2026年10月28日
SUSUMU JUKU / 2026 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
大宮開成中学校・2026年度 第1回 理科
2026年度第1回の理科4大問を、標識再捕法、物体の運動、地層、逆滴定に分けて解説します。原問題の表と図から独立に計算し、割合の分母・基準の高さ・反応した量を明らかにします。
第1問|標識再捕法
この大問で学ぶこと
割合から全体数を推定する
2回目の捕獲が集団全体の縮図となると仮定して、印のある割合を使います。その仮定が崩れたときの推定の偏りまで考えます。
解くときの着眼点:計算式の分子・分母と、方法が使える条件を説明する。
問1|水中と陸上の生活
ア・ウ
- カエルは幼生を水中で過ごし、成体は陸上でも暮らします。
- トンボも幼虫のヤゴが水中、成虫が陸上です。生活環境を成長段階で比較します。
間違えやすい点:成体だけを見て判断しない。
問2|フナの推定個体数
1118匹
- 全体に占める印つきの割合を、再捕獲の6/86と同じとします。
- 全体数=78×86÷6=1118匹です。
間違えやすい点:1回目と2回目の捕獲数を足して全体数としない。
問3|印が取れた影響
ア(多くなる)
- 計算は最初の印つき数×再捕獲数÷再捕獲の印つき数です。
- 印が取れると分母が本来より小さくなり、全体数を過大に推定します。
間違えやすい点:印が減ったから全体数も少なく出る、と直感で答えない。
問4|適さない条件
ア(寿命が短い・地域に留まらない)
- 捕獲の間に死亡や移出入が多いと、集団と印の割合が変わります。
- 標識した集団が維持されるという前提を満たしにくいため、適しません。
間違えやすい点:計算式だけでなく、集団を閉じたものとする条件を読む。
問5|適さない生物
ウ(アサリ)
- アサリは移動が小さく、放した印つき個体が集団全体へ均等に混ざりにくい生物です。
- 再捕獲した一部が全体を代表するという前提を満たしにくいと判断します。
間違えやすい点:短命・移出入以外にも、十分に混ざる条件が必要。
第2問|ばねと摩擦による運動
この大問で学ぶこと
二乗の関係と比例を使い分ける
ばねの縮みとエネルギーは二乗の関係、同じ摩擦で失うエネルギーと進む距離は比例します。高さへ換算して往復を追うと整理できます。
解くときの着眼点:往復ごとの高さと、床を通った回数を表にする。
問1・問2|表の空欄
X:90/Y:80
- ばねの縮みが10cmから20cmへ2倍になると最高点は4倍、40cmへ4倍になると16倍です。
- 縮み30cmの高さは10×3²=90cm。縮み20cmの滑る距離は20×2²=80cmです。
間違えやすい点:ばねの縮みの倍率を、そのまま高さ・距離の倍率にしない。
問3・問4|高さと滑る距離
問3:20cm/問4:2倍
- 実験1・2で同じばねの縮み10cmに対応するのが、高さ10cmと粗い床20cmです。
- したがって滑る距離は高さの2倍。距離を2倍にするには出発の高さを2倍にします。
間違えやすい点:高さとばねの縮みでは関係が違う。
問5|往復後の高さと残る距離
あ:40cm/い:80cm
- 最初の往復で160−100=60cm分の高さを失い、同じ往復で次は100−60=40cmになります。
- 高さ40cm分で粗い床を合計80cm滑れるので、長さ60cmの床を往復する120cmには足りません。
間違えやすい点:一往復で60cm分失うのであって、一通過ではない。
問6|止まる位置
20cm
- 3回目は左から床60cmを渡り、ばねから戻った後、残り80−60=20cmだけ粗い床を進みます。
- 右端Pから20cmの位置で停止します。
間違えやすい点:左端からの距離40cmと、右端Pからの距離を取り違えない。
第3問|等高線と地層
この大問で学ぶこと
深さを標高へ変換する
地表の高さが違えば、同じ地層でも地表からの深さは変わります。まず火山灰の層を目印にして、上下の境界を標高でそろえます。
解くときの着眼点:地表標高−深さの式を各柱状図へ適用する。
問1|沈む粒の順序
イ
- 大きいれきが先に沈み、その上に砂、さらに上に細かいどろが積もります。
- 下かられき・砂・どろという順になるイを選びます。
間違えやすい点:粒の大きさと沈む速さを逆にしない。
問2|地点Gの柱状図
イ
- Bの標高60mでは火山灰の下端が深さ30mなので標高30m。Fでも地表40m−深さ10m=30mとなります。
- Gの地表は標高30mで、直下はれき0~10m、砂10~15m、どろ15~30m、れき30~35m、砂35~45mとなり、イに一致します。
間違えやすい点:隣の地点の柱状図を、深さのまま横へずらさない。
問3|Bの深さ60~65m
ア(れき)
- Bの地表標高は60mなので、深さ60~65mは標高0~−5mです。
- CやGに対応する下方のれき層と一致します。基準層から下へ順に追います。
間違えやすい点:標高が負でも、地表からの深さは正の値で扱う。
問4・問5|火成岩のつくり
問4:ア/問5:イ(安山岩)
- 大きな結晶の斑晶が細かい石基に埋まるつくりは斑状組織です。地表付近で急速に冷えた段階があり、火山岩に見られます。
- 選択肢の安山岩が該当し、花こう岩・せん緑岩・はんれい岩は深成岩です。
間違えやすい点:斑晶があることを、全体がゆっくり冷えた等粒状組織と混同しない。
第4問|石灰水と逆滴定
この大問で学ぶこと
余った量から反応した量を求める
呼気の二酸化炭素を直接量るのではなく、初めの石灰水から未反応分を引きます。同じ濃度の液を体積へ換算すると計算を簡潔にできます。
解くときの着眼点:全体−残り=使った量、の順で数値を置く。
問1|二酸化炭素の発生
イ
- 石灰石へ塩酸を加えると二酸化炭素が発生します。
- 二酸化マンガンと過酸化水素水は酸素、亜鉛と塩酸は水素と、発生する気体で区別します。
間違えやすい点:石灰水と石灰石は別の物質。
問2・問3|中和とBTB
問2:40cm³/問3:オ(X青・Y緑)
- 表で緑色となるのは塩酸40cm³を加えたDです。
- 実験2のろ液には未反応の水酸化カルシウムが残るのでアルカリ性の青、ちょうど中和した時は緑になります。
間違えやすい点:液が無色であることと、中性であることを同じにしない。
問4|二酸化炭素と反応した石灰水
74cm³
- 石灰水80cm³と塩酸40cm³が中和するので、塩酸13cm³が中和した石灰水は26cm³分です。
- 最初の100cm³から未反応の26cm³を引くと、反応したのは74cm³分です。
間違えやすい点:13cm³を100cm³から直接引かない。
問5|二酸化炭素の質量
0.044g
- 反応した石灰水74cm³は74gで、濃度0.1%より水酸化カルシウムは0.074gです。
- 二酸化炭素:水酸化カルシウム=44:74なので、0.074×44÷74=0.044gです。
間違えやすい点:石灰水全体74gを、反応物の質量として使わない。
問6|呼気中の体積割合
4.6%
- 二酸化炭素44gが23000cm³なので、0.044gは23cm³です。
- 呼気500cm³に対して23÷500×100=4.6%となります。
間違えやすい点:質量割合ではなく、呼気全体に対する体積割合を答える。
解き直しの進め方
初めての方法でも、本文の定義を式や表に直すと見通しが立ちます。標識の割合、エネルギーに対応する高さ、地層の標高、石灰水の未反応分を自分で書き出す復習をしましょう。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、知識・条件や根拠の読み違い・説明の不足に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で根拠・図表・式・答案を組み立て直す | 答えだけでなく、その根拠や判断の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
志望校の過去問を、次の学習計画へ
点数だけでは、次に何を直すべきかは決まりません。進塾では、解き方・答案の根拠・つまずいた箇所を確かめ、授業と家庭で取り組む内容を整理します。集団コース・個別指導のご相談を承ります。
赤羽で学習塾をお探しなら
- 会社名
- 進塾
- 住所
- 〒115-0055 東京都北区赤羽西1‐39‐1伊藤ビル3階
- 電話番号
- 03-5924-7747
