。寄付額・減収額の両方の「お」は名古屋です。
- 親→うやは母音o→u、a→aの変化。こころ→くくると対応させ、心を答えます。
第3問|働くことと社会制度
この大問で学ぶこと
権利・義務・経済の言葉を区別する
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
問1・問2|家庭と所得倍増
問1 2/問2 所得倍増
- 婚姻時には夫または妻の氏を選びます。設問のほかの選択肢は婚姻年齢、再婚禁止期間、世帯主の説明が不適切です。
- 池田勇人内閣の所得倍増計画と結び付け、空欄に所得倍増を入れます。
問3|女性の就労
(1)4(2)労働基準法
- 日本は就業者中の女性割合に対し、管理職中の女性割合が低い4に対応します。二本の棒の意味を混同しません。
- 産前産後休業などを定める法律は労働基準法です。
問4・問5|憲法改正と裁判
問4 4→2→3→1/問5 3
- 憲法審査会で審査→国会で発議→国民投票の過半数賛成→天皇が公布です。通常の法律の成立と区別します。
- 内閣による裁判官罷免はできません。最高裁長官は国会の指名ではなく、内閣の指名に基づき天皇が任命します。
問6・問7|信義と為替
問6 5|信義/問7 あ 円安・い 円高
- 権利行使・義務履行を誠実に行うという文脈から信義。用語が持つ意味を前後と結びます。
- 2024年は円安が進んで1ドル161円、1986年は円高が進んで同水準になりました。同じ相場でも、どちらから動いたかで呼び方が異なります。
解き直しの進め方
選択肢の正誤だけで終わらせず、誤った語句を直して説明しましょう。年代整序は出来事を年表に置き、統計問題は対象年・単位・割合と実数の違いを確かめます。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。
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