2026年10月28日
SUSUMU JUKU / 2025 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
淑徳与野中学校・2025年度 第1回 理科
2025年度第1回の理科を、小問集合・中和・消化・電熱線の4大問から解説します。重要設問では表の増え方や混合比、断面積と長さの比から、答えに至る過程を示します。
このページは問題冊子と一緒に読む解説です。問題文・原図の転載はせず、進塾独自の解説を掲載しています。
第1問|種子・恒星・燃焼・氷
この大問で学ぶこと
比の計算では、長さ・面積・体積を区別する
基本知識に、密度の比や浮いた物体の計算を組み合わせる小問集合です。本文で示される天体の大きさは、この問題の仮定として扱います。
解くときの着眼点:長さの比を、体積では3回かけることを確認する。
問1〜問3|生物と燃焼の知識
無胚乳種子はクリ・アサガオ。冬の大三角はベテルギウス・プロキオン。燃焼で二酸化炭素が出るのは①④⑥⑧。
- 種子が栄養を蓄える部分を、胚乳と子葉で分ける。
- 紙・ろうそく・砂糖・なたね油には炭素が含まれ、燃焼で二酸化炭素を生じる。
間違えやすい点:燃える物ならすべて二酸化炭素を出すわけではない。金属の燃焼とは区別する。
問2(2)|白色矮星の密度
125000倍。
- 本問の仮定では太陽とシリウスBの半径比は100:2=50:1。
- 体積比は50×50×50=125000:1。質量が等しいなら、密度は体積に反比例し125000倍となる。
間違えやすい点:実際の精密な天体値を求める問題ではない。与えられた半径と等質量の仮定を使う。
問4|氷の密度
0.92倍。
- 全高25cmのうち水面上2cmなので、水中は23cm。
- 浮いているときは物体の重さ=押しのけた水の重さ。底面積が共通なので密度比は23÷25=0.92。
間違えやすい点:5cm・12cmの底面の長さは、比を取ると相殺できる。
第2問|中和と蒸発後の固体
この大問で学ぶこと
反応前の量を、表の増え方から逆算する
塩酸を増やすと固体が増え、やがて一定になります。初めの水酸化ナトリウムと、生成した塩化ナトリウムの重さを区別して追跡します。
解くときの着眼点:表の直線部分と一定部分の交わりを求める。
問1〜問3|反応と初めの量
塩化水素、中和反応、水酸化ナトリウム2.08g。
- 塩酸10cm³増えるごとに固体は0.28g増える。
- 塩酸0cm³のときを逆算し、2.36−0.28=2.08g。これは最初から溶けていた水酸化ナトリウムの量。
間違えやすい点:固体の増加0.28gを、そのまま食塩の生成量としない。水酸化ナトリウムも消費される。
問4|ちょうど反応する量
32.5cm³。
- 固体が一定になる値は2.99g。最初の2.08gとの差は0.91g。
- 1cm³当たりの増加0.028gで割ると0.91÷0.028=32.5cm³。
間違えやすい点:表で一定になった最初の40cm³が、ちょうど中和する量とは限らない。
問5・問6|固体の内訳
Bの塩化ナトリウム1.84g、Cの水酸化ナトリウム0.16g。
- Bは塩酸20cm³なので生成する塩化ナトリウムは2.99×20÷32.5=1.84g。
- Cでは水酸化ナトリウム2.08gのうち30/32.5が反応する。残りは2.08×(1−30/32.5)=0.16g。
間違えやすい点:塩化ナトリウムと余った水酸化ナトリウムの合計が、表の値に合うか検算する。
第3問|消化酵素と対照実験
この大問で学ぶこと
濃度・量・温度・液性の影響を分ける
だ液の働きを、実験条件の違いから考えます。溶液全体の量が違っても、濃度や混合比が同じなら、同じ1mL中の変化は同じという点が重要です。
解くときの着眼点:一度に変わる条件を特定して比較する。
問1・問2|酵素と消化液
アはペプシン等、イはリパーゼ、ウはアミラーゼ。脂肪の消化を助ける液は胆汁で、肝臓でつくられる。
- 胆汁は消化酵素ではないが、脂肪を細かい粒にすることで酵素が働きやすくなる。
- つくられる肝臓と、蓄えられる胆のうを区別する。
間違えやすい点:胆汁に脂肪を分解する酵素が含まれる、と書かない。
問3・問4|条件の比較
実験3は③、実験4は②、実験5は⑤。実験7と同じ結果は実験1。
- だ液を2倍にすれば分解が速くなる。実験4はデンプン溶液もだ液も半分なので、混合比が同じ。
- 15℃では25℃より働きが弱く、強い酸性では働かないという本文の条件を使う。
間違えやすい点:溶液の総量が半分だから、同じ濃さの1mLも半分の濃さになるとは考えない。
問5・問6|糖と吸収する表面
マルトース(麦芽糖)。柔毛で、表面積を大きくして吸収しやすくする。
- アミラーゼによってデンプンが分解された後、さらにブドウ糖へ分解されて吸収される流れを読む。
- 柔毛が多数あることで吸収面積が広がることを、形と機能の関係で説明する。
間違えやすい点:「栄養を吸収するため」だけでなく、ひだ状の利点まで書く。
第4問|電熱線の長さと断面積
この大問で学ぶこと
流れにくさを同じ基準へ換算する
表から電流は長さに反比例、断面積に比例すると読み取ります。直列は抵抗を足し、並列は各枝の電流を足すという二段階の考え方を使います。
解くときの着眼点:長さ÷断面積を、基準の電熱線との比にする。
問1〜問3|同じ電流になる条件
反比例、比例。50cmなら断面積5.0mm²、断面積4.0mm²なら長さ40cm。
- 基準は10cm・1.0mm²。長さが5倍なら断面積も5倍にすれば流れにくさが同じ。
- 電流を一定にしたい条件では、長さと断面積を同じ倍率にする。
間違えやすい点:断面積は太さの直径ではない。値をそのまま表の比例に使う。
問4|直列接続
100mA。
- 10cm・20cm・30cmを同じ断面積で直列につなぐと全長60cm相当。
- 基準10cmで600mAなので、長さ6倍なら600÷6=100mA。
間違えやすい点:直列では各線の電流を足さない。
問5|並列と直列の違い
①2400mA、②200mA、③900mA。
- 並列3本の電流は600×0.5+600×1.5+600×2=2400。
- 30cm・1.5mm²は基準の抵抗2倍。基準1倍と直列なら合計3倍で200mA、並列なら600+300=900mA。
間違えやすい点:同じ2本でも接続で合計の求め方が変わる。どの区間の電流を尋ねるか確認する。
解き直しの進め方
中和は生成した塩と余った薬品、消化は総量と濃度、電流は各枝と全体を分けて整理します。基準を一つ決め、何倍になったかを説明してから計算しましょう。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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