2026年10月29日
SUSUMU JUKU / 2025 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
本郷中学校・2025年度 第1回 国語
50分・100点の第1回国語です。インタビューの方法を論じる説明文と、医師としての姿勢を問い直す物語を、対比と認識の変化から読み解きます。記述は進塾の解答例であり、本文の根拠と指定字数を確認して使いましょう。
第1問|漢字と読み
この大問で学ぶこと
熟語の形と、文中の使い方を照合する
①〜⑤|漢字と読み
①つかさど ②枚挙 ③整列 ④承 ⑤欠
- 「司る」は担当して治めること。「枚挙にいとまがない」は多すぎて数え切れないことです。
- 「整列する」は列を整えること、「承る」は聞く・受けるの謙譲表現、「欠ける」は一部分が失われることです。送り仮名を含める範囲を確認します。
第2問|インタビューとライフストーリー
この大問で学ぶこと
個人の語りの中に、社会との関係を読み取る
問一|文脈をつなぐ語
Aウ・Bカ・Cオ
- Aは、聞き手が想定した問題とは違う問題が見えてきたため、「むしろ」で見方を修正します。
- Bは、話をそのまま記録するだけではないという強い否定なので「決して」。Cは日常の対話にも同じ認識更新があるという帰結へ「だから」でつなぎます。
問二|一文の挿入
3
- 具体的な二人の生き方の紹介が終わり、個人の語りから社会を捉える意義を述べる箇所へ入れます。
- 挿入文は、個人に焦点を当てる理由を問う文です。後ろにある個人の中へ複雑な社会関係が集まるという説明が、その答えになります。
問三|インタビューの結果
ウ
- 聞き手は当初の仮説だけで質問を続けるのではなく、想定外の答えから認識を更新します。
- その場で行う分析と次の発問がつながり、問いの方向そのものが変わる過程を表した選択肢が合います。相手を予想した答えへ誘導する説明は選びません。
問四|「事実」の意味
イ
- 本文は、人がどう理解し語るかによって同じ出来事の捉え方も異なることを論じています。カギ括弧は、誰にとっても一つに決まる客観的な事実だと無条件に扱わないためです。
問五|二人の関わり方の記述
解答例:Tさんは家業を継いだ経営者として取引関係を更新し大規模化を進めたが、Uさんは農家出身の労働者として時代に合わせ職業を組み合わせた。
- Tさんは企業を引き継ぐ立場から、人間関係を組み替え、機械化・規模拡大で存続しようとします。Uさんは農家出身で、漁業や加工業などを組み合わせて働きます。
- 同級生でも、出身・立場・経営戦略が違うことを対比し、六十字以上七十字以内へまとめます。
問六|個人の中の社会
イ
- 個人の意思や行動は、時代・地域・周囲の人との関係の中で形づくられます。その人の語りを通じて、本人の意図を超える社会との関係も見ようとしています。
- 個人を外部と切り離した部品のように扱う説明や、多様な価値観が必ず調和するという説明ではありません。
問七|構成の説明
ウ
- ライフストーリーを聞くことはインタビューを不要にする別の方法ではなく、インタビューの中で用いる方法です。
- 具体例が二人の生き方を示し、そこから個人と社会の関係へ考察が広がる構成を確かめます。
第3問|『スピノザの診察室』
この大問で学ぶこと
治す医療への誇りから、支える医療への理解へ
問一・問二|語句と文脈
問一 aウ・bア・cエ/問二 Aエ・Bオ・Cイ
- 「心もとない」は不安で頼りないこと、「たじろがない」は動揺しない様子、「おもむろに」はゆっくりと落ち着いて行う様子です。
- Aは「いかにも辻らしい」、Bは人間の無力さという当然の前提、Cはすぐには言葉にできない感情に対応します。
問三|非難に聞こえた言葉
ウ
- 南は高齢の患者にも延命のため積極的に治療すべきだと考えていました。そのため、哲郎が患者に最期まで生きることを諦めさせるように感じ、怒りを受け取ったと思います。
- 哲郎が実際に患者を見放したと断定するのではなく、南がその時点でどう誤解したかを答えます。
問四|辻の気持ち
ウ
- 辻は死を前にする悲しみを、簡潔な感謝と笑顔の中へ込めています。哲郎がその気持ちに寄り添い、笑って悲しみを和らげようとした姿に、辻の最期を穏やかにしてくれることを感じています。
- 治療をしなかった後悔や、もっと早く気付けば完治できたという本文にない因果を加えません。
問五|異質だが異様ではない
ウ
- 大学病院は最先端の救命、哲郎は患者の意思も踏まえた看取りという違いがあります。しかし、患者のために真剣に力を尽くす医師の姿勢は同じだと理解し始めています。
問六|外套をかけるという比喩
ウ
- 暗闇を消すことができなくても、寒さに苦しむ人へ上着を掛けることはできます。医療ですべての苦しみや死を除けなくても、人の不安や悲しみに寄り添って支えることはできる、という意味です。
問七|哲郎への気持ちの変化
解答例:南は延命治療に消極的な哲郎を非難していたが、辻を看取る姿や、技術では救えない悲しみに寄り添う考えに触れ、患者を支える医療を哲郎から学びたいと思うようになった。
- 変化前の批判、辻の看取りと哲郎の説明というきっかけ、変化後の学びたい気持ちを入れます。
- 医学知識を説明する答案ではなく、南の人物理解の変化を七十字以上八十字以内でまとめます。
解き直しの進め方
論説では個人と社会の関係、物語では南が哲郎をどう見直すかを整理します。記述には変化前・きっかけ・変化後をそろえ、本文にない原因を加えないようにします。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
志望校の過去問を、次の学習計画へ
点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。
赤羽で学習塾をお探しなら
- 会社名
- 進塾
- 住所
- 〒115-0055 東京都北区赤羽西1‐39‐1伊藤ビル3階
- 電話番号
- 03-5924-7747
