2026年10月28日
SUSUMU JUKU / 2021 EXAM REVIEW
答えの先に、解ける理由を。
本郷中学校・2021年度 第1回 算数
全5大問を、答え・途中式・条件の読み取りから解説します。分数の逆算と小数計算、流水算・濃度・整数・場合の数と回転体、上がる仕切りと水位グラフ、円に内接・外接する正三角形、動く点と3つの三角形の面積和を扱い、各大問の学習テーマと解き直しのポイントも整理します。
第1問|分数の逆算と小数計算
この大問で学ぶこと
分数で正確に戻し、最後まで約分する
逆算はかっこの中を先に確定します。小数が多くても、割り切れるまとまりを作ると少ない計算で解けます。
解くときの着眼点:外側の計算と、かっこの値を分離します。
(1)
答え:191/21(9と2/21)
- 4/7-1/3=5/21です。8×(□-9)÷5/21=2+6/5=16/5となります。
- □-9=16/5×5/21÷8=2/21なので、□=191/21です。
間違えやすい点:5/21で割った計算を戻すときは5/21を掛けます。
(2)
答え:13
- 前半は(1.125-0.25)×32=0.875×32=28です。
- 3.14-7/50=3、2.8÷3=14/15なので後半は14÷14/15=15です。
- 28-15=13です。
間違えやすい点:2.8÷3を途中で四捨五入しません。
第2問|流水算・濃度・整数・場合の数と回転体
この大問で学ぶこと
式だけでなく、数える範囲と回転半径を確かめる
数列の積は3の因数の個数へ、組み合わせは1本以上という条件へ、回転体は横の段ごとの円環へ置き換えます。
解くときの着眼点:量の比と、残った条件を最後まで使います。
(1)
答え:21.6km
- 上りと下りの速さの比は時間の逆で6:9=2:3です。速さの差は流れの2倍で1.2km/時なので、上りは2.4km/時です。
- 距離は2.4×9=21.6kmです。
間違えやすい点:上りと下りの差を、流れ0.6km/時だけとしません。
(2)
答え:150g
- 4%と12%を混ぜて7%にする量の比は(12-7):(7-4)=5:3です。
- 4%の250gが5に当たるので、12%は250×3/5=150gです。
間違えやすい点:濃度の差の比と、量の比は逆です。
(3)
答え:21回
- 8までの数字は1+…+8=36個。42番目までは、9が6個入っています。
- 3が3個で因数3は3個、6が6個で6個、9が6個で12個です。合計3+6+12=21回割れます。
間違えやすい点:9は1個ごとに3を2個含みます。
(4)
答え:14通り
- 100円・150円・200円の本数をa・b・cとすると、2a+3b+4c=32です。a・b・cは全て1以上です。
- bは偶数なので2・4・6・8です。各場合のcの選択肢は順に6・4・3・1通りで、そのたびにaは1つに決まります。
- 6+4+3+1=14通りです。
間違えやすい点:0本の種類がある買い方を含めません。
(5)
答え:126個
- Aは全体の4/13=40/130、Bは残り9/13の3/10なので27/130です。差13/130=1/10が26個なので全体260個です。
- Cは残り9/13×7/10=63/130。260×63/130=126個です。
間違えやすい点:Bの3/10は全体に対する割合ではありません。
(6)
答え:210.38cm³
- 1cmの高さごとに、回転軸から最も遠い半径と近い半径を調べます。
- 上からの円環の面積は3.14を除いて25・1・1・4・8・12・16cm²で、合計67です。
- 高さが各1cmなので、体積は67×3.14=210.38cm³です。
| 段 | 外半径 | 内半径 | 面積÷3.14 |
|---|---|---|---|
| 1 | 5 | 0 | 25 |
| 2 | 1 | 0 | 1 |
| 3 | 1 | 0 | 1 |
| 4 | 2 | 0 | 4 |
| 5 | 3 | 1 | 8 |
| 6 | 4 | 2 | 12 |
| 7 | 5 | 3 | 16 |
間違えやすい点:段の途中で軸から離れると円柱に穴が開きます。小さい円の面積を引きます。
第3問|上がる仕切りと水位グラフ
この大問で学ぶこと
水面が仕切りを越える間の傾きを読み解く
仕切りが動き始めると、水はアにたまりながらイにも流れます。全体の水量から流入量を決めると、初めの幅と動く仕切りの速さを計算できます。
解くときの着眼点:全水量、初めの底面積、仕切りの上昇を順に求めます。
(1)
答え:毎分500cm³
- 水そう全体の容量は40×20×20=16000cm³です。
- 32分で満水になるため16000÷32=毎分500cm³です。
間違えやすい点:仕切りは厚さがなく、水そうの容量を減らしません。
(2)
答え:25
- 初めの10分でアが高さ10cmになるので、アの体積は500×10=5000cm³です。
- 底面積は5000÷10=500cm²、奥行20cmよりx=500÷20=25です。
間違えやすい点:初めの10分はアだけに水が入ります。
(3)
答え:毎分0.25cm
- 20分時点の水量は500×20=10000cm³。ここで両方の水面がそろうため、水深は10000÷(40×20)=12.5cmです。
- 仕切りは10分後に高さ10cmから動き始め、20分後には12.5cmなので、(12.5-10)÷10=毎分0.25cmです。
間違えやすい点:10~20分の水位上昇を、そのまま毎分の給水量としません。
第4問|円に内接・外接する正三角形
この大問で学ぶこと
合同な小三角形から、面積比をつなぐ
小円に内接する正六角形はOPQの6個分です。同じ円に外接する正三角形はこの六角形の2倍、さらに円を間にはさむ相似な正三角形の面積比を使います。
解くときの着眼点:同じ円でも、内接と外接で三角形の大きさが変わります。
(1)
答え:30
- OPQと合同な正三角形を中心の周りへ6個並べると、図Ⅱの正六角形になります。
- 面積は5×6=30cm²なのでx=30です。
間違えやすい点:円そのものの面積を求める設問ではありません。
(2)
答え:60
- DEFの各頂点とO、接点を結ぶと、合同な30度・60度・90度の三角形が6個できます。
- OPQを高さで2等分した直角三角形と比べると、DEF内の直角三角形は対応する2辺が2倍なので面積4倍です。したがってDEFはOPQの半分の三角形6×4=24個分、つまりOPQの12個分です。5×12=60cm²、y=60です。
間違えやすい点:内接する六角形と外接する三角形は、面積が等しいわけではありません。
(3)
答え:240
- 同じ中間の円に、ABCは外接しDEFは内接します。正三角形の中心から頂点までの長さは、中心から辺までの長さの2倍です。
- ABCとDEFの対応する長さは2:1なので面積は4:1です。
- ABCは60×4=240cm²、z=240です。
間違えやすい点:長さの比2:1を、そのまま面積比にしません。
第5問|動く点と3つの三角形の面積和
この大問で学ぶこと
面積和が一定の位置を、平行線でつなぐ
XがABCの内側なら3つの三角形の和は1です。外側へ出ると重なった分も足されるため、距離の条件へ直して同じ面積和の境界を作ります。
解くときの着眼点:三角形の外側では、足される面積を調べます。
(1)
答え:3cm²
- 図ⅠのBCに平行な下の線は、BCからAまでと同じ高さだけ外にあるため、BCX=ABC=1cm²です。
- ABX+CAXはABC+BCX=2cm²。したがって3つの和は2+1=3cm²です。
間違えやすい点:Xが外側にあるため、3つを足してABCの面積1とすることはできません。
(2)
答え:ア・イ・エ・カ
- BCの延長上で、BよりBC1個分だけ外のカ、CよりBC1個分外のイは、面積和が3です。
- アとエも、対応する辺の外側で同じ高さ・同じ面積和の線上にあります。
- ウ・オ・キはさらに遠い位置にあり、面積和が3より大きくなるので除きます。
間違えやすい点:図の等しい長さの印を使います。見た目の距離で選びません。
(3)
答え:13cm²
- 各辺から、その向かいの頂点と同じ距離だけ外へ平行線を引きます。ABCの重心から元の各辺までの距離は対応する高さの1/3、外側の平行線までは4/3なので、この3直線でできる三角形は長さが4倍、面積は16倍です。
- ただし大きな三角形の3つの角の近くでは、面積和が3を超えます。それぞれABCと合同な大きさの三角形1個分を取り除くと、条件を満たす点が動く六角形の境界が残ります。
- 囲まれる面積は16×1-3×1=13cm²です。
間違えやすい点:「点が動いたあと」は境界の六角形です。求めるのはその囲む面積で、三角形の面積和3ではありません。
解き直しの進め方
円環は段別の表、動く仕切りは折れ点の水量、面積和は内側と外側の違いを説明して解き直します。
| 段階 | 取り組むこと | 確認すること |
|---|---|---|
| 1|原因を分ける | 間違えた問題を、条件の読み違い・着眼点・計算に分ける | どこで手が止まったかを言葉にする |
| 2|解説を閉じる | 自分で図や式を作り直す | 同じ答えが出るだけでなく、式の理由を説明できるか |
| 3|時間を空ける | 日を改め、類題と合わせて再挑戦する | 条件が変わっても使える考え方になったか |
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