2025年4月9日
【5年生上巻 第8回】予習シリーズ 学習指針
目次
1. 予習シリーズ【算数】~図形の移動を徹底理解する~

図形の移動単元では、まず紙上に図形を書き込み、その動きを正確に記録することが求められます。回転や転がりの過程で、各頂点がどのような曲線を描いて移動するかを丁寧に描写することで、空間認識や面積計算の基礎力を養います。日頃から書き込みの練習を積むことで、入試問題においても数式だけではなく、図を用いたアプローチで正確な解答に結び付ける力が身につきます。例題を何度も繰り返すことで、図形の変化を具体的にイメージし、確実な実力に変えていきましょう。
回転移動の問題では、回転の中心やその軌道がどのような円弧を描いているのかを明確にすることが必要です。各頂点が描く弧や、元の図形との位置関係を図示する習慣が、問題の正確な理解に役立ちます。特に、中心の位置を正しく特定することで、面積や角度の計算がスムーズに行えるようになり、解答への自信につながります。理論と実際の図形の関係性を十分に把握し、日々の練習で着実に力をつけましょう。
転がり移動の際は、各頂点の移動経路を見逃さず、どの点がどこへ転がったのかを一つひとつ記録することが重要です。途中の動きを省略せず、すべての頂点が描く軌跡を図に書き込むことで、最終的な形状と面積の変化が明確になります。問題文だけに頼るのではなく、実際に自分で描いて確認する姿勢が、確かな解答力の向上につながるでしょう。
2. 予習シリーズ【国語】~説明文『自然と人間の共生』の読み解き~

説明文『自然と人間の共生』では、文章全体の流れと各段落における情報のまとまりを正確に把握することが求められます。段落ごとに分けることで、筆者が伝えたいメッセージや論理の展開が明確になり、後の問題解法に大きく役立ちます。文章の構成図を自分なりに描き、主要なキーワードや要点を整理する習慣は、読解力向上のための基本中の基本です。普段から段落分けの練習を積むことで、確実な理解につながります。
説明文に関する記述問題では、まず結論となる主張を明確にし、その根拠となる本文中の具体例やキーワードを探すことが大切です。自分なりのメモを取り、文章中の流れを把握することで、問われたポイントに的確に答えることができます。記述問題は、普段の読解や要約の練習の成果が問われる部分ですので、確実に書ける文章を準備しておくことが成功への近道です。
発展問題では、文章中に散りばめられた具体例を抽出し、その背後にある抽象的な論旨を理解する力が求められます。例えば、特定の例を取り上げ、そこから筆者が伝えたい普遍的なテーマを読み解くことで、記述問題においても説得力のある答えが導き出せます。段落ごとに具体的な事例と抽象的な概念を整理する練習を重ね、文章全体の意味を俯瞰する視点を養いましょう。
説明文における文法項目や助詞の使い方は、単に覚えるのではなく、実際の文章の中で言い換えを行うことでそのニュアンスを体得できます。具体的な例文を用いて、同じ意味を別の表現で言い換える練習は、自分の文章力を高めるだけでなく、記述問題の際に正確な表現を選ぶ助けにもなります。言い換えの練習は、日常的な読書の中でも取り入れ、徐々に感覚を磨いていきましょう。
3. 予習シリーズ【理科】~テコと輪軸―力の働きを論理的に考える~

理科のテコの学習では、視点、力点、作用点という三点の関係性を正確に理解することが重要です。各点の位置関係を明確にし、それぞれの役割を把握することで、実生活における釘抜きやハサミなどの道具の仕組みも理解できます。日頃からモデル図を描き、理論と実践の関係を確認することで、自然現象の論理的思考を深めることができるでしょう。
テコの基本原理は、4年生で学習した「棒の重さを無視した計算」を土台としています。視点を基準に、左右の力のバランスがどのように成り立っているのかを、数式に落とし込む練習を通じて復習しましょう。基本がしっかりしていれば、応用問題にも柔軟に対応できるようになり、次のステップへと自然に進むことが可能です。
次に、棒の重さを考慮に入れたテコの計算に進みます。棒の重さを「見えないおもり」として扱い、その重心がどの位置にあるかを正確に求めることがポイントです。均一な棒であれば中央が重心となりますが、形状や材質によっては異なるため、実際の例題を通じて感覚を養い、重心の位置を的確に把握する練習を重ねましょう。
輪軸の原理は、テコの考え方と非常に類似しており、力と距離の積の関係で動作が決まります。輪と軸の半径を把握することで、どのような力が作用するかを計算することができ、問題解決の糸口になります。基本式を理解し、さまざまな例題に応用することで、輪軸の問題も難なく解けるようになります。
4. 予習シリーズ【社会】~貿易を通して見る日本と世界のつながり~

貿易の基礎となるコンテナ輸送は、世界各国で統一された規格により物流が円滑に行われる仕組みです。コンテナの形状やサイズが共通であることは、船舶、鉄道、トラックなど異なる輸送手段をまたいでも利用できるため、国際貿易の重要な要素となっています。この仕組みを理解することで、グローバルな視点から日本の輸入・輸出の流れを把握する基礎力が養われます。
貿易では、各国がどの品目を輸出し、どの品目を輸入しているかをセットで覚えることが効果的です。例えば、木材はカナダやロシア、大豆や衣類はアメリカ、中国など、それぞれの国の強みを生かした商品があります。国と品目の関連性をしっかり押さえることで、試験問題だけでなく、実社会でのニュースや経済動向の理解にもつながります。
為替レートの変動は、輸出入に大きな影響を及ぼします。円高になると海外製品の価格が下がり、輸入が有利になる一方、逆に輸出は不利となります。逆に、円安では日本製品が海外で競争力を持つため、輸出が促進されます。こうした為替の影響を理解することで、経済ニュースや国際情勢に対する知識も深まり、学問的にも実生活にも役立つ知見となります。
日本の主要な貿易港は、国際物流の拠点として各地域の特性や取り扱う品目が異なります。たとえば、東京や横浜は自動車や機械類、成田は金融関連の製品など、それぞれの港が持つ特徴を理解しておくことは重要です。港と輸出入品目をセットで覚えることで、地理的な背景と経済活動の関連性を体系的に整理でき、試験対策だけでなく実社会での知識としても有用です。
5. まとめ動画
今回の「5年生上巻 第8回 予習シリーズ」では、各教科の学習指針として、算数では図形の移動における書き込みの重要性、国語では説明文『自然と人間の共生』の読み取り、理科ではテコと輪軸の基本、社会では貿易の仕組みと国際関係を詳しく解説しました。文章だけでは伝わりにくい部分は、動画解説でさらに理解を深めることができます。ぜひ、映像でも復習してみてください。
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