2026年10月30日
SUSUMU JUKU / 2025 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
豊島岡女子学園中学校・2025年度 第1回 理科
全4大問の主要設問を、実験条件と図表の根拠に沿って解説します。計算では比較している量を明示し、選択問題ではなぜその説明が合うのかを確認します。原問題の図・表と合わせて読み進めてください。
このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。
第1問|金属線の発熱
この大問で学ぶこと
長さ・断面積・電池数の倍率を組み合わせる
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1)
32℃
- 基準の温度上昇は6℃。電池を1個から2個にすると4倍、長さを10cmから30cmにすると1/3、直径を2倍にすると断面積が4倍になります。
- 6×4×1/3×4=32℃です。直径と断面積を同じ倍率にしません。
(2)
4.5℃
- 金属線1の抵抗を1とすると長さ3倍の金属線2は3、直列全体は4です。電池は2倍なので、基準に対する電流は2/4=1/2です。
- 金属線2だけの発熱は電流の2乗×抵抗で、6×(1/2)²×3=4.5℃です。
(3)
2.5cm
- 金属線3は直径2倍で断面積4倍、発熱も基準の4倍になります。
- 同じ温度上昇を細い金属線4で得るには抵抗を1/4、すなわち長さを10÷4=2.5cmにします。
(4)・(5)
(4)19.2℃ (5)7.5℃
- (4)抵抗は1と1/4の直列で5/4。電流は基準の2÷(5/4)=8/5倍、全体の発熱は6×(8/5)²×5/4=19.2℃です。
- (5)並列の各枝には同じ電圧がかかり、長さ4倍の線の発熱は1/4。合計は6+6/4=7.5℃です。
第2問|酸素との反応と仮説の検証
この大問で学ぶこと
増えた重さを酸素として比較する
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(2)
48g
- 銅128gに酸素32gが結び付き酸化銅160gになります。38.4gの銅は128gの0.3倍なので、160×0.3=48gです。
(3)
75%
- 増えた酸素は60−38.4=21.6g。マグネシウムm g、銅38.4−m gとすると、酸素は2m/3+(38.4−m)/4です。
- これが21.6となるので、5m/12=12、m=28.8g。28.8÷38.4×100=75%です。
(4)
①う ②え ③あ ④い
- 仮説に直接対応する条件を調べます。すき間の有無、ドライアイスから出る気体、固体酸素が存在できる温度、くぼみに入る空気量の順に対応させます。
- 「ほかの仮説が否定できたから残りが正しい」とするだけでなく、その仮説自体を調べる実験を選びます。
(5)
う・か
- マグネシウムが二酸化炭素から酸素を取り出すなら、酸化マグネシウムと炭素ができます。白い固体に加え黒い炭素があるかを調べます。
- 4.8gのマグネシウムに結び付く酸素は3.2g。その酸素と組になっていた炭素は3.2×12/32=1.2gなので、量の確認も根拠になります。
第3問|群れの利益と不利益
この大問で学ぶこと
二つの時間の合計が最小になる条件を探す
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1)・(2)
(1)い・う (2)あ・お
- 捕食関係はムカデがダンゴムシを、ライオンがシマウマを食べる組合せです。
- ふだん群れを作る例はマイワシとニホンザル。親子やつがいを群れに含めないという条件も確認します。
(3)
あ・え・か
- 群れによって個々が襲われにくくなり、異性と出会いやすく、協力した狩りの時間が短くなります。
- 一方、感染症や餌を巡る争いは増えることもあります。利益だけを並べて判断しません。
(4)
あ
- 肉食動物が増えると、まず警戒に必要な時間Pが増えます。個体数が同じでも警戒時間が長くなるため、Pのグラフが上へ移動します。
(5)
d、約9時間
- 餌を食べる時間は13−(P+Q)です。したがってPだけでなく、二つの時間の合計が最小の群れを選びます。
- dではPが約2時間、Qも約2時間で合計約4時間。13−4=約9時間が最大となります。
第4問|島の自然と星の観測
この大問で学ぶこと
単位換算と緯度による高さを確認する
解き直しの到達点使った条件と結論のつながりを、解説を閉じて説明できること。
(1)
あ・う・え・き
- 問題に挙がる地域のうち世界自然遺産は知床・白神山地・小笠原諸島・屋久島です。平泉・富士山・紀伊山地・琉球の文化遺産と区別します。
(2)
え|約0.1%
- 1km²=100ha。42698ha=426.98km²です。
- 426.98÷380000×100=約0.112%なので、選択肢では0.1%です。
(4)①・②・③
①あ・お ②62度 ③う・お
- 冬の大三角はベテルギウス・シリウス・プロキオン。この選択肢ではベテルギウスとシリウスです。
- 真東から真西へ動く星の南中高度は90−緯度=62度。南側にあるリゲル・シリウスは、それより低く南中します。
(4)④
65度
- 北緯28度でアンタレスの南中高度は37度。さらに北へ行くと、その差だけ高度が下がります。
- 37度北へ移動すると地平線の高さとなるため、28+37=北緯65度が境界です。
解き直しの進め方
実験の前後で変えた条件と変えなかった条件を分けましょう。グラフは軸・単位・増減を確認し、計算結果が図表の範囲に合うかも確かめます。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。
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